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ダンジョン

 「ヤッフー」

 何故冷静沈着な俺がこのように叫ぶか。それは、男のロマンだ。

 周りを見渡すと、洞窟みたいな壁があり、薄らと光を放っている。奥を見ると、無限に続くかのような、先の見えない道。天井は、かなり高く必要性があるかないかが不明だ。

 ダンジョンには、冒険者ランクと同じランク付けがされており、ここは、Bランクダンジョン。かなり危険なダンジョンである。

 何故そんなダンジョンに初見で入ろうとしているか?理由は、特にない。

 そう、あの進路希望調査の空欄に書く言葉だ。それは、お前だけと言うツッコミは置いといて、初心者ダンジョンに潜らず、Bランクダンジョンに潜るのはシャルムが、ダークなら私が教えてながらでも、ダンジョン攻略は出来ると教えてくれたからだ。

 まぁ、そんな事を言われたら、勿論了承する。決して、シャルムの容姿や、自信満々に言ったシャルムを悲しませたくなかったとかでは無い。断じて!

 現在のパーティー編成は、ライトが前衛、ルカ、サモンが後衛、俺とシャルムが中衛である。 

 そんな編成で、かれこれ一時間以上が経過。何も問題が無い。

 あれ〜。ダンジョンといえば、トラップに引っかかる少女が居るはず。全て、シャルムがトラップを感知。

 ダンジョンと言えば粘液飛ばすスライム。出逢って、希望を抱いた瞬間ライトに殺される。

 そして、振り向き顔の澄まし顔。俺は一回上下関係をハッキリさせようとした。

 まぁ俺の神ぐらいの大きい、いや巨大、銀河ほどの器が有れば、笑って終わらせるさ。お前の人生をなー。はっはっは。

 明らかに初見で驚く、対処できないような、天井に張り付いているコウモリみたいな魔物が、上から降りてきたら、影魔法で真っ二つにし、ゴブリンの弓装備していたやつは、サモンのウルフに見つかり殉職。

 十層にいたフロアボスである、巨大ゴーレムは見た目強そうだったため、遂に少女の痛ましい姿が見られるのではと思ったが、ウルフに翻弄され、変なところばかりを殴り続け、最後は呆気なくライトの影魔法で首を真っ二つ。俺は、巨大ゴーレムに哀れみを抱いた。

 現在俺は風になっている。比喩表現なく、風になっている。何故か?何も起こらず、俺の出番なし。シャルムなんかは、俺に部下を育てるのは上司の役目だからダークは我慢せよなど言ってきたため、我慢しているがバカバカしくなったので風になっている。

 これが無か!完璧なアホである。だって、暇なんだもん。

 そう、そう、一ついい事があった。宝箱である。巨大ゴーレムを倒した際、宝箱が出現した。当然俺が真っ先に飛びかかり開けると、黒いカバンがあった。一瞬破壊衝動に駆られたが、鑑定すると、魔法のカバンである事が判明。

 喜びのあまりニヤニヤが止まらなかった。

 だが、俺は巨大ゴーレムを倒していない。つまり、奴隷の物を盗むゴミの誕生となるため。

 皆に、懇願する。

「皆さん。この魔法のカバンをください」

 真っ先にライトが忠義を示す。

(気にしないでください。それはダーク様の物です)

 ルカが、頬を赤らめながらお願いする。

(私のものはお兄様の物なので、好きにしてください。体も)

 ちょっと最後は、意味合いが違ったが気にしない、気にしない。

 そして、サモンが当たり前のように言う。

(何時も良くしてもらってるので)

 うん、普通。

「みんなありがとう。お詫びと言っては何だが、俺の持っていたカバンをあげるよ。ホイ、ライト」

(ありがとうございます)

「いつか皆の分も用意するね」

 そんなやりとりを経て、手に入れたカッコイイ黒の魔法のカバンのランクはBランク。

 やはりBランクダンジョンが関係しているのだろうか?

 時は飛び、現在三十階層。

 十階層ずつにフロアボスが居るみたいで、二十層にはワニみたいなトカゲが三十体もいた。三十階層には、ワイバーンが五体居る。

 おいおい、ワイバーンはこないだ倒したから要らないよと思った。そんな要らないワイバーンを見ていると、以前見たワイバーンより強いような気がし、シャルムに聞く。

「あれ?何か前回のワイバーンより強くない?」(ダンジョンでは、魔物が強化されるからダンジョン外とでは力が違ったりし、逆に弱かったりもするのじゃ。理由は、未知。ダンジョンは不思議に満ちているため、研究家達が、変なことをしたら解明できるなどと言う馬鹿な理論が出てきた事があってな、我は魔王に次ぐ二番手だったから、アホなことを辞めさせようと部下に命令したのを覚えてるのじゃ)

「へー、どんな事をしようとしたの?」

(そいつはアホだが、力があったからか仲間をダンジョン内で切り刻み、捧げますーなどと馬鹿な事を叫びまくったり、貢物が足りないなど言って近隣の街や村を破壊しまくり、ダンジョンに連れ込み人間を虐殺したりと意味不明な行動をしていたのじゃ)

「やばいなー。頭逝ってるなー。次いでに命も逝っとけば良かったのに。なかなかいい事を言った」

 くだらない事を言い、自己満足しながら周りを見ると三十階層のワイバーンが倒され、地に帰り、周りには何も居なくなった。

 散歩を再開しようかな。Bランクダンジョンは基本三十階層から五十階層まであり、このダンジョンは四十階層のため、あと十階層。早く終わらないかな。


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男の子のロマンであるダンジョンに来ている主人公。脳味噌がお花畑な思考しかしていません。これから生き延びられるのか、議論する余地があるでしょう。

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