表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「World Of Gran Dariya」  作者: アマタキ
17/17

鉄腕ファルダード

******************************

:帝都手配手記参照――第二種手配「鉄腕てつわんファルダード」について


 鉄腕ファルダードは過去に多数の恐喝きょうかつ傷害しょうがい詐欺さぎの罪を犯した中々に大物な犯罪者である。最近になって刑期けいきを終え、出所しゅっしょを果たした。


 元々の手配区分としては“逸脱いつだつ級”。出所後の区分としては“重警戒じゅうけいかい”対象である。これは「現在の素行そこうに関わらず、過去に犯した罪の計画性・暴力性等を考慮こうりょして治安局による定期的な所在の確認を要する」というものだ。ただしこれに法的な拘束こうそく力は弱く、拒絶きょぜつしようと思えば無理でもない。


 ところが、意外とファルダードは治安局による定期の干渉かんしょうを拒否せず、模範もはん的とも言える態度で接しているらしい。感心したものだが、これは心を入れえた……というより後見人こうけんにんへの信頼による“余裕”の可能性もある。


 本来、ファルダードの服役はもっと長いものだった。それが真都のとある実業家による“保証”と“誠意”によって刑期短縮をされた経緯がある。現在、ファルダードはその実業家を後見人として、彼の家につとめている。


 真都の魔技師まぎし家庭に生まれたファルダードは十代の前半までをそこで過ごし、早々に独り立ちして帝都に移住した。少々悪癖があるものの腕は確かとされた父親から様々なものを受け継いだようで、実際に魔技師としての技量は評価が高い。ただし、これも受け継いだらしい悪癖に関しては父親の比ではない。


 ファルダードは知人の手伝いを得つつ、自らの左腕/右腕/胸部一部/頸部けいぶ一部/腹部半分程度/顔面のほほひたい、それに脚部全体を機械に置きえた。そこにいたるまでいくらかの“代替だいたい治療”を他者に行うことで十分に予行練習していたらしく、この際の罪についても当然として加算されている。


 練習の成果は抜群だったのだろう。彼はおの身体しんたいの機械化に成功し、常人をえた耐久性や運動性能・怪力を備えた。半別号はんべつごうでもある“鉄腕”は、文字通りはがねと化した彼の両腕に関連して付けられたものである。


 人間離れした格闘・運動能力と一線を容易たやすく越えてしまう倫理観りんりかん……これらの素質によって帝都の裏社会でも目立つ存在となったファルダードだが、若くして帝都守護の槍玉に挙げられることになる。


 さすがの彼もヴァルキュア2人を同時に相手取るのは難しかったようで、少し抵抗しただけで封縛ふうばくされたようだ。


 10年以上の時を経て、鉄腕ファルダードは社会へと復帰。現在は資産家の子息しそく護衛として真っ当に生きているとされる……が、その御曹司おんぞうしもまた不安要素ではある。


 今後の彼が誠実な人生を歩めることを祈るばかりだ。



:参照終了

******************************



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