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冒険の書  作者: らぐらぐ
19/67

入園式

あれから他愛無い日々を過ごし約2年が経ち

ついに学園に通うことになる


ここでやっと魔法を学べる

俺の平均的なステータスで冒険者をやるなら色々な魔法をつかえるようになっておかないといけないと考えていたので待ち遠しかった


7歳で入園し11歳で卒園するのだがその後は16歳まで王都の学園に通う事になる


17歳で成人とされていて皆、自立していく

王都の学園は村から遠くて通えないので王都の寮に入るか一人暮らしをしないといけないのでそこでも自立への第一歩となる


7歳でギフトが発現する事がほとんどなので魔法とギフト、剣技、弓技、体技などをこの学園で習っていくのだ


ざわざわと木々が擦れ合う音と共に1年生が集まってくる

とは言っても6つの村の寄せ集めだから人数はそう多くはない1年生だけで10人

全学園生でも50人に満たない人数だ


2年生から5年生は先に来ていて綺麗に整列している

そこで一際目立っているのが何を隠そうとフリージアだった

今は特にお転婆さを出しているわけでは無いが1年生の間でも

「フリージアさんだ」

などと小声が聞こえてきていた

フリージアは有名なのだろうか

そう思っていると見知った顔の人物が声をかけてくる


「リョウ君おはよう!これからよろしくお願いします」

そういうと丁寧に頭をさげる

隣村のソフィアだ

ソフィア=アドルノ

噂によると俺がまだ使えない回復魔法を使えるらしい


俺よりも少し背の低いソフィアは

銀髪のツインテール、昔プレゼントした髪留めを今だに使ってくれていて前髪を斜めに留めている

この歳ですでに整った顔立ちだが

頬を赤らめ恥ずかしそうにしている


紺のブレザーに膝丈のチェックのスカートこれが絶妙にマッチしている

「おはよう!制服似合ってるね!」

世辞ではなく素直な気持ちを伝えるとさらに頬を赤らめるのであった


「おう!お前らもう来てたのか」

そう言って走り寄ってくるのは

ルーカス=ボルガッティ


ソフィアのさらに隣の村の子供だ

ガッチリ体型で背も高く、見るからに体力バカ

その見た目通りの性格で豪快という言葉がこんなに似合う男はいないと思う


彼もなかなかに制服が似合っている同じ紺のブレザーでもちろんパンツスタイルだ

俺も同じ制服なのだが一箇所違うところはルーカスの左肩のところには学園のエンブレムの刺繍が施されている


これは学年代表の印だ

どういう基準で決められているのかは定かでは無いが何かしらがあるのだろう

心の底から俺じゃなくてよかったと胸を撫で下ろす


普段、自分達の村を出ない俺たちは正直、顔見知り程度でさほど仲がいいというわけでは無い

しかし他の見知らぬ顔の人と居るよりは心強い

そう思い雑談をしていると


「新入生は整列してください!」

5年生の代表が声をあげる

その声を合図にルーカスが1年生をまとめ始める

「よし!順番は適当でいいんでここに並んでくれ!」

そういうと1年生が並ぶであろう場所に皆を整列させる

他の生徒もルーカスの話を聞き入れ続々と並び始めるなんとなくその列の真ん中あたりに並んでいると隣にソフィアが並んでいた







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