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喫茶店『Calm』でごゆっくり  作者: 喜久 じん
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プロローグ

 小さい頃から食べることが好きで、よくファミレスなどのケーキセットで出てくる珈琲や紅茶が好きになるのも必然だった。ペットボトルも最近は美味しくなってきたけど、やはり挽きたて淹れたての薫りも楽しみたい。しかし、現実問題として珈琲豆や良い茶葉はお高いし保存が難しい。


 姉弟が多くて、大学に行くのもギリギリな私の家は稼ぎ頭の父とパートの母、そして学生時代バイト三昧現在就職中の私の収入で保っている。

働くことは苦にならないし、姉弟のためと思えば休みなんてなくても頑張っていられる。そう思っていました。


「過労です。ついでにお宅の会社、ブラック企業ですからちゃんとそこら辺も手続きしときますよ。入院費は会社持ち、免疫力も落ちてますからしっかり療養してくださいね」

「・・・え」


 マイファミリー、お姉ちゃんどうやらブラック企業に勤めてたらしいです。ブラック企業によくある洗脳のような状態になっているのに全く気付かず、救急車で運ばれました。



そんなこんなで、過労でぶっ倒れて入院し、ついでとばかりに有給消化のために長期の休暇を取らざるを得なくなった私。ぶっちゃけ暇でどうしようかと思っていたら、すぐ下の弟で大学に入ったばかりの京一がイイ笑顔で私にVRMMOゲームを押し付けてきた。

(はじめ)姉ちゃん、一緒にこれやろうぜ!スゲー面白いから!」

「え、これ今話題のやつじゃん。予約しても手に入らないってテレビでやってた」

「おうよ!」

 最近のVRMMOとかいう脳に認識させたりなんちゃらかんちゃら・・・まぁ要するにゲームを実際に五感で体感できる素晴らしい技術を取り入れた電脳空間で遊べるゲーム。その中でも今話題の『Neighbor to the World』のソフトをしげしげと眺める。

「えー、でもこういうリアルすぎるのって逆に苦手かも、」

「これ、自由さがウリで好きなことできるからさ。今時間余ってるならこれでコーヒーとか紅茶とか一杯淹れてよ!」

「よし、ちょっとバイザー買ってくるわ。目指せ喫茶店のマスター」


 そんな感じで、VRMMOはまったく経験のない私が珈琲や紅茶のために奮闘するお話。



よろしくお願いいたします。

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