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あの時、君はそこにいた2 → ロマール王国大戦  作者: マイノス
ガルナス王国遠征

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問題の先送り << フェアリー >>

 私たちのガルナス王国遠征は、大都市タバタからの10万の進軍と、退路を断つ10万の挟撃により、ガルナス王国から完全に撤退することになった。

 私とマイネはこの撤退戦を成功させるために、できる限りのことをした。

 マイネは軍馬を負傷させてしまったけれど、撤退戦において、ずっとロマール王国軍に指示を出し続けた。

 あのマイネがよ?

 いつも私の後ろに隠れてギルドメンバーと接していたマイネが、撤退戦の指揮を取る?

 もしかして、彼、アカウントをすでに売却して、別人が遊んでいるの?

 いやいや、指示の仕方は大人の言葉ではなかった。

 やっぱり子どもの言葉だった。

 でも彼はなにか、自分の殻を破ろうとしているようにも見えた。


 私たちは小都市モルトからワープホールで王都に戻った。

 遠隔通信で、リゼア王国で駐軍する第一ギルドのファンリーや懲罰ギルドのイザベラさんとも通信を繋ぎ、仲間の帰還を待った。

 殿だったゴールネスが姿を見せたとき、ここにいる全てのメンバーがほっとした雰囲気になった。


「私たちは何も失っていない。まずは良かった」


 セルバート王が連合軍チャットのゴールネスにハグのスタンプを送ると、「どうしたんですか、急に」とゴールネスが照れたのは、今まで見たことのない光景だった。

 でも、私たちの撤退によって、この戦いが終わるとは思えなかった。


「ガルナス王国は20万の大軍を遊ばせたりはしないだろう。必ずロマール王国に進軍してくる。どう対処するか、これから話し合う」


 セルバート王が一同を見渡し、話し始めた。


「20万の軍勢に勝つにはだけの兵力は、我々にはない。10万も集まらないだろう。姿隠しの魔法を見破ったプレイヤーもいたようだ。マイネの麒麟を撃ち抜いた者がいたとのことだ」


 こういう場で、私たちは常に何か解決策を見出してきた。

 そういう安心感が、連合軍会議の中にはあった。

 でも今回に限っては、沈黙が続いた。

 あまり沈黙が長いので、セルバート王が「申し訳ないが、私も思いつかないんだ。何かないか?」と再度聞いた。

 誰もが考えているが、それでも思いつかない。


「リゼア王国は、良く食い止めたよな。大都市は奪われずにいるもんな」と、シャルルが言った。

「オーバス将軍がかなり強いよ。人望もある。国王より信頼されてる」と、イザベラさんが答える。

 セルバート王が軽く咳払いをしたので、皆が笑いのスタンプを送った。

「セルバート王、大丈夫だよ。別にあんたを誰かと比べてるわけじゃない。あんたは立派な王だよ」と、イザベラさんがとても王に対して話しているとは思えない話し方をするので、会議の雰囲気が柔らかくなった。

「策、今は無くてもいいんじゃないでしょうか?まず戦うのは鷹の目ギルド。彼らは良く尽くしてくれたみたいだし不憫だけど、次は新世界ギルドの都市に攻め入ることになります」と、ザラがさらりと言った。

「まぁそうだな」と誰が言ったかはわからないけど、誰もがそれに共感した。

「遠征の疲れもある。ひとまず、各自兵力を回復させて、王都にまた部隊を集めてくれ。イザベラ。懲罰ギルドもそちらで戦力を回復し、ガルナス王国に対して、牽制を続けてくれ」と、セルバート王は、みんなに指示を出し、ひとまず解散することにした。

 その歳、セルバート王は私に声をかけてくれた。


「姿隠しの魔法が無力化されたわけじゃない。マイネの麒麟が射撃されたのは、大声で指示を出していたからだ。奇襲などは姿が見えていたって大混乱になるんだ。もしこれで姿を隠してやれば、対処出来るもんじゃない。いつでも使えるように準備しておいてくれ」


 私は「了解」と答えて、この連合軍はまだ戦えると安心しました。

 そして、急にマイネと軍馬のことが気になり、彼の下へ急ぎました。

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