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自治都市


国中の教会に自分たちのやらかしが伝わっているかもしれないので二人は異教徒の自治都市に向かった。


人々は「ゴキッ」「ブリッ」などとあいさつを交わしていた。


お腹がすいていた二人はパン屋を訪れた。


「さあさあお客さん見てっておくれ。おすすめはこないだ入荷したアンキパンだよ。」


「何だそれは?」


「パンに書いたことならなんでも覚えられるんだ。」


ステロイド山田はそれを一切れ買うとマジックで「バカ」と書いた。そして「じゃああんたが試しに食べてくれ」といってそれを手渡した。


店主は喜んで、と言ってパンを食べた。


数秒後、店主は奇声をあげて店を飛び出していった。


「店主がいなければここにあるパンは売れ残って腐ってしまうだろう。だったら私たちが食べたほうがましだ。」


「その通りだ。」


二人はパンをたらふく食べてパン屋を去ると、宿屋に向かった。


その頃、パン屋の店主は町のはずれで不敵な笑みを浮かべていた。


彼は四天王であった。だが、旅立ったばかりの勇者を倒そうと待ち伏せしていたのを、たまたま巡回していた大司教らに見つかって敗れ、浄化され、人の姿となり、今まで真面目に働いていたのであった。


そして四天王だった頃のことを忘れかけていたとき、脳内が「バカ」で埋め尽くされたことで浄化が打ち消され、元の姿に戻ったのである。


彼は聞き込み調査をして二人が止まっている部屋を突き止めた。


彼はピザ屋のふりをしてドアを開けてもらうことにした。


「ピザ屋です。ピザを届けに来ました。」


そのとき、二人は人生ゲームで遊んでいた。


「『五十万円を落としてしまった。五千万円払う。』あー、借金しちゃった。」「『何かしようとしたが結局何もしなかった。』奥が深いな。」


四天王は苛立った。


「おい!俺はピザ屋だぞ!開けろ!」


やはり、二人は人生ゲームで遊んでいた。


「太陽の塔を太陽に向けて飛ばす事業に投資しよう。」


「原爆ドームを建設して観光収入を得るぞ。」


「入るぞ!」


四天王はドアを蹴破って侵入すると、土属性魔法ドロドロベチャーンを放った。


ステロイド山田は人生ゲームを盾にしてそれを防いだ。


「俺の大切な借金がああああ」


「原爆ドーム二号がああああ」


「半分はお前らのせいだろ」


「「絶対に許さん!」」


二人は連携技を習得した。


ステロイド山田はステロイドを取り込むと勇者を上に放り投げた。(このとき床や天井が破壊されている)


四天王がドロドロベチャーンを放って邪魔しようとするも山田が投げたAEDで防がれる。


そして勇者がAEDの上に勢いよく着地、爆発と放電を起こした。


四天王は宿屋と共に消し飛ばされた。


二人はホテルの焼け跡でたそがれていた。


そこに宿屋の店主がやってきた。


「あなたのような強い者ならきっとエルサレムにある聖剣を引き抜くことができるに違いない。」


「わかりました。そこを目指してみます。」


「お気を付けて。二度と戻ってくるな。」


―そのころ、教皇庁では―


「複数の部下から聞いたのですが、勇者とその仲間らしき人物が各地で聖なる教えを冒涜しているようで…」


「神に選ばれた勇者がそんなことするはずがない。ただ、良からぬ噂が広まっているのは事実だ。お前が直に勇者に会って確かめてくれないか。」


「仰せのままに。」


こうして大司教ぺポパピプ・ポパピーペプは勇者を探しに行った。


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