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吸血鬼の冒険録  作者: ノア
第一章 聖女の葛藤
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貴族と商人と吸血鬼

 思いの外護衛の人との戦闘が簡単に終わりましたね。

 確かに予想外のこと、魔法に対しての認識の甘さを感じられましたが結果を見れば取るに足らないことでした。まあ今後の課題と考えておきましょうか。


 さて本命に会いましょうかね。

 今だ驚いていますが関係ありません世界樹の葉と枝を盗んだ落とし前きっちりと付けてもらいましょうか。


 静かに歩いていき部屋に入ると大きな机の上に世界樹の葉と枝が置いてあり奥の窓際の壁にハゲデブバカ親父それに少し髪が後退しかけた中年男性たぶん取引相手の貴族と数人のメイドが怯えて立っていました。

 

「久しぶりだね二度と会いたくはなかったよ、あなたのその気持ち悪い視線は懲り懲りだからね。わたしが来た理由わかるよね?」

「このあま何をしたか分かってんだろうな、大人しく儂のものになっていれば良いものをそれを不意にするとわな、泣いて許しを請おうが奴隷にして毎晩攻めぬいてやる」

「どうしてそういう事を言えるんでしょうね、どちらが追い詰められているか一目瞭然でしょう」


 顔を真っ赤しながら怒っていてひたすらわたしへの罵倒を述べていますが知りませんよ。

 さっさと片付けようそう思い動き出そうとしたその時貴族の人が口を開きました。


「でだ、どうやら君はベイル殿と知り合いのようだが望みは何だ、アークスとベリッシュがやられた今無駄な抵抗はするまい。物が望みなら大人しく渡そうわたしの命が目当てなら大人しく殺されよう、だから屋敷の者はどうか見逃してはくれないかね」


 おおこの貴族の人良い方の貴族の人でしたか宿る目は諦めているようですしわたしを油断させる戯言でなく本当に屋敷の者を思っているのですね。

 

「いやーこの屋敷の人には悪いけど実際この屋敷の人達は関係ないんだよね。関係あるのはそこの商人だからね」

「何だと?」

 

 貴族は何を言っているのか分からない顔をしていますが更に口を開きました。


「では、無関係なうちの者を攻撃してきたということか」

「わたしの邪魔をしたからね、それにそこの商人と取引している時点でわたしの中では完全な無関係とは思っていないからね」

「そんな理由でうちの者を……ではただの私怨ということか何があったかは知らんが、いくら強くても大事になるのは避けれんぞ」

「目撃者を消せば関係ありませんからね」


 その言葉に貴族は青ざめメイドは涙ぐんでいますが消すは殺すではなく記憶を消すってことなんですけどね


「まあ貴族の方は大人しくしていれば悪いようにはしないよ、わたしはただそこの商人に落とし前をつけて盗まれた世界樹の葉と枝を回収しに来ただけだからね」

「その世界樹の葉と枝が盗んできたものだと!? どういうことだベイル殿!」


 問い詰める貴族、だけどベイルことハゲデブバカ親父はわたしの有る事無い事言いだしました。

 全く誰が愛妾で盗賊ですか何を言っているんですかね、支離滅裂過ぎて貴族の人も変な顔をしていますよ。


「ベイル殿の言葉は流石にめちゃくちゃすぎる、悪いがどういうことだ世界樹の葉と枝は元は貴殿のものであっているか?証拠があるのなら即座に返還しよう、真偽官に連絡すればどちらが正しいか分かるだろう」

「ダメだよそんなことはさせないよ、だってわたしがホントのこと言っていたって、貴族の屋敷に侵入したわたしは結局犯罪者にされるじゃない。それなら皆殺しにして持ち帰った方が簡単じゃない」


よく言葉を選ばないと大変ですよ、と言ってもハゲテブバカ親父以外の人は殺す予定は無いのですがね。

貴族は冷や汗を流しながら必死に考えていますよ、いい提案なら記憶消さずにいるのもいいですね。


なのでいい案がでるようにわたしの証言が正しいと証明するため、アイテムバックから一枚世界樹の葉を取り出し机に置きました。

貴族とハゲテブバカ親父は目を見開き驚いていますね。


「これがわたしの証明、で貴族はどういう答えを出すかな」

「確かに貴殿の証明が正しいようだな、こうも世界樹の葉を簡単に出すのだ信じられないことだが複数枚所持していたのだろう。

ベイル殿悪いが取引はできん、それに拘束し神殿騎士へと連れていく。

勿論貴殿の屋敷の侵入も報告しないどうかこれで済ませてくれないか」


 貴族がそう提案しましたがこれ以上ハゲデブバカ親父を野放にして何かされたら面倒なのでその提案は受け入れることはできませんね。

 神殿騎士とは言え所詮は人間お金で逃がす人がいないとはいえませんからね。


 わたしはハゲデブバカ親父を仕留めるため紅『ルート』を構え歩みます。

 本気としり青ざめるハゲデブバカ親父


「やめろ、儂を殺せば聖騎士が黙っていないぞ!」

「知らないよ、もう面倒くさいから無駄に甚振ったりしないから感謝してね」


 そして首を落とすように剣を振る。


 ガキンッ


 しかし剣を振った瞬間ハゲデブバカ親父の周囲に青白い結界が生成されわたしの剣は受け止められました。

 

「はっ、ははっ、はははそうか、そうなのか神は儂を見放されなかったのだな。小娘覚悟しろよ」


 さて何か様子が変わりましたね油断なくいきましょうか。



サブタイトル考えるのも大変ですね。

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