占いはいかが その1
「はぁー今日も殴られた」
街中をトボトボ歩く男性に周りの目線が集中する。
「ぷっなにあれ」
「かわいそー」
「お兄さん、振られた腹いせにキャバどう?」
周りの声が多数聞こえるが、それもそのはず。
その男性の顔は、まるでラッキースケベの後のビンタを食らった少年のように、
はたまた痴話喧嘩の末に思いっきり殴られたかのような、お手本のように手形くっきりと赤くなった頬を携えて、帰りで賑わっている街中を歩いていた。
「キャッチうぜぇ」
「ったく、しゃあねぇだろ。こういう仕事なんだから」
その男性の名は「幸村 未来」
18歳 職業「占い師」だ。
占い師といえば、悩んでいる人を見つけは占いという名の人生相談をうけ、適当に道を示しておけば金が貰えるというアノ占い師だ。
もちろん本当に“視える‘’占い師もいる。
この彼も“視える”側である。
ただし、“視える‘’のは、、、
不幸
圧倒的に不幸!
それ以外が見えないせいで、幸せってなんだっけ、と思えるほどに不幸しか見えない!
「はぁー、人の不幸なんてどうでもいい。女風呂とか視えたら、、って、それだと食ってはいけねぇか。いや、ある意味食えるか」
男性の欲望を口ずさみながら、帰路を歩く。
今日は三件占い。一件殴られた。殴られない日なんてない。
しょうがない、俺にはこれしかないんだから、、、、
そういつもの日々をしょうがないと諦めながら雑踏を抜け、いつもの裏道を通ると、それは突然やってきた。
ざくっ
衝撃が走る。
なんだろう。後ろから誰かが急いできたような気がしたが、、これは、、
ナイフ、、、
ああ、とうとうきたか、
「、、あんたのせいで!あんたのせいで!!」
「、、ちゃんと・・言ったこと・・当た・・った・・・だろう」
「あんたがちゃんと占ってくれれば、まーくんと別れずに済んだのに!!」
「そんなの、、、」
知るかよ、と言う前に倒れてしまった。




