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あの時、君はそこにいた2 → ロマール王国大戦  作者: マイノス
ガルナス王国遠征

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失敗を隠蔽する << マイノス >>

 マールがガルナス王国遠征に出てから、私は湖の村作りに専念したが、早くもこの場所での村作りの難しさに気づくことになった。

 王国チャットでは、ガルナス王国とロマール王国が互いに宣戦布告をし、鷹の眼ギルドが小都市ハールを電撃攻略して、沸き立っていた。

 私たちのギルドチャットも、新しい村作りに高揚感があり、会話数も増えていた。


 しかし、私はこの湖のほとりでの村作りの致命的な欠点に気づきつつあった。

 この場所は、平地や草地が少ないため、人口増加率が低いのだ。

 私たちが建設した場所は勢力範囲が、1/3は湖になり、1/3は山岳になる。

 残りの1/3が、人口の増えやすい平地や草地なのだが、私はそれさえも、防衛に有利なように丘の上に村を作ったので、少なくなっている状態だった。


 これはギルドメンバーが気づく前に対処しないといけない。

 私はこの人口増加率の低さへの対策を洗い出した。

 まず、村の勢力範囲が湖と山岳の場所は、初期段階ではそもそも人口がない。

 漁業と鉱業を営まなければ、湖と山岳には人口は発生しないのだ。

 漁業に関しては、島ギルドが海洋系ギルドだったこともあり、元々の町の技術で獲得している人は多いと思う。

 植民では前の村の技術がそのまま移行できるので、湖に人口は発生しているはずだ。

 でも鉱業は獲得していない人も多いだろう。

 私は重課金者なので、まんべんなくある程度は技術を獲得していて鉱業技術も獲得していたが、他の人には早めに獲得を推奨すべきかもしれない。

 そして湖と山岳で生業する人たちが住んでも、この地域は人口の増加率が低い。

 人口の増加率は、村の技術で漁業と鉱業の上位技術を獲得することで増やすことができるが、それは平地や草地も同様で、それらが多い地域に作った村との成長速度の差が縮まるものではない。


 私たちは別の形で、人口を増やしていかなくてはいけないのだ。

 人口が増えないと、何が困るのかというと、兵士が増えないのだ。

 人口がなければ兵士になる人もいない。

 そして兵士を経済的に維持していくためには、食料を一定数常に生産して保有しなければならない。

 湖の方は食料として魚を得られるが、鉱山から得られるのは鉱物であり、食料ではない。

 この部分を対処する必要があるのだ。

 どうすべきか。


 いや、これは本当にまいった。

 下手をしたら、このギルド移転は大失敗に終わる可能性が出てきた。

 一度、移籍させた将校は、元の町に戻すことは出来ない。

 ギルドメンバーのみんなが育てた将校が、豊かな島ギルドの町から貧相な湖の村に縛られて使い物にならなくなる可能性。

 考えただけでも恐ろしい失敗が、目の前にあることに、私は気づいたのだった。

 私が行ったこれまでの重課金も、完全に無駄になる可能性がある。

 私は大変なことをしてしまったかも知れない。

 これはみんなに相談したほうが良いのか。

 いや、これはヤバすぎる。

 リーダーとしての責任問題になることはもちろん、ギルド崩壊の可能性もある。

 私は自分の力で、前もってこの問題の解決策を見つけなければならない。

 そしてみんながこの問題に気づく前に、私はこの問題を解決して先行例を見せなければならない。

 自分から、この問題を明らかにするのは破滅への道であり、発覚は遅ければ遅いほど良いと思った。




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