表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/29

29 水飴完成

珍しく2話更新ですので先に28話を読んでくださいませ。

 29 水飴完成



 麦が芽を出す迄の一週間ディーがひたすら頑張ってポテーイをすり下ろしデンプンを作ってくれたのでかなりの量のデンプンが確保出来ました。


 大体ポテーイ200gでデンプン20g出来ます。最初に買っておいたポテーイ30kg150個以上を3kgのデンプンに変えたディーに副次効果でスキル〖デンプン製造Lv1〗が付きました(チート渡辺による鑑定である)

 

 効果はおろし金が不用になった。水中で揉んで晒さなくてもデンプンが分離出来るようになった。


 素晴らしい! 素晴らしすぎて途中でポテーイが足りなくなったよ!


 これはポテーイ農家と直接契約しないと原材料が割高になるな。日本でもデンプンの材料になる馬鈴薯は小さかったり形が歪んでたりして流通に乗らないものを使っていると聞いたことがある。


 それは追々考えるとして今は水飴を完成させるのが先決です。


 ◎麦芽の作り方(観察日記)


 ◉1~2日目 麦を水に浸す。角のような根が出てくるまで毎日水を変えてお世話します。


 ◉3~5日目 根がちびっと出たら水から上げて、簀に広げて乾燥しないように、水に浸した筵かぶせて「発芽」させる。


 ◉6~9日目 乾かないように毎日筵に水分を補給して「根」が出て伸びるのを待つ。根は必ず1粒に3本出るので、その「根」が小麦粒(本体)の2倍くらいになるまで焦らず育てる。


 ◉10日目 根が三本になるとようやく芽が出てきます。「芽」は、「根」よりやや太く、白いです。どれが芽でどれが根なのか分かりずらいですが、下のほうに向かって生えているのが「根」、上に向かって伸びているのが「芽」です。


 「芽」が小麦粒本体の長さと同じくらいになるまで育てます。何故ならば「デンプン」を「糖分」に分解する「アミラーゼ」という酵素が一番活性化するのがこの状態なのです。


 ◉11日目 根や芽が出て絡まっている麦芽を均等に解して天日干しで乾かす。


 ◉12日目 麦芽を細かく挽きます。挽いて粗挽きにする事によって「酵素」を最大限発揮させる為です。


デンプン糊 2kg(デンプン、水を1対1)

粗挽き麦芽 200g(デンプンに対し麦芽を10%) 

水 1L


 上記の材料を保温機に入れ60℃~65℃に保って6時間~8時間放置すると糖化が完了します。


 途中で様子を見て掻き混ぜたくなるのですがダメです。濁った水飴に成るので絶対に混ぜないこと!


 ◉13日目 水飴抽出。 

 鍋の上に笊を乗せケミカル妖虫布で作っておいた袋の中に水飴の元を注ぎ入れ自然落下させます。このとき布の目を最初から細かいのですると中々濾せないので大きな目から始めて段々に細かい目にしていくと綺麗に濾せます。

