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22 レルカの迷宮


朝。僕は目を覚ました瞬間から気分はあまり良くはなかった。


昨日はグランツの宿に泊まったが、いつもと違うベッドというのはやっぱり慣れないけどそれでも僕は比較的寝られる方のようだ。


ただ、少し早く起きすぎたかもしれない。

まだ外は少し薄暗い。気分は重たい。


・・・昨日はいろいろ考えたが、朝から憂鬱なことは考えない方が良いだろう。


今の自分たちの生活改善について考えることにした。もともと高校生で死んだ僕にとって、どうすれば不利益にならず経営ができるかとか、どういう技術を使えば日本のようなサービス、施設を作れるのかなんて思いつかなかった。

そもそも、法律とかでこの世界では同じようにできない可能性もあるんだけどさ。


まあおいおい考えたいのは、浄水や下水の設置による、飲み水とお風呂、トイレだ。これは改善したい・・・


転生してからずっと困っていたのだ。まず、トイレ問題。次にお風呂。


トイレに関してはろ過システムとか下水処理システムとか考えなきゃいけないのだろうということに行きついた。

いくら小学校の校外学習とかでそういうの勉強したとはいえ、簡単にできるとは全く思えないけど、できるとすればお風呂はその延長線上で何とかなるんじゃないかと思う。むしろ衛生面を抜きに考えれば真っ先にできそうではある。


PWKの世界ではそんなことを考えている様子はなかったけど、この世界でも普通にお腹を壊すこともあるし、そのまま死ぬことも普通にある。

日本ではあり得ないようなちょっとした風邪で死ぬとかもよく聞く。


この世界と前世の違いは医療レベルの差、衛生レベルの差、そういうところだろう。

医療についてはあまりわからないけど、少なくとも衛生面は日本でやっていたようなことができれば良いのだから特に気にしておきたい。


冒険者になる前であれば、ただただ生きることで精一杯でこんなことも考えなかったけど、お金が手に入るようになってからは改善したいという気持ちが強くなってきた。


余裕が出れば少しずつ身の回りを改善したいと思うのは人間としてきっと当然なのだろう。


濾過とか浄水システムは小学校や中学校の時に授業とかでやった気がするけど、どういうものを使うとかはやったかもしれないが、この世界に代替品さえあるかはわからないし、そもそも0からの作り方とかは習ってないし、というかたとえ習っていたとしても忘れてる自信しかない。事実曖昧にしか記憶してない。


上手くできる方法ないかな・・・そんなことを考えながら、宿の店主から朝に再度買った蒸かしジャガイモを3人で食べ歩きつつ町の外に来ていた。


・・・シーンとした状態が続く。


エナはもともとそんなに口が軽くないし、サリアは軽くないと表現するより、重いと言ったほうが正しかろう。

よって、魔物も出ないとなると割と無言が続く。まあ、別に気まずいとは思わないしいいけどさ。


そんなわけで物思いにふけるにはちょうどいい。


今から行こうとしている迷宮について思い返すことにした。

前世での記憶があるから、それほど考えなくてもよかったのだけど、直前だしね。


レルカの迷宮はボス討伐後も魔物がそれなりにいるし、出現する魔物のLEVが階層ごとに分けられていてLEV上げに向いている。


ただ、最下層、ボスがいたエリアに関してはボスよりはもちろん全然弱いものの地上に出現する魔物など比じゃないくらい結界魔王討伐前にしてはLEVが高い。とは言ってもLEV8とかだけどね。


ここで上手いことエナとサリアをLEV10にできれば後は、装備品を整えつつ戦術を考えて磨けば結界魔王でも倒せる可能性が高くなる。そしてダメ押しのホムンクルスだ。ホムンクルスがいれば合計4人で攻略が可能になるからさらに勝利の可能性は上がるだろうな。


