the 3rd result
「布施さん!一体何があったんですか!?」
病室を出たところで、難波が息を切らせながら駆け寄ってきた。
「おい。なんでお前、ここに居る」
(男が逃げたと伝えたはずなのに、どうして追いかけずにこっちに来てるんだ、この馬鹿は!)
眉をひそめ、怒りをあらわにしながら布施が言う。
「え?なんでって……そっちに向かいますって、言ったじゃないですか」
「俺はお前に、男が逃げたと言っただろうか!」
怒鳴る布施に、難波は反論する。
「確かに聞きましたけど、どこに逃げたかとか、布施さん何も言わないから、とりあえず玄関からこっちまで来たんですよ」
難波に言われて、布施はため息をついた。
「でも……俺、ここに来るまで、誰ともすれ違いませんでしたよ?」
難波の言葉に、布施は首を傾げた。
「……医者はどうだ?」
聞かれて、難波は首を横に振る。
「看護師やら医者やらは確かに見かけましたけど、みんなバタバタと何かの対応に追われてるみたいな雰囲気で、病棟内を走り回ってはいましたね。少なくとも、外に出て行く人間とはすれ違ってないと思います」
難波がそう答えたその時だった。
『キャー!』
『な、なんだこれ』
『おい、誰か急いで救急の奴ら呼んで来い』
突然、中庭の方から、悲鳴が聞こえてきた
布施と難波は顔を見合わせると、声の方へと走りだした。
「あっ……」
残された葵と結斗。
どうするべきなのかわからず、葵が結斗を見る。
「……行こう」
結斗に言われて、葵は頷き、布施と難波の後を追った。
走る葵の服のポケットの中で、スマホ短く震えた。
だが、布施達を追いかけることに必死だった葵は、それに気付かなかった。
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タイトル
『選考委員会より3rdステージ通過のお知らせ』
本文
3rdステージ無事通過、おめでとうございます。
貴殿におかれましては、次のステージへと進んでいただくことが可能です。
もし、次ステージへの昇格を辞退される場合は、お手数ではございますが、本メール受信1時間以内に、本メールへご返信をお願いいたします。
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