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小話  作者: 鈴神楽
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男女平等

男女平等って本当に平等なんでしょうか?

「女性は、蔑視(ベッシ)されてると思うわ」

 副会長の女子生徒の言葉に生徒会長の男子生徒が答える。

「今更の事を何で言うんだ?」

 あっさり認める生徒会長を睨みながら副会長が雑誌の記事を見せ付ける。

「ここにも書かれてるけど、何で同じ条件の場合、男性の方が雇用されるなんて男女平等の現代、おかしいと思いませんか?」

 会計の男子生徒が答える。

「それは、仕方ないよ、女性の場合、寿退社が多いんだからさ」

 それに書記の女子生徒が怒鳴る。

「それが女性蔑視なんです。どうして女性は、結婚したら退社しないと行けないんですか!」

 副会長と一緒に睨まれて怯む会計が生徒会長に救いを求める。

「はっきりいってやろう、男女平等なんて政治家とマスコミが勝手に作った虚像だ。それを信じる方が間違っている」

 副会長が机を叩き言う。

「そんな男尊女卑が許されて良いと思っているのですか!」

 生徒会長は、苦笑する。

「平等じゃないと言っただけだ。女性だから下だと考えるのは、間違いだ」

 書記が不満気に言う。

「でも、女性の方が就職等で冷遇されているのは、確かですよ」

 生徒会長が頷く。

「さっきの寿退社の件だが、男性で寿退社する人間がすくない事を考えれば本当に同条件だったら、過去実績から男性を採るのが普通だ。男女と考えるから女性蔑視ととるが、出身校で人事を決める事があるのと一緒だ。人事の人間だって面接や試験でその人間の全てを知る事が出来ない以上、過去実績を見て判断するのは、悪い事では、無い。文句なら、寿退社を続けた女性達に言うべきだな」

 副会長は、更に言う。

「それは、日本の風潮で、女が家庭に入るべきだという考えがあったからで、仕方ない事です」

 生徒会長が苦笑する。

「人事の人間には、風潮を破るのを強制して、女性は、仕方ないの一言で済ませるのは、甘えだな」

 流石に反論できない副会長に会計が言う。

「そうだよ、日本の文化なんだから仕方ないんだ」

 書記の女子が不満気な顔をするが、副会長がやり込められたばかりなので反論出来ないで居ると生徒会長が言う。

「文化や過去の事例だけを追っている会社は、新しい時代に対応できずに、潰れやすいのも確かだ。今の一流企業は、女性が結婚や出産をした後も仕事が続けられる体制や、男性が育児休暇を取れる制度を作っているぞ」

 今度は、会計が言葉に詰まる。

「そうよ、本当の一流企業は、男女平等を目指して動いているのよ」

 副会長が勢いを取り戻すが生徒会長は、切る。

「世間一般は、違うがな」

「何を根拠にそんな事を言うのですか?」

 書記が質問すると生徒会長が言う。

「女性専用車両、これは、女性が弱いものと決め付けた物だ。私に言わせれば、これ以上の女性蔑視は、無いと思うがな」

 意外な言葉に副会長が驚く。

「あれは、痴漢する男性がいけないんでしょ!」

「痴漢をする女性も居る。大体、平等なら一方的だけが保護されるのは、おかしい。車両ごとに乗る性別を分けるのだったらともかく、女性しか乗れない車両を作るのは、平等とは、とても言えないな」

 生徒会長の言葉に副会長が反論する。

「言い出せない女性がいけないと言いたいの!」

 生徒会長が首を横に振る。

「言い出せないのが普通だ。それに、男性より女性の方が痴漢に会いやすいのも確かな事実だ。詰り、男性と女性は、違う生き物だという事だ。どっちが劣っていると言う訳では、無い。しかし、女性には、子供を生む都合上、男性より体に余計な負担が掛かる日があり、それを有給にするのは、子孫を残す必要上、当然の事だ」

 混乱する三人の中、副会長が言う。

「結局、何が言いたいのですか?」

 生徒会長が答える。

「簡単だ、平等を訴えて男性に縋るより、女性でも選ばれる努力をした方が建設的だ。本当に必要なら、性別など関係なく使ってくれるそれだけのことだ。ついでに言えば無能な男性を雇っておけるほど楽な世間でも無いな」

 会計が複雑な顔をして言う。

「因みに、もし会長が人事の人間だったらどうしますか?」

 生徒会長が即答する。

「男に囲まれて仕事をするのは、嫌だから、能力が一緒なら見た目の良い女性を優先して雇うぞ」

「男なんて最低!」

 副会長の絶叫が生徒会室を振るわせるのであった。

平等なんて夢想、人それぞれ違うのだから、それを理解して自分の有利な点で戦えば良い。

学校も一緒で一番出来ない人間に合わせて授業をするのは、悪平等。

標準を踏まえて、出来ない人間には、出来ない人間用に別個に教えるのが良い。

大切なのは、見捨てない事。

勉強が出来ない、体が弱いからって駄目と決め付けず、良い所を見つけてあげる事だと思いますね。

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