第1話 甘え
(●`ε´●)おっぱいに貴賎無し!ちっぱいだって素晴らしい!
「死にたくない死にたくない死にたくない戦いたくないよぉ」
そんな泣き言を言いながら、私を犯し続ける男。
「もう嫌だ嫌だ嫌嫌―――ぐっ!?」
「んんっ―――!?」
私の中に熱いモノを解き放ちぐったりする男の頭を撫でる。
「はぁっ、はぁっ⋯」
二の腕で撫でる。
掌は無い。
二の腕の丸みを帯びた切断面⋯棒の様にされた腕で撫でてやる。
何故なら私の腕は二の腕の途中、肘の上辺りで切断されているから。
目の前に居る⋯私を泣きながら犯す、この男に。
「はぁ、はぁ、はぁ〜⋯あんた、ねぇ」
私の四肢を切り刻んで捨てた憎い男に呆れた様に話し掛ける。
「この私を倒したんだから、もっと自信を、威厳を持ちなさいよ」
断面が丸くなった二の腕で頭を撫でてやる。
本当は殴ってやりたいが握る拳も無い。
ぽふぽふと軽く叩く様に髪の毛を撫でるだけに終わる。
「そんな事言っても⋯怖いものは怖いよぉ~」
男は私の平坦な胸に吸い付いて夢中になっている。
「この⋯吸いながら喋るな。くすぐったい」
余り出が良くないが、母乳を吸われている。
赤ん坊でもないのにこの男は私の乳が好きだ。
赤ちゃんなら私の腹の中だ。
この男の子種で孕んだ⋯らしい。
いまいち実感が無いけれど。
私が母親になるのだろうか?
「ん⋯そだね。そろそろ時間だし」
最後に母乳を一吸いすると、男は立ち上がり私の唇に捩じ込んで来た。
(できたらキスの方が良いけど⋯)
仕方無いので舌で綺麗にしてやる。
「んっ⋯」
アレとは違う熱い液体が喉奥を叩く。
(この空間内なら床にすれば済むのに)
男は私に飲ませる事を好む。
征服欲や支配欲を満たせるからだろうか?
「はぁ⋯働きたくない」
「ちょっと」
男は私の髪の毛で自分の物を拭く。
ついでとばかりにほっぺにも擦り付けていくし。
「けぽっ」
生臭いゲップが私の喉から漏れる。
歯に挟まってる物も気持ち悪い。
最悪。
「ふん。せいぜい死なない様にね」
私は精いっぱい皮肉を込めて見送る。
「じゃぁまぁ⋯行って来ます⋯」
心底やる気が無い感じだ。
このままモチベーションが下がって死なれても⋯
(仕方無い)
仕方無いなぁ。
「おいで」
仕方無いから呼んでやる。
「ん」
前屈みになる男の頭を抱き締める。
男はまた私の胸に吸い付く。
あまり吸われ過ぎると赤ちゃんの分が無くなってしまいそうだけど。
「ありがとう。今日も頑張って殺してくるよ」
口元の母乳を拭い、男が笑顔を見せる。
「働くの面倒臭いけど、いっぱい殺して早く帰るね」
爽やかな笑顔で言う。
今の今まで泣きじゃくっていたとは思えない程の無邪気な笑顔で。
「う、うん、気をつけてね」
その笑顔を見てゾクゾクと背筋に悪寒が走る。
私の能力を完封し、指先一つで私の四肢を切断した時と同じ⋯満面の笑み。
そして一瞬で消える。
通常空間へ戻ったのだろう。
「はぁ⋯」
主の消えた空間で溜め息を吐き出す私。
「何が気をつけてね、よ⋯」
私は溜め息を吐き出す。
負けた。
あの時私は負け、あの男に囚われた。
敵対組織に捕まれば拷問や陵辱はされるだろう。
「まぁそれは覚悟していたけど」
短くなった手足を蠢かす。
何が琴線に触れたのかは解らない。
あの男は依頼主を殺した。
私の四肢をもいで生け捕りにした後、何処かに引き渡される寸前だった。
「この女は俺が貰う」
突然そう言った男に依頼主は了承しなかった。
配下の能力者で男を始末しようとした。
しかし結果は真逆。
依頼主もその配下も、全員殺された。
(まぁ私を倒せないからあの男に依頼したんだろうし、そりゃぁそうよね)
私に勝った相手に勝てる筈がないのに。
しかしそれにしても⋯
「何がそんなに気に入ったのかしら?」
七歳頃に能力に覚醒した影響で成長の止まったこの幼女の様な見た目だろうか?
