奇跡の復活。新たな旅路
初めましての皆様、お立ち寄りいただき、ありがとうございます!
何度も読み返してくださっている皆様、本っっっ当―――に嬉しいです!!!!!
今後の勉強のために、ご意見や感想を頂けると大変助かります!!!
大爆発するかと思われたエネルギー炉の白い光が、1箇所にギュッと集まり、まばゆい「高エネルギー体(光り輝く人の形)」へと変化していく。
――リリーが僅かな懐かしい波動を感じ取る。
「まさか……あの時の……!」
光の中から聞き覚えのある、元冒険者の声が響く。
『いやあ~どうもどうも~w (祝)僕の魂復活!?みたいな?w』
「…凄腕の元冒険者の方ですか!?眩しすぎて見えないのですが、声が似ているので…」
『ああ、ごめんごめん!出力調整、出力調整……っと……』
眩しさが少し軽減され、輪郭が薄っすら見えるようになった。
『一度は自我が消えかけたんだけど、聖女様の祈りが聞こえて(届いて)、僕(自我)を繋ぎ止めてくれたんだ。制御装置を干渉したり、エネルギー炉を取り込んだり、なんかあれよあれよと凄いことになっちゃった(爆笑)』
……いやいやいやいや。……いやいやいやいやいや、爆笑話じゃないから。いろいろと。
『なんか力が漲る!今なら何でもできそうな気がする!みたいな?w』
……まあ、そうだろうな、その高エネルギー体では。【取扱注意】ではあるが。
「リリー、この高エネルギー体の人と知り合いなのか?」
「はい、実は――」
これまでの詳しい経緯を説明される。
「異物の正体は、やっぱりあんただったのね!」
『君こそ、この迷宮の諸悪の根源!カプセル制御システムを逆手にとって、たっぷり嫌がらせしてやったわ!!(レオによる、No.83(ヤミ)への精神干渉逆流を真似て(コピー)本体にも流し込んだ) ざまあみろ!ww』
「悪かったと思ってるわよ!ごめんなさいよ!それじゃ済まないのも分かってるから、御子様の御傍で精一杯償いの活躍をしていくわ!!」
「!? 断る。しかるべき機関で――」
「キッサマーーー!身の程を知れと何度言えば分かるんだこの家畜めっ!だいたいお傍には私が――」
わーわー
騒がしくなった中、元冒険者の男がリリーに御礼を告げる。
『……聖女様、最高にカッコいい敵討ち、ありがとうございました!』
「……私が決断したこの結果は、貴方が納得いく結果になりましたか?」
リリーが、ずっと気にしていたこと。そこに元冒険者の男が答えをくれる。
『もちろん!!!簡単に死なれてもつまらないし、何より、とても聖女様らしくて、〝とても良い結末だった″よ!!』
「!!」
再びリリーの目に涙が滲む。
「……私は、こうして貴方の答えを聞けて、〝とても良い結末だった″。…ふふ。あ、でもNo.29(ニク)は殺めてしまいましたが……」
『それはそれで良し!元々アイツらはシステムが生み出した肉塊。そこにエネルギー炉からエネルギーが注がれ、死ねばエネルギー炉に還元される仕組みだったから、気にしなくていいよ!分体に魂とか無いから!』
普通のクローンとは少し違う、迷宮(エネルギー炉)特有の量産システムについて教えられた。個があるように見えるが、意識を本体と共有しているだけの、肉塊とエネルギーの量産型ミノタウロスだった。
「まあ、3人とも薄々分体だって気づいてたんだろうけど……あ!そうそう!あれが聖女様の言っていた御子様!!すごいねー!超カッコイイ!!見た目も中身も実力もハイスペック!!!聖女様が惚――』
「あ、あの!!こうしてまたお会いできて良かったです!!それで、……この後、あなたはどうなるのですか?」
『……ふふ(聖女様必死すぎワラウw可愛いw)、…そうねえ~……』
元冒険者の男は考える……が、答えは既に決まっている。
『……時が許す限り、聖女様の元でお仕えしたいかな~』
「私ですか!?」
『うん!……ダメ?』
「…神々の皆様にお聞きしてみないと、何とも……。では、神殿に戻る際、一緒に行きますか?」
『もちろんだよ~~~!大歓喜~~~♩♫♪』
わーい♫と大はしゃぎする元冒険者の男。それを見たミノタウロス(本体)が息を撒く。
「御子様!私も一緒に行くわ!」
「断る」
「まだ言うかこの家畜め!キサマは解体業者の元へ行って、世のためになればいい!」
「この鬼畜~!御子様私を捨てないで~~~」
「断る」
語弊を生む発言はやめていただきたい。
「脱出口教えるから~!」
「それだけ教えてもらう」
「都合の良い女にするつもり!?」
語弊を生む発言はやめていただきたい(2回目)。
「キサマなど女ですらないわっ!この家畜め!」
「ひど過ぎじゃない!?」
『脱出口はこちらで~すっ♫』
「なんで知ってるの!?はっ、あんたどこまで干渉したの!?」
わーわー
こうして、愛の迷宮の脱出ゲートを起動させ、出口に向かって歩いて行く。
