壱拾壱話 黑ゐ翳(くろいかげ)
短め
冬のある日僕は、今音楽を聴いている。とても良い曲。特に『もうさ強がらなくていいんだよ 過去の涙ひとつ』と言う所が好きだ。
「何聞いてるの?」
「わぁ!?び、びっくりした…」
「ごめんごめんwで、何聞いていたの?」
「ええと…これだよ」
と言い、僕は霊夢に曲名を見せた。
「へぇ〜。家帰ったら聴いてみよ!」
それから、数日が経過した。霊が最近ゲームを開かなくなった。しかも、毎日来ていた霊夢もいきなり来なくなった。
「暇だなー…」
そんな事を呟いた。
「皆んな、僕の事嫌いになったのかな」
(流石にないか。)
もし、本当なら僕はこの世から去っている。
「…こんな事を考える暇があるならご飯食べないと。」
そして、リビングに向かった。そんな時
『ピンポーン』
と鳴った。
「はーい!」
そして、玄関に向かって…ドアノブに手をかけようとしたが
「…」
嫌な予感がした。
(なんだろう…ここでドアノブを捻って開けてしまったら。人生が終わるような気がして…)
そこで、ドアを開けようとするのをやめた。それから少しした後…
「居るのは分かってるから出てきてちょうだい?霊のお友達でしょ?」
「霊…」
だいぶ前に…
『私の家族ってさ…教団を作ってて。今まで私に関わってた人達皆んなその教団に支配されちゃって…って魔理沙にしても迷惑だよねwごめん。』
と言うちょっとした長文メールが送られた。
「警察に…」
そして、警察に電話を掛けて。玄関前に居た人達全員を連行してもらった。そして、霊に何があったかと思ったが今の私にはできないだろうから…そして、霊のことを忘れるようにしたのだった。
「…魔理沙大丈夫かな。」
「どうしたんですか?教祖様。」
「あぁ…大丈夫です。すみません。お客様に御迷惑をお掛けしてしまって。」
「いえいえ、大丈夫ですよ。迷惑なんて!教祖様は、お仕事で疲れているでしょうし。この程度大丈夫です。」
「なら、良かったです。」