(いや、私ぐらいの見た目のエージェントも殺してたよね)
能力の影響で子共の姿のままのエージェントは実は結構居る。
子共服を着てスパイや暗殺の仕事をし易い。
あの男の能力で殺されたと思われる幼い容姿のエージェントの死体を見た事がある。
「私の能力は⋯必要とされてい、ない、よね⋯」
氷と炎の能力。
相反する属性の能力。
この空間に幽閉されてから全く出せない。
氷一粒、火種一つ産み出せない。
「産み出せそうなのは違うモノか」
あの男に犯されて直ぐに妊娠した。
妊娠したのは初めてなので⋯そもそも性行為も初めてだったが。
「四肢切断よりは痛くなかったけど」
本当に妊娠しているのだろうか?
「能力覚醒して成長止まって、生理も⋯初潮すら来てなかったのに」
私のお腹はぷっくらと膨らんできている。
母乳も出る。
赤ちゃんの為の母乳は、父親であるあの男にたくさん吸われている。
「おっぱいって妊娠中に出るのかしら?」
否、この空間内で常識を考えるのも無意味だろう。
「そもそも私の能力も常識外れだったけど」
能力は基本的に一人に一つ。
稀に派生型、拡張型の能力覚醒は有り得る。
例えば水を操る能力者が氷も操れる様になるとか、だ。
私の氷と炎はシンプルだが強かった。
(仮説としては私は熱を操る単一能力者⋯いや今はこんな事考えても無意味ね)
今の私は謎の未知の不思議空間に閉じ込められ、気紛れに犯され孕まされ、張った乳から母乳を吸われるだけのダルマ娘だ。
「これもあいつの能力なのかしら?」
この空間内ではあの男は無敵だった。
通常空間でも強かったが、この空間に閉じ込められたらもう為す術も無い。
私は待つ。
助けではない。
あの男を待つ。
仲間は私が死んだと思っているだろう。
もしも私が生きてると知れても、来るのは助けではなく敗北者への制裁、若しくは口封じかな。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯遅い。
「あいつ、大丈夫かな⋯」
この空間内は時間感覚が解らない。
完全にあの男の支配下に置かれている。
空腹感も湧かないし尿意も訪れない。
ただしあの男が気紛れで何かを食べさせようとする時には空腹になる、し⋯
「くっ⋯」
アレは犯されるより屈辱だったかも。
多分興味本位で尿意と便意を強化された。
あの男の目の前で放尿と脱糞をさせられた時は本気で死のうかと思った。
死ねなかったけど。
「この空間の栄養になってると考えると複雑」
排泄物は綺麗に無くなった。
吸収されたのだろう。
「私の手や足も喰われたのかな」
そもそも私はこれからどうなるのか。
もしもあいつが死んだら―――
「私、どうなるんだろ?」
ゾッとする。
この空間に永遠に閉じ込められのか。
通常空間に放り出されるのか。
この空間ごと消滅するのか。
「死ねないこの状態で永遠の孤独⋯」
「ただいま」
帰って来た。
帰って来る時も唐突だ。
ホッとする。
(なにホッとしてんの?)
そんな自分にムッとする。
憎まれ口を叩こうと思うが唇から出たのは違う言葉だった。
「おかえりなさい」
「うん、疲れた」
返り血を浴びていた様だが、衣服や顔に付着した血や臓物は、この空間に溶け込む様に消える。
「怪我は無い?」
「うん」
男が私に覆い被さる。
優しく抱擁されると下腹の奥が疼く。
「あまり乱暴しないで」
「解ってる」
男が私のお腹を愛しげに撫でてくる。
そして私の胸を吸う。
成長が止まった私の胸は平たい。
吸われれば母乳は出るが大きくならない。
なんで?
「そんなに私のおっぱい好き?枢」
「うん、落ち着くよ、雫」
そう言って私の胸に顔を埋める憎い男の頭を撫でる。
枢に切断された腕で枢の頭を撫でてやる。
氷炎の緋雨と恐れられた私は今、敵に捕まり犯され孕まされ、母乳を吸われるだけの肉塊に成り果てていた。
(*´ω`*)うへぇ、直接描写無しならイケるかと思ってイッてみます。怒られたら撤退しますん。




