↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終幕→ゼロから紡ぐ物語  作者: 凉菜琉騎
第二章 女王からの依頼
25/25

幕間 二度目の絶望

 ――ねぇ? 絶望を視せられて楽しい?


「…………だ、れだ?」


 キョウヤは見知らぬ暗闇の空間を浮遊していた。意識は混濁し、ここが夢なのか、現実なのか、判然とせずぼんやりとしている。先程まで自分が何をしていたのか、記憶が曖昧で思い出せない。

 一つ分かる事は目の前の”――――”は異質で、異形で、恐怖の対象だということ。それなのにキョウヤには何の感情も沸かなかった。ただ無心で”――――”に問いかけた。


 ――質問に質問はよくないよ。くく、ただ私は寛大だから答えてあげる。私は”――――”


 ”そいつ”はキョウヤの問いに答えるが、名前にノイズが走って聞き取れなかった。


「……どう、して……ここは?」


 ――どうやら私の力はまだのようね。ここであなたと出会ったのもまだ早かった……。くく、それより私の質問に答えて? 絶望は楽しい?


 “そいつ”の質問の意味が理解できず、ぼんやりと思考する。そして、首を左右に振って否定すると、”そいつ”は哄笑した。


 ――私は楽しい! あなたが何もできず壊れていく様を視るのは無様で、無力で、馬鹿らしく、それで楽しく、愛おしい。ねぇ? もっとあなたが絶望する顔を私に見せてちょうだい?


「いみが…………わ……ない。どう、して……おれに………そ、んな……ものを?」


 混濁した意識では”そいつ”の言葉を理解するのが不可能。何を言っているのか分からず、視界がぼやけ始める。


 ――そろそろ時間切れのようね……


 ”そいつ”は残念そうな顔を浮かべているように思えた。

 一体ここはどこで、キョウヤは一体誰と会話をしていたのか。

 いや……キョウヤは……。

 意識が浮上し、この暗闇の空間から徐々に離れていくキョウヤ。もう”そいつ”と会話をした記憶は消えて、謎の空間からいなくなる。

 後に残されたのは”そいつ”のみ。

 ニタアと口があれば三日月のように嗤っていただろう。

 姿形が定かで無い”そいつ”は「くく」と愉快そうに嗤う。


 ――まだその時じゃ無い……。私が覚醒するのはもっと先……。それまで壊れないようにね? キョウヤ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。