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27 どうしてこうなった?

27 どうしてこうなった?



 ここはドラン2区のギルド本部ではありません。いつぞやのどこ○もドアの向こう側の会議室の様な部屋です。

 そして対面にはターニャさん他5名が座っております。


 どうしてこうなった!?


 皆さんどうしてそんなに喰い気味で身を乗り出してるの? 何でそんなに笑顔なのに目が笑って無いのかな?


 気分はおばあさんのお口はどうしてそんなに大きいの?


 って感じだ。


「・・・渡辺、この状況って何なのかなぁ?」


「醤油、味噌の現地生産がかかっているからなぁ」


 と苦笑い気味だ。


「先に言っておきますけどわたしも作った事なんて無いですからね? あくまでもネット上で得た知識ですから過剰に期待されても困りますよ? あと、情報は出しますけどお手伝いは出来ませんからね」


 と、でっかい釘を刺しておくのを忘れちゃいけない。


 こちらだって水飴生産をせねばならぬのだ! 目指せディーの新スキル取得&固定収入!


「もちろんそれでかまわないわ。どんなヒントでも欲しいのよ」


「どんなヒントでもって、そういう知識だれも持って無かったんですか?」


「味噌とかの作り方なんかはわかっているのよ。麹菌はあちらでも購入して作ってた人ばかりで麹菌が無くて先に進んでないのよ」


 そう言ってターニャさんはため息を付いた。


「こっちに来るときにそういう物は持って来れないの?」


 左隣に座る渡辺に声を潜めて聞く。


「生き物は持ち込めないんだ」


 まぁ麹菌も生き物って言えば生き物か。


「検疫システムを参考にしているそうだ。外来種がヴェルダットに蔓延られると困るらしいよ」


「ヴェルダット?」


「あー、星の?世界の名前か。向こうで言う地球みたいなもん」


「成る程、了解」


 こそこそ話していたら向こう側からコホンと咳払いが入った。


「お話し続けていいかしら? それで情報提供はしていただけるのかしら?」


「えぇ、いい「ちょっと待った」」


 返事をしようとしたら渡辺からちょっと待ったコールである。


「ターニャさん、いやバルディア国経済大臣ターニャ・ロミ殿。今ここにギルド長が同席していないってことはその情報はギルドではなくバルディア国に帰属するってことですか?」 


 ? え? なに? どういう事?


「そうね、そう考えていただいて結構よ。本来ならギルド登録にし、あまねく情報を開示した方がいいのは解ってはいるのよ、でもねこれは国家事業としてより早く結果を出さねばならないの。出なければもう私は我慢出来ないわ!」


 国家事業ってドンだけ大事よ(;^_^A


「私は味噌おにぎりを心ゆくまで食べたいのよ! なのに貴重品なんだから自重してくださいとか、もう嫌ッ! 大体あの人達味噌おにぎりなんて信じらんねーとか言うのよ!?」


 味噌おにぎりって・・・


 あまりにも堂々と言い切られてわたしも渡辺も目が点、ディーに至っては俺は何も聞いていないって表情で目を合わせないようにしている。


 バルディア国さんお宅の大臣様思いっきり私情に走ってますけど大丈夫ですか~( 」゜Д゜)」オーイ!


「味噌おにぎりはさておいて、俺はこのレシピも他のレシピもギルド登録にしておいた方がチカちゃん達には良いと思ってる」


「それはなんで?」


「国に帰属してしまうと特許を国に持ってかれる。そうなると他の者、チカちゃんやディーも勝手に創ることが出来なくなる可能性が高い」


 あー、成る程。と納得していると


「バルディアはそんな事は致しません」


 とターニャさんが即座に反論。ちょっと悪くなった雰囲気に臆することなく渡辺は言いつのる。 


「そりゃ今の王様の代はそうかもしれない、でも他の者はそう考えないかも知れない。先の事は誰にもわからないだろ? だから国を離れた一応中立を謳っているギルドを間に挟んだ方が良い」


 確か日本でもそんな事が問題になった事があった。知的財産権の保護だったっけ?


