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おだんご太平記  作者: 東のマ王


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1話

 ぽかり。


???「あいたぁああ」


 あっ、思い出した。僕は大学生だったんだ。

 頭を叩かれた拍子で前世の事を思い出したみたいだよ。


???「なんだ、勘十郎はこのくらいの事をかわす事が出来ないのか、そんなので武士の子がつとまるのか?」


 僕の頭を棒で叩いた着物を着た小学2、3年くらいの年に見えるガキ大将みたいな男の子が頭を抑えてうずくまる僕を見下ろしながらそう話しました。

 あっ、この人は……。

 うそ、信長だ! 僕のお兄ちゃんの織田信長だぞ!

 スゴい、本物の信長に会っちゃった!


信長「んっ? 勘十郎ボォーーっと俺を見てどうしたのだ? そんなに痛かったのか?」


 あっ、信長にいちゃんが心配しているみたい。

 剣の稽古をしていたのだからそのくらいはしかたないのだけど、それよりも……。


???「……スゴい」

信長「んっ? 凄いってなんだ?」

???「スゴい! スゴい! 本物の織田信長だ!」

信長「んんん? のぶながとは誰だ?」


 ビシッと自分の方を指差してそう話した僕に信長にいちゃんは少し驚いたみたいでそう話したよ。


???「……あれ? 人違い?」

信長「俺の名前は吉法師だ、勘十郎はなにを言っているのだ?」


 あっ、人違いでしたか。実の兄の名前を間違えてしまうなんて僕恥ずかしい。

 あれ? でも待って。

 確か信長の子供の頃の名前はそんな名前だったような気がするからヤッパリこの人は信長なんじゃないか。

 

???「スゴい、スゴい! 本物の信長だ! 本物の信長に会っちゃった! わあぁあああい!」


 歴史的な超有名人に会った喜びを抑えきれず僕はその場でたまらず走り始めた。


信長「なっ、勘十郎どうしたのだ!?」

???「スゴい〜〜! 信長だ、超イケメン! スゴくカッコいい! それにすごく強いぃいい」

信長「う、うむ」

???「イメージ通りにスラっとしていて、スゴい〜〜! うわぁあああ」

信長「なっ、チョット勘十郎落ち着け、一体なにをしているのだ」


 剣の稽古をほっぽり出して急に自分の周りをクルクル走り始めた僕に信長にいちゃんは驚いているみたいだけど、でもこんな有名人に会ったらとてもジッとしていられないよね。


???「わぁあああああ」

信長「なんだこれは、どこか頭の打ちどころでも悪かったのか?」


 なんだか信長にいちゃんが困ったみたいな顔をしているけど、僕の興奮はおさまらずそのまま信長にいちゃんの周りをクルクルと走り続けました。

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