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妖狐と風花の物語  作者: ほろ苦
18/26

餓鬼と館

ちょっと訳あって慌てて投稿します!誤字脱字ごめんなさい・・・・・

風花は特別酷い外傷もなくすぐに病院を退院でき、靖の車で家まで送ってもらった

靖が変な事ばかり言うので少しうんざりして一人暮らしの家に帰る


「何が妖怪よ?人バカにしてるのかな?」


ブツブツ言いながら別荘に泊まりに行った荷物を片づけているとバン!!っと窓から大きな音がする

風花の住んでいるアパートは2階で人がそう簡単に上がって来れないはず…

恐る恐るカーテンを開けてみると薄黒く奇妙なうごめく物体が小さなベランダにいる


「な?なにあれ?」


眉間に皺をよせその物体を凝視していると形を餓鬼のように変えて風花をめざし飛んできた


バリン!!!


窓ガラスが割れて部屋に入ってくる

風花は後ろに転びしりもちをついて襲ってくる餓鬼に怯え思いっきり足で蹴った


ガガガガガーーーー


転がる餓鬼がさらに風花に向けて襲い掛かると右腕をしっかり掴まれる

振り払おうとぶんぶん振るが餓鬼の爪が腕に食い込んで痛くなってくる


『チ・・・・・チガホシイ・・・・・』


バン!!っと玄関の扉が思いっきり開き靖が乗り込んでくると手に持っていた護符を餓鬼に投げつた


ギャァァァァ


餓鬼に護符が張り付きシューっと音を立てて消滅していく

風花はへたり込み、腕には血の跡がにじむ


「なんなの…?」


靖は玄関の扉を静かにしめて窓にカーテンを掛け割れたガラスを片付け出した


「妖怪…あーもう!ひとりにしてらんねー!」


靖は風花の腕とカバンを掴み風花の部屋を出る

風花がせめて鍵をかけさせてーーーーっとお願いしたのを無視して車に押し込みある場所に向かった


ついた所は少し山の中にある洋館だった

車が着くなり、黒い服の執事らしきオジサマがやってくる


「おや?珍しいお客様ですね」


どうやらそのオジサマと靖は知り合いのようだ


「ヒカルいるか?」


「申し訳ございません。ただいま外出しておりまして」


深々と頭を下げるオジサマに靖は少し考えて


「俺は病院に行かなきゃいけないから、こいつを預かって欲しいのだが…」


「へ?わたし?」


風花を親指で刺す靖となんで?っと不思議がっている風花にオジサマはニコリと微笑み


「承りました。ささ、お嬢様どうぞ中へ」


風花は執事らしきオジサマにささっとエスコートされて半無理やり館の中に連れ去られる

靖はそれを見届けるとすぐに車に乗って玲の病院に向かった

風花は館の立派な内装に驚き目が点になっていた

テレビの中でしか見たことがない世界が広がっている


「ささ、こちらにおかけ下さい。すぐにお茶を準備して参ります」


っといかにも高そうなソファに腰をかけるように言われ、申し訳ない気分で座る


「わたくし、こちらでお世話になっているレオンと申します」


執事だろうオジサマはいかにも執事的な深々とした挨拶をされ風花は戸惑いながら自分も名前を言わないといけないのだろうと思い


「矢野風花です。あのここは…」


「矢野様ですね。ここは安倍靖様の幼馴染のヒカル・スミス様のお屋敷でございます」


「はぁ」


幼馴染のお屋敷ね…

で、なんで私はここに?


風花は借りてきた猫状態でソファで姿勢よく座っているとメイドさんがいい匂いがする紅茶とお菓子を準備してくれた

にこにこしながらずっと傍でたっているレオンさんに大変申し訳なく感じてきた風花は


「あのーレオンさんもご一緒に頂きませんか?」


「そんな、とんでもない!!」


全力で拒否されました…う…気まずい…

カチっとコップが置く音が響き風花は居心地の悪さを苦笑いしてどうしようかと考える

すると、ひとりのメイドさんが一礼して部屋に入りレオンさんの耳元で何かを報告している


「おや?ヒカル様がお帰りになりました。しばし、こちらでお待ちください。失礼します」


一礼してメイドさんとレオンさんが部屋から出て行くと風花ははぁーっと深くため息をついた

肩がこる…早く帰りたい…

部屋の外が少し騒がしくなり扉が開くとレオンさんの後に桃色のワンピ―スにブロンドのロングウェーブヘアでとても可愛い女性が入ってくる

風花はこの人がこの館の主?ヒカル様なのだと思い立ち上がる


「ヒカル様、こちら靖様の御友人で矢野風花様でございます」


「まぁ。初めまして。わたくしヒカル・スミスと申します」


ニコリと微笑むその笑顔はとても人懐っこく可愛いという感じだった

風花はいい人のように見えるヒカルに好感を持って笑顔で挨拶をした


「突然、お邪魔して申し訳ございません。矢野風花です」


ヒカルが握手を求めるように右手を差し出してきたので、風花も右手を出して握手をする

少し黄色かかったヒカルの瞳が風花をジッと見つめ握手している右手に少し力がこもる

風花は?っといった感じで見つめ返しているとヒカルはニコリと笑い


「しばらく、うちで暮らすのでしょ?何か必要なものはあるのかしら?」


「へ?そ、そんな事ないですよ!!帰りますよ!」


風花は突然ここで暮らす認定をされて困惑したがヒカルはニコニコしながら


「ここから出たら風花さん食われちゃいますよ?」


「…はい?」


誰に食べられるの??

さっき襲ってきた餓鬼のようなのにって事?

風花はだんだんんと顔が青ざめていくとふわっとヒカルが抱きしめてきた


「大丈夫。ここにいれば安全ですわ。この館には強力な結界が張っておりますの。だから靖もここに連れてきたのだと思いますわ」


ヒカルからはラベンダーのいい香りがほのかに香ってくる

なんで自分が襲われるようになったのか解らない風花だったが、ヒカルが大丈夫と言ったので大丈夫なのだろうと思った


読んていただきありがとうございます!

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