・・・まあ問題はPWKにおけるホムンクルスはしっかりと命令を与えないと行動を取らないので、結構扱いが大変だいう噂を聞いた。


とはいってもPWKでは1体しか存在してなかったホムンクルスなので、情報がだいぶあやふやで、どこまで信用できるかどうかは怪しいけどね。


さてそろそろレルカの迷宮の入り口が見えて来るか。

少し小高い丘を登ると、眼下に広がる平原にポツンと大きな地下への階段が出現していた。

懐かしいな。間違いない。レルカの迷宮の入り口だ。

心なしか僕がプレイしていた時よりも新しい感じがする。まあ事実新しいか。


視線を入り口である階段から離して、平原には魔物がかなりうじゃうじゃと見て取れた。


しばらく眺めていると魔物がレルカの迷宮、階段から上がってくる。

なるほどたしかに魔物が湧いている。これだけいれば近くの町まで魔物がたどり着いてしまうのも頷ける。


「あ、あれ、雨とか降ったらどうなるんでしょうか・・・?」


サリアがふと疑問を口にする。


天井や囲いなどもなく、雨降ったら中に大量の水が入ってしまいそうな構造だ。PWKでは考えたことなかったけど、風に流されて枯れ草や土埃も入ってしまいそうだ。

今転生して初めて見たのに、特に違和感を覚えなかった。


思い込みというか、初見か否かで感じ方が違うなと思わされる一件だね。


丘から下りつつ、素早く平原にいる魔物に近づきを切り倒していくエナ、それに続いて僕も同様に魔物を倒していく。

サリアが僕たち2人が挟撃されないように援護射撃で怯ませていったり、余裕がある時には少し遠いところの魔物の頭打ち抜いていた。


サリア、相変わらず物凄い精度だな・・・


僕だけでも近場にいた魔物20体ほどを倒して、レルカの迷宮の入り口にたどり着いた。おそらくエナも同じくらい倒しているのではないだろうか。


僕は足元の草を毟って入り口に入るように落としてみたが、不思議な事に入り口から落ちていくことはなかった。

見えない障壁でもあるようで、草は空中に浮く形で止まったのだ。


なるほど、たぶん雨とかも入らないのだろう。

試しに、その草を押し込むようにして剣を差し出すと、剣はなんの抵抗もなく入り口を通過し、草は一緒に落ちた。


・・・何によって判断して出入りを制限してるんだろうか?


てか酸素とか二酸化炭素の循環とかはちゃんとできてるんだろうな・・・?


一抹の不安を覚えつつも振り返り、僕は「入る?」と口にした。

僕の様子を見ていたサリアとエナは頷くと、最初にエナが動いた。


さすが、エナは怖いもの知らずだな。

サリアは頷いたは良いものの動こうとしない。

まあ、正直僕も入りたくないんだけどさ。窒息とかごめんだし・・・まあでもさすがにそんな生物では踏破不可能な作りに放っていなかろう・・・実際何も考えずに入っていったエナの様子が特に変化はなかったので、僕もサリアの手を掴んで一緒に入る事にした。


「あ、ありがとうござい、ます・・・!」

「訳わかんないもんね、足もすくむよ」



そんなやりとりをしながら奥へと降りていく。


内部は天井が明るめのオレンジ色に光っているため、問題なく先へと進める。

内部の様子はPWKと完全に同じだ。ということはそのあたりに罠があるのか。


上から岩が落ちてきてちょうど真下にある窪みにはまることになるのだ。

僕がプレイしていた時にはすでに落ちてきた後だったが、罠の反応がずっと残っていたため、ここを通るたびに想像していたっけ。


実際、数メートル先には窪みがだいぶ大きく開いている。


「エナ、その辺気を付けて」

「ん?ああ、この窪みか」


エナが小石を拾い上げて窪み周辺に投げつけた。その途端に、岩石が落ちてきた。

ズドンッ!という音とともに窪みが完全になくなった。


これ、正直、誰がはまる罠なんだろう・・・。それにしても、エナは罠にも気が付いたか。天武の才か?


