二十一話 出会いと別れ
私こと露女体化して次の日、学校に来ていた。ちなみに、昨日は行くのが恥ずかしくて午後よ休んだけど…今回はさとり達に無理やり連れられた…
「あの娘、誰?」
「さあ?転校生?」
「あ、露!」
「ひゃ!?」
いきなりさとりが抱きついてきた。そしたら、周りがざわつき始めた…そこには、「あの娘が、あの元陰キャ代表の不良?」や「元の姿より全然いいじゃん」とか貶している言葉があった…複雑な気持ちになる言葉も…
「そう言えば、文化祭なにするの?」
「確か、歌うんじゃなかった?」
「え?」
「しかも、自身たちで作詞作曲も…」
「は?カバーとかではなく?」
「オリジナル」
「はぁ…疲れるよ…」
「疲れるですむの!?」
と言うツッコミされたが、そう言えばどうして自分が確定している言い方したのか分からないけど来て欲しくないな…と言うがそんな淡い期待ははじかれ…
「いや、お前たち二人で歌ってもらうぞ?」
「は?」
「いや、私何も聞いてないよ!?」
「だって何も言ってないからな!」
「そんな…」
そして、さとりと私でタッグを勝手に組まされ、まぁ別にそれは良いけど作詞作曲はちょっと、ね?はぁ…まぁ、いいわ
「私に任せない!」
と私はドヤりながら言ったのだった…
「そーいえば露!」
「な〜に?」
今は、放課後曲を作っている途中いきなりさとりが話しかけてきた。
「今、女の子なんだから名前変えてみたら?女の子の時と男の子の時で!」
「えぇ、別にいいよ、露で…」
「それじゃなんか〜ちょっとあれなの!」
「あれって、あれって何?」
そう私は少し笑いながら言った
「まぁ、この時の露は露で、露じゃないから、露で呼ぶのはちょっと違うな〜って思って!」
「あはは!露って多すぎ!分かったよ、なら〜春華とか?」
「良いと思う!」
そうして、今日から女の子の時の私は長月春華と言う名前になりました。
「で、曲のテーマどうする?」
「う〜ん、出会いと別れとか?」
「例えば?」
「私と付き合ったときから…島に行くまでとか?」
「ふふ…良いと思う!」
今思えば、この時の私は半分くらいこいしに似ているそう思ってしまった。例えば、声とか、性格とか…この時だといつもの私と違って元気な性格になっていた。そうか…そうゆうことだったんだ……
「こいし…」
その名前を呼ぶといまだに涙が出そうになる…ただ、私はその涙をこらえて…曲の歌詞を書き続けた。あの時の出来事を振り返りながら…書き続ける…この=曲=を…そして、文化祭最後の幕…僕達の曲
「では、聞いてください…」
「私たちで、〚出会いと別れ〛」