 最後搾りきる時は滓が混じるので先に出来た物とは別にすると良いです。


 この液体を煮詰めた物が水飴に成ります。薄い茶色のいわゆる「飴色」になったら出来上がりです。

 ちなみに、日本で売っている水飴は無色透明ですがあれはイオン交換などをして不純物を排除するので無色透明なのです。





「出来たね」


 鍋の中に出来た琥珀色のトロッとした水飴を眺めて呟くと


「完成なのか?」


 とディーは首をかしげる。


「出来上がるとこんなに少なくなっちゃうんだ」


 と渡辺。


 確かに500のペットボトルよりちょっと多い位の量しか出来なかったからね。


「味見、してみよっか」


 小皿に木匙で大さじ1くらいの量を取ってまずディーに渡す。ディーが頑張って作ったんだもん、一番先に味見するbのが筋ってものよね。


 おそるおそる人差し指で掬ってから口に含む。


「!? 甘い!?」


 びっくりしたようにマジマジと舐めた指を見てる。


「どれどれ」


 わたしもチョンと指先に付けて舐めてみる。


「うん、始めて作った割にはちゃんと出来てる」


「あ、本当だ。優しい甘さだね」


 砂糖に比べたら甘味は抑え目だし日本の水飴に比べたらほんの少し雑味があるけど蜂蜜程度の糖度はあると思う。


「凄いな、ポテーイと麦で本当に甘くなった」


 嬉しそうに笑うディーの様子にわたしも嬉しくなる。


「よし、じゃあ壺に詰めてギルドに登録しに行こう、本当は壺じゃなくて透明な瓶がイイんだけどな」


 この世界には茶とか緑の瓶しかない。


「なら作るよ」


 渡辺は事も無げにそう言うなり広口瓶200gくらいの、ジャムの瓶みたいなものを4個をサクッと作った。


 はい、錬金術チートきました。まぁ、二週間以上一緒に作業してて渡辺のチートっぷりには慣れたけどね。


 保温機をはじめ色々作ってもらいましたからね。


 ・保温機

 ・冷蔵庫

 ・秤

 ・ハンディミキサー

 ・遠心分離機

 ・シェイカー

 ・粉引き機

 ・重曹



 これらのおかげで生活水準が格段に上がったもんね。特に遠心分離機とシェイカーでバターと生クリームが出来て、重曹でフワフワパンケーキが出来るようになった。


 これに今回出来上がった水飴のおかげで甘いものには事欠かなくなった。


「じゃあ水飴完成記念に蒸しプリンを作ろう!」


 わたしがそう宣言すると渡辺から歓声が上がる。プリンはみんな好きだもんね。



 ◎蒸しプリン


  材料 プリン(6個分)

   卵 全卵6個(1個あたり卵黄20g、卵白40gの量)

   牛乳 600ml

   水飴 150g


 1 卵をといて水飴と合わせる。牛乳を泡立てないように少しづつ入れるて混ぜ終わったら濾す。


 2 ボウルに卵液を入れる。


 3 鍋に水を入れて沸騰させてから卵液の入ったボウルを入れる。鍋の中のでガタガタしないように布をひいて15~20分蒸す。


 4 蒸してる間にカラメルソースを作る。鍋に水と水飴を入れ適度に焦がすように煮詰めたら出来上がり。


 5 蒸し上がったら冷蔵庫で冷やしてからいただきましょう。



 

 バケツプリンじゃなくボールプリンをドンとテーブルに置くとお玉でお椀に掬ってカラメルをかける。


 始めてみるプリンにディーはこれは食べ物なのかと懐疑的だ。


「では、いただきます!」


 わたしと渡辺は早速プリンを口に運ぶ。


「うわー! 久しぶりにプリン食べた~ 旨いねぇ」


「そりゃ日本のプリンに比べたら甘味は少ないけど、牛乳と卵が濃厚だからこれはこれで美味しいね~」


 やっぱり甘いものって自然に笑顔になるよね。


 へにょへにょ笑い崩れているわたし達の様子を見てディーがパクッとプリンを口に入れた。


 思わず二人してディーの様子をジッと見つめてしまう。


「「どうよ? どうよ?」」


 身を乗り出して感想を問い詰める。


 日本人にはプリンって当たり前のスイーツだからこっちの人の反応が気になるのよ。

 売れるか売れないか金策の重要案件なんだから!


 あれ? いつの間にプリン売り出し計画を固めた?


「柔らかくて甘い」


 ポソっとディーの感想が漏れたが、そうでなくて美味しいとかそういう感想は!?


 内心ジタバタするわたしをチョンチョンと突突いて渡辺が見てみろとディーを示す。


 あ


 目の前にプリンを完食してお椀を名残惜しそうに見ているディーがいた。


 そっかぁ~ 美味しかったか~


「ディー、おかわりよそうよ」


 そう言うとパッと顔を上げてお椀を差し出してきた。


 ナニコレ、可愛いんですけど(ノ≧▽≦)ノ


 わたしの隣で渡辺もにへらにへらと笑み崩れてる。


 結果ボールプリンはアッという間に食べ尽くされました(笑)

 


 うん、後でわらび餅も作ろう。


 


 



 


読んでくださってありがとうございます。いつも遅筆で本当に申し訳ないです。

これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