表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

婚約解消って嘘でしょ!!

 クリステラが六歳と六か月になったころ。


 私は今恋をしている。その相手はアレス・ロードエルメロスである。


 かっこよく優しい心を持ち貴族なのに皆を公平に扱う素晴らしい私の婚約者だ。


 親の付き合いでたまに会うことが出来るのだが。合えば会うたび私はアレスをもっと好きになってしまうもう運命の相手と言っても過言ではない。


 そんな大好きな人と婚約とか勝ち組確定と私はそう思っていたのだが……。


「婚約解消!!??どういう事ですのお父様????」


「アレス君がね王族の人間に気に入られたらしくてな婚約したんだよ」


「だからってなんで私とアレスの婚約が解消されるんですの」


「クリステラには言ってなかな、アレス君との婚約は形だけなんだよ。だからもしどちらかに本当の婚約者が出来たらなくなるものだったんだよ」


 私はアレスが好きなあまり忘れてしまっていたのだ私たちの関係が婚約者(偽)だということを。


 だからと言って諦めがつくわけもないので私は最終手段を取ることにした。


「私お父様のこと大っ嫌いです」


 静かにそういってお父様の部屋から出て行った。


 あれだけ私を溺愛していたお父様だ娘に嫌われるのはさぞショックだろう。だから私にまた好かれるためお父様はなんでもするに違いない、私は婚約が元に戻るまでお父様と一切口を利かないことにした。


 最終手段を取ってから一日目お父様はショックのあまり仕事が手に着かず部屋にこもり泣いているらしい屋敷中が騒がしく少し申し訳なく思うでもアレスのためなら私は絶対にやめない。


 二日目お父様が私のご機嫌を取りに来た。ドレスや帽子お菓子にぬいぐるみ、宝石など色々プレゼントしてきた、だが私は一切関心を示さない。私が何にも手を付けないため迷走したのか短剣までプレゼントしてくる始末だ。正直私はお父様を無視し続けているのでスライスに叩かれると思ったのだが親子の問題に口を出せないのか叩いてこない。叩かれても今回ばかりは諦めないけどね。


 三日目お父様が家でした。屋敷中大パニック、阿鼻叫喚が聞こえてくる。


 四日目お父様が連れ戻された。一日中酒を飲んでいたらしく家に帰って来た時には浮浪者と見分けがつかないぐらいになっていた。


 五日目ようやく重い腰を上げアレスとの婚約修復に向けて動き出した。頑張れお父様♡


 六日目お父様が婚約を修復出来たらしく私の部屋に堂々と訪ねて来た。正直王族相手なのであまり期待していなかったがお父様はやり遂げたのだ。今日くらいずっと甘えてあげよう。


「クリステラやったぞアレス君と婚約をまた結ぶことが出来たぞ」


「お父様」


 私はお父様に抱き着きに行った。


「相手は王族だったでなかなり苦労してアレス君の第二婦人にすることができた」


 クリステラは父と抱き着く寸前で固まる。


 第二婦人??????第二婦人て正妻の次に位置する妻や内縁の女性を指す言葉よね。この世界一夫多妻制なの。


「クリステラどうしたんだ早くパパの胸の中においでよ」


「第二婦人じゃダメなんです」


「なんて?」


「第二婦人じゃダメなんです第一婦人じゃなきゃ嫌です、それに第二婦人がいるのも嫌です」


「そんなクリステラどうして」


「もうお父様とは二度と口を利きませんから」


「嘘だろ」


 私は期待を込めて二度目の口きかない宣言をかました。


 それから三日が経過したがお父様は帰ってこない、さすがにやりすぎてしまったと思う。ただ私は日本人なので一夫多妻制だけは受け入れられないわかってほしい。そんなことを考えている時にちちが帰って来た。


「クリステラアレス君と婚約出来たぞ」


 報告を聞いた途端私はお父様の元に駆け寄り抱きしめた。


「ありがとうございますお父様それとごめんなさい」


 父はクリステラの頭をなでる。


「いっただろ私はクリステラのためなら国すら滅ぼして見せるって」


「本当にありがとうお父様……パパ」


 その後は後ろめたい気持ちがあったのでお父様とずっと一緒に過ごしたお風呂に入ったり一緒に寝たり一日中そばを離れずに、今思うとお父様と一緒に寝るのは初めてだった。

もし面白いと思ったらブックマークや評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