悪寒の悪い予感
今日も仕事が終わらなかった。一昨日は3時間、昨日は4時間、今日なんて5時間も残業をしてしまった。
しかし、こうして長く残業することにも訳がある。明日から5連休で休みなのだ。
予定はもう決まっている。友達と一緒に旅行に出かける。場所は北海道。海鮮をたらふく食べたい。
海鮮に思いを馳せながら帰り支度をする。風が強いらしく、外からビュービュー音がする。
(う・・・さぶ。)
体がブルっと震えた。
もしかして雪でも舞っているのかもしれない。それほどに寒い。
外に出る雪こそ降っていなかったが、やはり風は強かった。
自転車に乗って家に向かうが、向かい風。体が前に進みにくい。
(さ、寒すぎる・・・。)
風がコートを刺すように貫いていく。
体の震えが止まらない。
家まで数分の辛抱だと耐えながら、何とか進んでいく・・・。
ーーーーー
家に着く頃になると、ちょうど白いのがふわふわと舞い始めた。
「うぁあ・・・寒かった・・・。」
急いでストーブを付けて、部屋を温めた。
しかし、なぜか自分の体の震えが止まらない。
(もしや・・・。)
体温計を手に取る。
確かに、体がだるい気もする。しかし、明日から旅行である。そんな訳がない。気のせいだ。そうに違いない。
(もしインフルやコロナだとしたら!?俺の5日間の休みは!?)
可能性を認めたくない自分がいた。
そこで、また大きくブルッと体が震えた。
窓から外を見ると、大荒れの吹雪になっており・・・。




