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あの時、君はそこにいた2 → ロマール王国大戦  作者: マイノス
ガルナス王国遠征

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名誉ある破滅を選ぶべきか << ログリー >>

 小都市ハールを王立騎士団に譲渡した後、ガルナス王国の大部隊が大都市タバタに集結しているという情報を得た。

 セルバート王は撤退の決断をしたようだった。

 正解だと思うよ。

 そして、ロマール王国軍の撤退路にも、ガルナス王国10万の部隊がいるということを聞いたとき、私たちはいつでも壊滅するような危うい状況にあることを知った。

 ガルナス王国で、私たちが都市を保有する印象を残さないで正解だった。

 今彼らは、ロマール王国を代表する、王立騎士団の保有都市を攻める。

 一ギルドで出来ることの範疇を間違えたら、それは破滅のだった。

 己の分を知る、身の程をわきまえるというのは、卑屈な考えではない。

 それはギルドのリーダーとして必要な考え方だった。


 しかし、これを私個人に対して向けてみると、もっと自分は出来るのではないかという思いもなくはない。

 私はいつまで非正規雇用者として、この工場で働き続けるのだろうか。

 給料は悪くない。

 ただ、私は単純作業しか出来ない人間なのだろうか。

 夜勤が終わり、駐車場で車に乗り込んでシートを倒し、たばこに火をつけた。

 職場の同僚は癖のあるやつばかりだったが、自分では気づかないだけで、私もそう見られているかも知れない。

 ギルドの仲間は、私のことをどう思っているんだろうか。

 いや、私自身は彼らのことをどう思っているのだろうか。

 私はたばこの火を消し、大きく息を吐いて、エンジンを掛けた。


 帰宅してからは、寝る前に少しゲームをした。

 決めなきゃいけないことがあるんだ。

 私たちは、小都市モルトで防衛戦を張るように指示をされている。

 しかし、合わせて20万の軍勢が押し寄せてきたとき、私たちは都市を守り切れるのか?

 出来るかどうかではない。

 小都市モルトを失えば、私たちに都市はなくなり、取り返すことも出来ないだろう。

 どうしたらいいんだ。

 せっかく都市持ちのギルドになれたのに、またゼロに戻るのか。

 そんなんだったら、ここで都市とともに玉砕した方がいいんじゃないのか?

 放浪の民として朽ち果てるよりは、小都市の守護者として散った方が名誉があるんじゃないのか?

 私は気持ちが高まり、自分の思ったことを、そのままギルドチャットに書いた。

 どうしたら良いと思うか、みんな教えてくれと。

 私は書き込んだあと、これは後から読んで後悔するやつだと苦笑いしてしまったが、これが自分たちの置かれている現実なんだと思い直し、バタリと寝落ちした。

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