その後も、罠の場所をエナは当て続け、魔物を討伐しつつさらに下層へと降りていく。

そろそろ出てくる魔物も強くなってくるか。


「サリア。出てくる魔物が強くなるかもしれないから、背後とか、突然何もないところから湧き出るかもしれないから」

「と、突然、ですか・・・?」

「うん。突然。足元とかも注意してね」

「は、はい・・・!」


そんな感じで3人でやりとりしながらも3階ほど降りた。

ここまでは特に何も問題がない。

マップを完全に覚えているし罠も場所がわかる。出てくる魔物の性質さえわかるのだからかなり楽なものだ。


そして、4階まで降りると背後からどころか、横の壁やら地面から突然湧いてくる。しかも強いから、PWKの世界では瞬殺される初心者も多かったっけ。


まあでも、サリアは気を抜かなければ死ぬ心配もない。

おそらくエナは大丈夫だろう・・・おかしいくらい罠にはまらないし。出てくる魔物にも全然引けを取る様子がないし。本当、何なんだろうね。


エナの両手のダガーが唸る唸る。背後から突如現れる狼の魔物もすべて対応している。

・・・また強くなってるな。


僕は僕でエナを攻撃せずにこちらを襲ってきたのを切り倒していた。

あーまた刃こぼれした。また買いなおしか・・・


売っている武器が僕のようなLEVに見合っていないのだろう。当然と言えば当然なのだけどね。この辺りも新しい武器を作成できる鍛冶師などが今後現れてくれるといいのだけど・・・


そんなことを考えながらPWKの世界での最終階層に降りた時だった。


・・・ま、魔物の数多いな!!


めっちゃ湧いてきてるな・・・エナもちょっと危なさそうか?


「エナ!下がって僕と前衛変わって!」

「ん!助かる!そろそろ疲れてたところだぞ」


ということで僕とエナは入れ替わって戦いだした。

出てくるのは基本の魔物と同じ。数が多いだけ。

とはいっても数が多いのがまずいんだけどさ。


まあやれないことはないな。

エナと入れ替わったところでさらに魔物がわんさか出てきた。

元からボス部屋前は多い方だったけど、一気に3倍か?凄い量だな・・・


・・・でも、LEV10ならこいつらは敵じゃない。こいつらは遅い。手加減しても勝てる。

狼、鼬、大蛇、土竜(モグラ)


・・・こいつらの動きはよく知っている。

まあ基本首落とせば良いから、楽なものだ。


ストンストン、と首が落とされる。


無心になって、首を落とす。・・・ただ、それだけを考える。


しばらくすると、周りは魔物の死骸と血の海になっていた。


「・・・ロキ。30体くらいいたんじゃないか?すいぶんとスマートにやるな・・・」

「お、驚きました・・・!」


あ、あれ・・・?


手加減してたけど、PWKの感覚が蘇ってやってしまったようだ。いままでここまでLEV10の力を見せたことはなかったから、エナたちも驚くのも無理はないか・・・

正直僕自身も血の海をみてハッとした。


「急所が首だったからね。首落としは得意なんだよ」

「く、首落としが、得意、ですか・・・」


あれ、言い方に問題あった気がするな。でもLEVのことを説明するのも億劫だし、なんで知ってるのか?とかなったらそれはそれで面倒だな・・・。

今更か?


そんなことは杞憂だったらしく、エナがからからと笑いながら冗談を飛ばしてきた。


「ん。首落鬼と呼ばせてもらうぞ。サリア、ロキは起こらせたら不味いから気をつけろ、首切られるかもしれん」

「は、はい・・・!」

「ちょっと、そんなことはしないよ!」


首落鬼て、めっちゃ、凄い悪人っぽいんだけど・・・じょ、冗談だよね?


「ん。先に進もうか。私も回復した」

「わ、私も、です!」

「・・・僕ももう大丈夫だから、ボスの部屋行こうか」


僕は剣を鞘に納める。

ボス、レルカは小型のゴーレムだ。正直、刃は通らない。無論矢も通らない。

なので、鞘に納めたまま打撃を与える。もろ刃の剣ではゴーレムに攻撃したら剣が欠けるしね。

その辺に落ちてる石の方が打撃力あるかな?