 ターニャさんも思い当たる節があったのかゆるく首を振って息を吐くと落ち着いたように言った。


「確かに貴方の意見が正しいわ。ごめんなさいちょっと焦り過ぎたわ。ギルドでレシピ登録されたものをバルディアで研究検証をさせていただく事にするわ」


「その件に関してもう1つ問題があるんだけど気がついているか?」


「えぇ、チカさんが帰還予定者って事よね」


「だからチカちゃんこの際『会社』創らない?」


 は?


「チカちゃんが得るべき利益をチカちゃんが託したい相手にちゃんと残していけるようにしておいた方が良いと思うよ? って事。どうせこの先何か作るんでしょ?」


 何か見透かされてる?


「そういう事ならギルド総長呼んでくるわ。ちょっと待っててね」


 ターニャさんが席を立つと他5名もささっと後に続いて退席していった。


「渡辺~ 話の展開が早すぎて脳ミソが付いて行けてないんんだけど?」


「悪い話じゃないんだと思うんだけど、ダメかな?」


「いやダメとかじゃなくていきなり話が大きくなってない?」


「そりゃそうなんだけど、この先の為にもちゃんとしといた方がいいと思う。チカちゃんが帰る時はいつかわかんないだよ。今日なのか明日なのかそれとも一年後か、その時に俺はチカちゃんに後悔して欲しくない」


 今日か明日か一年後か、か。


「それは俺の為か?」


 ディーがポツリと呟いた。


「そう言われればそうだけど、なんか勿体無くない? わたしが帰った後に利益を受けとる人が誰もいないなんて。だったらディーに使って貰った方がいいわ」


 そういう場合は国とかギルドとかが受けとるのかしら?


「俺にはそこまでしてもらう価値なんてない」


 笑っているような泣きそうなような表情をしていた。


「ディーはわたしの傍にいてくれたよ。ちゃんと守ってくれてるよ、だからディーに何かしてあげたいって思うんだよ。価値が無いなんてそんな事ない、無いいんだよ。」


 どのくらいディーに伝わるかわからないけどそう言ってディーの俯いて低くなっている頭を撫でた。


「ディーがいなかったらわたしはいまここはいられなかった、それはちゃんとディーの実績なんだからそれだけは認めてあげて?」


「だけどそれが俺が買われた理由だ。当たり前だろ」


「頑なだなぁ、まぁいいや。評価は自身が決めるものじゃないからね、わたしはディーに付けた評価が会社を起こしてディーに残していきたいって事だから。異議は認めません」


 撫でてた頭をポンと叩いて手を離した。


 しかしどうしてディーはこんなに自己評価が低いのだろう? 

 

「どうしたってディーはこれから先チカちゃんに付いて色々させられるんだろうから必然的にそうなるだろうな」


 まぁそうなるだろうね、なんたってわたし非力だからディーに手伝ってもらわないと効率悪いもの。


 デンプン作るのに延々とじゃがいも(ポテーイ)のすりおろしなんてしたら腕が死ぬわ!


 その後ターニャさんがギルド総長を連れて戻り、会社起業の説明と書類を書かされ宿題のようにレシピ登録の用紙をたっぷり渡され、ようやく解放されたのは日もとっぷり暮れた後だった。


 たしか軽い気持ちでレシピ登録しに行っただけだった筈なのにホントどうしてこうなったのだろう・・・( -。-) =3





毎日暑い日が続きますが皆さん体調は大丈夫ですか? 自分は夏が苦手なので毎日つらたん(T^T)

毎月更新が遅くなるのはなぜ? 誰か教えて?

それはお前が文才がないのにサボるからだ!(o゜∀゜)=○)´3`)∴

すみませんなるべく早く更新出来るように頑張りますq(*・ω・*)pファイト!

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