二度目の怪文書 2.5
またかよ。
また怪文書。
文江ちゃんってどれほど魅力的なんだよ。昨日今日書いた文章ではないけど、わざとそう見える加工も出来るからな。樫村に聞かないといけない。
「ちーっす、パイセン」
「風紀委員にチクるぞ」
金髪の一年生、溝部が入って来た。頭には野球帽で「実は親父からのDVで十円はげがあって」と深刻そうに話し、周りには仕方ないと言われて帽子をかぶっているが、金髪である。
短髪の金髪は本意ではないので、絶対に校則を変えてやると息巻いているが、先日は「わが校の女性はみんなレベルが低い。頭が悪くていいからもっとこう。とにかく偏差値を下げて欲しい」と言い、桜庭にビンタされていた。溝部は桜庭のことを言っていないと言ったが、もう言っているのも同じだ。
「そんなこと言わないでくださいよ」
「そんなことも言いたくなるよ」
僕はツーブロックの頭をかいた。控室のソファーに腰かけてココアシュガーを取り出した。クーラーはガンガンで寒いくらいだ。
「今、パイセン。たばこにすればいいのにって思った」
「美味そうだから欲しいとは思った」
「しゃあない。あげるっす」
「クーラー寒くない?」
「どうせすぐに暑くなりますよ。おてんば娘が来るので」
「本当に桜庭のことが好きなんだな」
欠伸をする溝部に桜庭はどんどんいじられる。それが桜庭は気に食わない。
「かっしーはまた変な顔してきますかね」
「あれは性分だからね」
まるでたばこのようにシガレットを噛んでいる溝部は参考書を流し読み。僕はあのメモを取り出した。
「なぁ、溝部」
参考書を顔に乗せて眠っていた。
僕は中上瘴気のメモを読んだ。瘴気っていかにもガキだな。