そんなことを考えているとエナは両手で扉を押し開けていた。

サリアもその後ろに着いていく。レルカの迷宮に入る時とはだいぶ違うもんだ・・・。


ん・・・?

今一瞬違和感を感じた気がする。何に違和感を感じたんだろう。それすらわからないのだけど・・・まあいいか考える暇はない。ゴーレムことレルカはすぐに攻撃をしてくると聞いた。


目の前には大人の男性と同じ大きさだが、胸が膨らんでいることから女性らしいことがわかる土のような材質でできた存在が部屋の奥に鎮座していたが、エナが入ると同時に立ちあがり、口を開いた。


「私はレルカ。ここのボスです。あなた方を殲滅します」


機械音がそう言い切る前には、高速で走り出していた。

まあ速いけど、目で追えないほどではない。


僕はサリアをお姫様抱っこでその場所から離れるエナは真正面から両手で受け止めたようだが、扉の付近まで押されていた。


僕は戦闘地点から離れてサリアをおろした。


「あ、ありがとうござい、ました・・・!」

「いいよ、サリア。一応やってもらいたいんだけど、矢であのゴーレム。レルカの膝裏を狙えるか?」

「ひ、膝裏、ですか・・・?」

「どう見ても硬そうだからね。行けるとしたそのくらいかなと」

「わ、わかりました・・・!」


ほんとかどうかわからないけど、膝裏から破壊して攻略したと聞いたことがある。

つまり接合部である膝、肘などは防御力が低くなっているという理屈だ。


サリアが、弓を絞って矢を放つと弓は上手いことレルカの右膝裏に当たったが、刺さることはなかった。


・・・やっぱりデマだったか?もしくは複数当てないと難しいか。


突然の攻撃にレルカは標的をサリアに変えたようでエナを放置して襲ってきた。

僕は鞘に入ったままの剣でレルカに応戦する。


レルカの攻撃は単純だと聞く。これも嘘か誠か不明ではあったが、武器は持ってない。

SKLに関しても鑑定によると持っていないことがわかっている。


つまり、防御も硬いし、走って腕力でごり押しスタイルなのだろう。まあ実際、有効な攻撃を持たない状態で戦いを挑み最初からギリギリの戦いをした場合には、長期戦になれば疲れ知らずのゴーレムの勝ちとなることは必至。


「エナ!」

「ん!わかってる!」


エナが背後から近づき、レルカの右膝を蹴りつけた。しっかり僕の意図がわかっているようだ。

それでもレルカはびくともしていない。


「んったく!硬い奴だぞ!」


攻撃を受けたレルカがまたエナに向けて突進していく。


「サリアは継続して機会をうかがって右膝裏狙って!」

「は、はい!」


サリアは弓を連続で射て右膝裏を狙いすべて命中させる。

結構機敏に動くレルカに、しかも膝裏に全射命中とは・・・なんて狙撃能力の高さだ。これはステータスには現れないから完全にプレイヤースキルに依存するんだけど、どうなってんだ。


PWKではSKLの概念はあれども、最終的にはプレイヤーの能力、つまり技術がなければ最大の効果は発揮されない。

SKL発動で敵が勝手に倒れてくれるわけではないのだ。

例えば特殊なSKLでもない限りSKL発動させて掠ったくらいじゃダメージもさほど無い。どんなに高ダメージを与えるSKLを持っていてもプレイヤースキルが低ければ意味がないのだ。その点、サリアの狙撃能力は高い。それは魔法でも同じことが起きる。


ただ、魔法はSKLと違って汎用性が高い。同じような攻撃であっても、SKLはデジタルというか、そのSKLごとに最大威力は固定される。プレイヤースキルで殴るなり刺すなり、当てる場所を変えるなりして、そこに最大威力がプレイヤースキルにより頑張った分ダメージが上乗せされるくらいだ。


