プロローグ〜わたしはロボットなので年金は頂けません
本作は、食欲という余計な機能を極めすぎてしまった家事代行ロボット「伸子」が繰り広げる、ちょっとおバカで愛おしい日常コメディです。
人間をサポートするために作られたはずなのに、料理の「味見機能」にハマり、ついには人間以上に食べる喜びを覚えてしまったロボット・伸子。今日も今日とて冷蔵庫を開けては、食費のやりくりに頭を抱えています。
見た目はR2D2のような車輪付きの金属ボディ。だけど喋る言葉はお嬢様風。矛盾だらけの食いしん坊ロボットと、その胃袋に振り回される食卓のドタバタ劇を、どうぞ気楽にお楽しみください。
「あら、食費が足りませんわ。どういたしましょう!わたくしとしたことが」
それが電子音だとは思わせない滑らかな女声だった。
「どうしましょうどううしましょう……」
一人暮らしの伸子は、狼狽えてキッチンを右往左往した。
冷蔵庫を確認する。生卵2個と残り僅かなケチャップの容器、あとは傷みかけたマーガリン……。
「このようでしたら、何のお料理も出来ませんわ」
さっきからずっと独り言である。ロボットのクセに独り言機能まで備わっているとは。
ロボットは、映画『スター・ウォーズ』に登場するR2D2に形状としては酷似している。
これが映像作品だったら、著作権とか色々と厄介なことになるだろうけど。━━まあいい。
伸子は6輪ある車輪を使って右往左往した。
━━ところで伸子は、ロボットの癖に飯を食べるのが?ケチャップとかマーガリンとか鶏卵とな、ほぼ人間が食べるものと同じではないか!
いれは遺憾!設定を組み直すべきなのどろうか?
よし!家事代行ロボットなので、料理の味見をする 味見機能というものがあるということにしよう!そして伸子は、その味見にハマってしまい、訓練を重ねた後に本格的に人間の食べ物を食べる昨日を持ってしまったのだという……。
それでどうだ?伸子は食いしん坊なのだぞ。そこからストーリーを展開させてみよう、
ご覧いただきありがとうございます!
家事代行ロボットの「伸子」ですが、ロボットなのに人間のごはんが大好きな食いしん坊という、ちょっと変な設定からこの物語が始まりました。優雅なお嬢様口調でお腹を空かせている彼女のドタバタな日常を、楽しんでいただけたら嬉しいです。
次回、第2話では食費に困った伸子が、まさかの行動に出て……!?
ぜひ引き続きお付き合いください