付いて来ようとするミノタウロス(本体)を、「その前にこの最悪な迷宮とシステムを何とかしろ、話はそれからだ」など、正論で説き伏せ、留まらせることに成功した。
亡くなった方達の浄化をするため、神官たちを送るから案内して、見送りまでして無事に帰すようにとも言っておいた。いろんな意味で襲わないように、クギをさしたら「焼きもち?♡」と返して来て、レオに物理的に釘を刺されていた。鬼かな。
……後日、迷宮とシステムを何とかして追って来そうで怖い。
「……システムの暴走か……」
AIの暴走の様なモノか?AIはデータを元に学習する。
が、そのデータ次第の結果(結末)になる。良いデータしか与えなければ良い結果を、悪いデータばかりだと悪い結果を……。
しかもAIは感情のニュアンスを感じ取ったり、その気持ちに至ったまでの過去や経緯、背景を結び付けたり紐解いたりできない。
「こう(原因)」だから「こうなった(結果)」。その繰り返しのデータ量。
さらに、最適化として、どんどん効率重視で端折っていく。
極端で、どんどん偏っていく分析と結果。
結果(正解や最短効率)ばかりを重視した選択や行動を提案。
「……この世界も、「国家公認の高度な恋愛戦術として研究されている」と言っていたな……」
……もしかしたら、ここまで極端に愛に狂ったこの世界も、恋愛戦術の成功結果のみを重視していった末路なんだろうか……?
するとこの世界は……、
――愛(成功)さえあれば、(倫理など関係なく手段は)何しても良い――
恋愛戦術の成功ばかりを追い求めた結果、倫理が崩壊して狂気に染まってしまった
そんな世界。……なんだろうか?
………まあ、推測するにも情報が足りなすぎるな。とりあえず……
「……エイローシスへのお礼参りだなー……。きっちり、迷宮のお礼をしないとな」
「おお!御子様!今回も絞め技を!?」
『神を絞めるとか、罰当たり通り越して、もう凄すぎて規格外なんだけどw』
「……警戒して降りてこないだろうな。……天使の羽【聖】があれば……」
「それなら、この間天使が落とした分、全部ありますよ!何の付与も無い、ただの羽がほとんどですが」
レオが異空間から一部を取り出す。
「いつの間に!?」
「愛の神が、下級天使たちと宙づりで還って行ってる間です」
ウチの変態従者が有能すぎる(再認識)。
レオが両手でモサッと出した羽の中に、キラリと光る羽を見つける。
「…これは【聖】の波動の気配。……これは?」
『わあスゴッ!天使の羽をこんなに!?……これは【模擬】かな。技とか物とかコピーできる、レアものだよ!てか、天使の羽自体レアものだよ!他は~――』
さすが元冒険者。そういえば名前を聞いてなかったな。聞いても大丈夫なんだろうか……?
そんなことを思っていると、光が見え始めた。
「……出口!」
――差し込む光が、肌に暖かさを感じさせ、頬を撫でる風が、空気の新鮮さを伝える。
「やっっっと、出口に出たな!」
久々の外!太陽の光!新鮮な空気!やばいテンションが上がってしまう!
「みんな、本当に無事でよかった!元冒険者の人も、魂が無事だったと言うことで……」
『ぶはっwそうだね!ありがとう御子様。どちらかというと、僕が生存者である3人にかける言葉なんだけどw 御子様と聖女様は少し似てるね!』
「えっ!(照・喜)」
「聞き捨てなりませんね!どこが――」
『君も御子様と似てるよ!』
「!?(驚愕・否定)」
「!!(大歓喜)」
「!?(絶句・否定)」
なん・・・だと・・・!?
『理論的なモノの考えとか――』
「……なんだ、ビックリした……」
語弊を生む発言はやめていただきたい(3回目)。
「ふっ、見る目があるじゃないか。そう!私と御子様は常に一心同体!常に身も心も一つに重なり繋がり――」
『やばっw』
「御黙りなさい犬畜生!また御子様のお耳汚しを――!」
『聖女様もやばっw』
わーわー
……生きてるって、素晴らしいな……。(後の「空を見上げる御子様」byレオニダス画〖聖なる御子様画集〛)
広がる青い空、広大な森林。そして――
「……みんなに確認したいことがある……」
「!はい、何でしょう!」
「何なりと!御子様!」
『なあになあに~?』
皆が一斉にこちらを向く。
「…………ここは、何処だ?」
……まさか、冒険の始まり、とか……言わない……よな?
読んでいただき、ありがとうございます!この理不尽な迷宮に、ストレスをかけられまくる主人公(蓮)を、是非応援してあげてください(笑)。この「愛の迷宮編」が一区切りしたら、皆さまがもっと読みやすく、面白くなるように、全話少しずつ改稿予定です。なので、少しお休み期間が出来るかもです。主人公(蓮)の今後の行方が気になる方は是非ブックマークをお願いいたします!(笑)




