第六話 この異世界の真実
6話目です!
俺の異世界生活、始まったな。
神様がいないのが心もとないけど…
まずはあの殺人鬼から逃げることが先だ。
(ガサガサ…ササ…ガサッ…)
突然物音がする。やっぱりね、殺人鬼来たな…!!
むくりと出てきたそれは俺に挨拶してきた。
「あれ…??ここはいったいどこなの…」
それは殺人鬼ではなく何と巫女さんだった…!?!?
そう、なんとあの森山神社の巫女さんだった。
「巫女さん…!!!俺です、草壁うどんの…!覚えてますか…?」
いるはずのない巫女さんが現れて嬉しいような安心したようなそんな気分だった。
「あっあなたは昨日会った草壁さんですね!もちろん覚えています。先日はいろいろありがとうございました。ところでここはどこなんです?」
「俺も分からないんです。ここは広い森の中のようで…抜けられるといいんですが…」
「そうですか…とりあえずここはずっと歩いていくしかないですね…」
巫女さんは不安そうに俺に言う。
少しでも不安を払拭できないものかと俺は巫女さんに話しかける。
「そういえば巫女さんは名前なんて言うんですか?俺は草壁幸太です」
「あっ私としたことが申し遅れました。私の名前は森山千里といいます」
「森山さんですか?やっぱり神社の名前に由来してる感ですかね?」
「そういうことになりますね…」
何故か悲しそうに言う。どうしたんだろうか?
「そういえば草壁さん、あなたはもしかして不幸体質だったりしますか?」
どうして森山さんがそれを知っているんだ?
「多分人よりは運がないと思います」
いきなり森山さんは人が変わったように話し始める。
「いやいやいや、あんたの不幸体質は人よりなんてもんじゃないよはははは」
「え、森山さん…??」
あまりの口調の変わり具合に俺はいやな予感を感じる。
「あなたの不幸体質はこの世界で最高のものよ…はあ、殺してすべてを食らいつくしたい…ねえ、あなたを殺したいんだけどいいわよね?ダメなんて言わせないしあなたが口を開く前に殺すけどははは」
「は?」
おいおいおいおいまたこの展開かよ!!!まさか森山さんだけはこんな展開はありえないと思っていた。
「あなたを初めてみてからあなたの不幸オーラはすぐにわかったわ。これまでに見たこともないほどの不幸オーラよ。こんなの見てしまったら食べないわけにいかないでしょ」
なに、不幸体質って見てわかるものなの?こっわ
「森山さん、あなたの言っていることが俺にはさっぱりです。俺を殺す意味が分からないです…んがっ…うっ…もりやまさ…」
森山さんは俺の問いにお構いなしに俺を鋭利な刃物で刺していた。
「 痛い痛い痛い …痛い痛い痛い 痛い痛い痛い 痛い痛い痛い …!!!」
俺は何度この死の苦しみを味わらなければならないのだろう。
正直心身ともに限界に達していた。安心できると思っていた森山さんまでも俺を殺しに来るとは思わないでしょ…
俺は痛みを感じなくなる。するとここで俺は神様からもらった銃を手にしていることを思い出した。
このままじゃ俺は死ぬ、この銃でこの場を突破するしかない。
「うううううあああああああああ!!!!!!あたれ!!!!!」
俺は引き金を引く
弾は森山さんのほうへ飛んでいく。
「そんなたかが銃が私に効くわけないでしょう…なんて愚かな…!?!?!?」
次の瞬間異変が起こる。銃弾をはじき返したと思われる森山さんの体に穴が開いていた。
「え、どうして?何で銃弾が私の体を貫通しているの?うそでしょ?」
「はあはあはあはあ…」
俺はもう動くことはできない。俺のできることはやった。
「ふーん、私たちにあたる銃弾を持っているなんて、あなたにしては幸運じゃない?それを渡したあの家出少女によろしく伝えておいてね」
そんな余裕があるかのようなせりふを吐いた後森山さんは倒れそのまま立ち上がることはなかった。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ…」
やったのか?
すると突然脳内に直接声が響いてきた。
「第一ステージクリアおめでとうございます。これにてチュートリアルは終了です」
「は?お前はいったい誰た。ステージって何のことだよ!?!?チュートリアル?俺はゲームの世界にでも迷い込んだのか?」
神や殺人鬼とかかわってきて俺はだいぶこういう異変に対しての適応能力が高くなった。そのせいかそんなに驚くことはなかった。
「あら、初心者さん乙です…あなたは稀に見る不幸スキルをもっています。あなたはそれをいかしての世界で生き残ってください。それではよき異世界ライフを!!!」
「は、お、おいまて!!!!」
言い終わるころにはその声はいなくなっていた。
理不尽にもほどがある。役に立つスキルならまだしも、不幸スキルを持ってるがゆえに殺されるなんて…まさに不幸スキルだ…
しばらく歩くとさっきまで永遠に続くと思っていた広い森をあっけなく抜けた。
おそらく固有結界のようにある条件を満たさないと出れないようになっていたのだろう。
森を抜けるとそこには町があった。
さて異世界生活ならではの現地での情報収集と行きますか。
ってかいつの間に刃物で刺されていた傷が治っているんだが…
現実世界なら決してあり得ない話だ。
この世界にはまともなやつはいるんだろうか…?
神様ともどこかで再開できたらいいなあ…と思いつつ俺は町へと向かった。
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