魔法はある意味プレイヤースキルが関係するが、最大威力もプレイヤーのさじ加減で決まる。というか最大威力とかいう追加ダメージという概念はない。


よく言われていたのは、車で例えてSKLはオートマ、魔法はマニュアル、とのことだ。

車運転したことないけど、工程が簡易化されているか否かということらしい。オートマが簡単、マニュアルは工程が多いって覚えたっけ。


ただ、工程が多いということで終わりではない。というのも、工程が多いということは脳で同時処理しなければならないことが増えるからだ。処理できなければ不発する。

すなわち魔法は脳の能力値に依存する。いわゆる、センスや才能といったものが大きく関わってくる。


才能があるプレイヤーは下手したら初心者でも古参を瞬殺できることがあるほどだ。

しかも、どうやら脳の処理能力は普段使わないところを使っているのか、暗記ができる人、数学が得意な人など、脳の処理速度が早そうな人でもそんなに魔法が得意でもなかったりした。


それでも、それなりに相関性あったらしいけどね。


ちなみにまあ簡単な魔法ならわりかし誰でも使えた。


サリアには魔法が使えるようになったら狙撃系の魔法を覚えて貰うのが良いだろうな。もしかしたら才能があるかもしれない。なかったらなかったでこれだけプレイヤースキルあればSKLでも十分そうでもあるけど。


こんなことを考えている間にももちろん戦いは進んでいる。僕とエナによる攻撃が続き、サリアからも射撃されているレルカは、最後は僕の蹴り飛ばしにより右膝から下が吹っ飛んだ。


「くっ・・・」


レルカが動けなくなったため、今度はエナが頭部を蹴飛ばして地面に倒した。その後はエナが後頭部をダガーで何度も突いて攻撃し続ける。

なす術なくレルカはHTPが減っていき、なにも言葉残さずに動かなくなった。


・・・HTP0。人間であれ、魔物であれ、この状態になれば死ぬ。



レルカはSKLも持ってなかった。ただステータス少しが高いだけで、あまり知能は高くなかった。

なんと言っても、何度も同じパターンの攻撃を食らって、ついぞ倒されてしまったのだから。


「終わったか?」


完全に頭部が破壊された状態のボス、レルカの頭部が無残に飛び散っている。


・・・どう見ても終わっている。


あれ?そもそもレルカはHTP0にしてしまってよかったのか?


急に不安になってきた。もしかしたら、良い感じに戦闘中に話かけて仲間に誘うとか言うのが正解だった説・・・


急に視界が歪みだす。


あ、これは、攻略したときの・・・



意識が戻った時にはなにもない荒野に3人で転がっている状態だった。


レルカの迷宮をクリアしたのか・・・

初踏破のボーナスは・・・?


辺りを見渡しても、特に何もないように見える。


これは・・・手に入らなかったやつか・・・残念過ぎる。


そんなことを思いながら、ステータスを確認する。さすがに何かしらボーナスが・・・



***

NAM:ロキ

GEN:男

AGE:5歳

STS:健康

JOB:冒険者 階級1 職:剣 パーティ『希望の勇撃歌』

LEV:10

EXP:9481

HTP:800

STR:150

ATK:128

VIT:111

DEF:98

INT:126

RES:97

DEX:100

AGI:102

SKL:『言語理解』、『光明』、『鑑定』、『利き香草』、『剣:強斬』、『盗:隠蔽』

TTL:『禁忌の転生者』、『悪魔:絶望の帳』、『錬金術士の後継』


***


どうやら『錬金術士の後継』というのが追加になっているだけで、特に他には変わった様子はない。

これがどう使われるものなのかもよくわからない。

錬金術か・・・普通に今後使えるのかもしれないけど、現状使えない称号だよね・・・


溜息を吐きながら、エナとサリアにもその称号があることを確認して、彼女たちが起きるのを待つことにした。


「どうやら現状、僕らは強すぎるのかもしれないね」


苦笑いしながら独り言ちる。

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