マッドサイエンティストの遺書
この手紙を見つけたあなたへ
信じるか信じないかはあなた次第という文句がありますが、まさに、この内容はそれに当たります。
名誉も、地位もない。友人も身内もいない私の記した、この手紙を見つけたあなたは何らかの縁があるのでしょう。
私は、そんなあなたとの縁を信じます。黒い経歴しかなく、その情報がどこにも残されることすらない、抹消された存在である私が発信するより、おそらくあなたが発信した方が、広く広まる可能性が多いように思います。
そう。もし、信じてもらえるようであれば。是非、発信してください。
さて、ここからが本題です。
私の一世一代の開発について。
おそらく世界各地で流行している新型のウイルスがあると思います。それを開発したのは私です。
何と呼ばれているかは当然知る由もないので、一応私はそれを小さな女の子ウイルス(Little Girl Virus)と命名しました。略してLGウイルス。
おそらく、LGウイルスの抗体を見つけることが出来ないことから、世界的にもかなり困惑していることでしょう。なんたって、LGウイルスは常に放射能の影響を受けて、数時間単位で変異し続けるウイルスだからです。
また、LGウイルスはヒトに感染する前駆体で、超濃縮ウランを利用して分裂、成長します。私は、LGウイルスをそういったものが詰まった兵器の中に、バレないように隠しました。
つまりは、兵器がなくならない限りはLGウイルスはなくなりません。
念の為に説明しますが、私が作ったその爆弾のみを爆破すれば良いというものではありません。
世界のどこかに超濃縮ウランが存在する限り、LGウイルスはそれを求め、エネルギーをもらうのです。
脅しではないです。
私の、いっっっち番の願い。それは、LGウイルスが根絶すること。
本当に、切に願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
人類に栄光あれ。
敬具
某マッドサイエンティスト
p.s. もしかしたら、そういったものを開発していた手前、この紙も気づかないうちに汚染されているかもしれません。行動はお早めに。




