三話 二人に感謝されてました
三話 二人に感謝されてました
テーブルの上にまでやってきたエスパーダ達。
スミス姉妹はアックスのリュックから飛び出した。童話に出てくる小人のような服を着ていて、三角帽子が右と左にそれぞれ折れている。
「僕はライトハンド・スミス」
「僕はレフトハンド・スミス」
「よろしくね、要さん」
右に折れている帽子をかぶっているのがライトハンド・スミスで、左がレフトハンド・スミスだそうだ。
「手って武器なの?」
要のふと口をついた質問にスミス姉妹は怒り出した。
「手こそ、原始の武器にして、武器にとって最高のサポーターさ」
「武器を持つのは手だからね」
小さい二人に気圧された要は素直に謝った。
「ごめんなさい。人の名前にケチつけて」
「分かれば良いんだよ」
「要さん、良い人だね。姉御」
「姉御?」
エスパーダを見るとばつが悪そうな表情をした。
「姉御はいつも僕等を守ってくれたのさ」
「僕等はピクシー族だから、差別されてたのさ」
「ピクシー族……」
「少数民族だよ」
「小人族より小さくて数の少ない」
「それで差別されるの?」
要は素直な疑問を口にした。
レフトハンドがため息をついた。
「されるよ。見た目の違いはそれほどインパクトがあるからね」
「要さんの彼女である姉御が他の人間に奇異の目で見られたらそれは差別さ」
確かに得達は奇異の目で見ていた。エスパーダを動画におさめて自分達が有名になろうと利用した。
動物園にいた子供もエスパーダの存在を母親に教えようとした。
その事実を思い出し、要に否定の言葉は出なかった。
ライトハンドは続ける。
「僕等はインチ族ってバカにされて来た。会う小人族全てにね。でも姉御は違ったんだ」
「姉御は偉そうだったけどちゃんと同級生として扱ってくれたし、サークルのメンバーにも推薦してくれた」
「姉御は恩人だ」
エスパーダがすごくホメられている。要は誇らしかった。
エスパーダは恥ずかしそうにしながら、スミス姉妹に言った。
「それより例のブツは?」
「あるよ」
スミス姉妹はアックスのリュックを指差した。




