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0.初めに

 このエッセイ集は、森博嗣のエッセイ集『つぶやきのクリーム』、『つぼやきのテリーヌ』を読んで触発されて書いたものです。それらの本を読んで、これなら自分でも書けるかな、などと思って書きました。


 もちろん、森氏の様な切れ味鋭いエッセイを書けるという意味ではなく、何か思い浮かんだものについて短い文章を書くことは自分でも出来るかな、と。


 けっこう簡単に書けるだろう、そう楽観していたのですが思っていたより書くのは難航しました。


 書くことが思い浮かばなくて、50個ぐらい書いた付近で100個を目指すことは止めようかと考えたこともありました。


 結局、初志貫徹しようと100個まで書くことにしました。


 これから連載されるエッセイで、どのようなことを書くのか、ということについて触れておくべきだと思いますが、説明してもあまり意味がない感じがします。


 どのエッセイにも繋がりはありませんし、統一感は皆無です。例を挙げるならば


5.時間の速さ

13.何かしたい、けれど何もしない

15.缶コーヒーとカロリーメイト


 みたいな感じで、基本的に何か生活に役立つ様なことは書いていない筈です。このエッセイ集のコンセプトというのは、あらすじにも書いていますが「暇つぶし」です。


 そんな風に当初は考えていました。しかし、小説というのは殆ど全て「暇つぶし」の為にある様な気がしますし、エッセイも同様に思います。中にはそうでない代物があるかもしれませんが、少なくとも私のエッセイはそうではないかな、と。


 だから、「この文章は暇つぶし用です」と主張することに、今は何の意味もない気がしてならないです。


 後、このエッセイ集については短い文章を頭を使わずに読みたいと思った時、つまり「何か文章を読みたい、けれど頭を使いたくない」といった時、そういう時に読まれる文章になれたらいいなとも思っています。


 漫画『ドラえもん』に出てきた道具『荷物運び用荷物』の文章版、つまり『文章を読む用文章』みたいなものになれればいいな、と。


 ところで、この『0.初めに』の文章は意外と書き直しています。これは恐らく五回目ぐらいの文章です。これまでに書いたものは、どれも文章の整合性がおかしかった様に感じたので不採用となりました。


 たった千字程度の文章だというのに、そこで整合性が取れないというのは少し情けない話です。


 さて、これから100個のエッセイを連載することになります。


 どうなることだろう。


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