ちょっと昔話を③
最初に行動するのは柳。攻撃手段は剣、の二刀流、プラス魔法。柳の特徴は武道家にも劣らないスピード。行動順への影響だけではなく、なんと通常時3回攻撃なのだから驚いてしまう。強い訳だ。今だって初弾『レインブレイカー』、第二撃『三代弥生』。第三撃、同じく三代弥生。洋刀に日本刀。この一連三太刀の攻撃でダークサーベルタイガーを一体倒した。いとも簡単に、あっさりと、何の苦労もなく。慣れない者、実力の至らない者からすると、柳が何をしたのかも見えないスピード。目で追うことすら許さない。
続いて動いたのはダークサーベルタイガー。鋭い牙でクォーダに攻撃して確実にダメージを与えたが、同時にクォーダも斧を振り下ろした。カウンター攻撃なんて華麗な高等技術ではない。肉を切らせて骨を断とうとしているだけ。しかも多少なりともダメージを負ったクォーダがニヤリと笑うのだから、敵さんも嫌になってしまうだろうて。もう一匹のトラもクォーダを攻撃し、クォーダも全く同様に迎え撃った。
ここで蓑口、ラビと行動順が回ってきたが、2人共防御の姿勢をとって行動を終えた。
クォーダよりも先に行動順が回ってきた地獄の門番。攻撃のターゲットは柳だ。大きくて太い、はっきり言って不格好な棍棒が勇者を捉えた。クォーダと比較してずっと軽量かつ軽装備の柳は数メートルすっ飛んだが、着地は決めた。仲間と本人の表情から、さほどのダメージは追っていないようだ。そしてターンの締め括りはクォーダ。のっしのっしと歩いて近付き、『魔人の斧』を振り下ろして地獄の門番を一刀両断にしてしまった。
次ターン。最初の行動者である柳がダークサーベルタイガーを倒して戦闘が終了した。
「やっぱり歯ごたえなしだったな。」
「まだまだ先は長いですから、楽しみは後に取っておくということで。」
戦況を見てもクォーダと柳の会話から察してもまだまだ余裕をもって戦に興じているようだ。




