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それいけ! ビビりマン!!  作者: チャーハン大好き
第二章 地竜の村

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第二十話 大乱闘 スマッシュファイターズ

 リュースケ達が村を出発した直後にまで時は遡る。



 ラビ達は村人達の協力の元、戦いの準備を始めた。

 まずは村長一味を纏めて拘束する。彼らは竜衣装の技術で作られた縄で拘束されており、その縄は竜族でも突破不可能な物だった。


 そして村人達全員を集めて作戦会議を始める。

 骸骨兵の数も実力も厄介かつ村で一番強かったレックも相手取るとなるとラビチームの戦力だけではとても対処しきれない。村人達からの申し出もあり、地竜達も共に霊と戦う事となった。

 ラビが村人達に言う。

「まずは皆様、戦いに協力していただき感謝ですわ!」

 ラビは周囲を見渡しつつ続けた。

「下手に建物に籠城してもレックさんに建物ごとぶっ壊されて生き埋めになるか、クソ骸骨達の奇襲を受ける可能性の方が高いですわ。見晴らしが良くて動きやすい村の広場に全員で陣取ります! 円の形になるよう陣形を! 中心に子供達やお年寄りや怪我人、それと食料や傷薬なんかもを纏めて置きます。その外を女性達で囲んで負傷者の手当てや非戦闘員を守って下さいまし。その周りを男性達で囲み後ろの女性達を、ワタクシ達と村長一味が更にその外を囲むように配置してそれぞれが自分達の後ろを守る配置で戦います!」

 前村長が手を上げて言う。

「その作戦で構いませんがのう……あのアホ共をあなた方の直ぐ傍に置いて大丈夫ですか? このまま拘束して置いた方が……」

 ラビは嫌そうな顔をしつつ答える。

「正直、嫌ですわ……ですが戦力が必要ですから……それに一番外にいるワタクシ達を狙ってくるはずですわ。そうなったらアホな事する余裕はありませんわよ」

「そうですか……では敵が攻めてくるまでは拘束を続けましょう」

「頼みます。敵が攻めてきたら皆様に干渉魔法を掛けます。ですが生物に付与した場合は効果時間が短いので注意して下さいまし! 効きが悪く感じたら直ぐにワタクシに声を掛けるか後ろに下がって聖水を浴びて下さい。そして戦闘中はワタクシ達の指示に合わせて動いて下さい。確認は以上ですわ! 皆様! 準備を始めますわよ!」

 慌てて前村長が言う。

「もっと細かく作戦を立てんで良いのですか?」

 ラビが答えた。

「今この場でも霊は姿を消して聞き耳立ててる可能性が有りますの、失礼しますわよ?『何を?』ォラァッ!『ギャァッ!』『なんと……』やっぱりいましたわね……こんな感じにいますの、細かく作戦を立てたら奴らはその裏を突いてきますわね。正直、条件さえ合えばこれの対策も出来なくは無いのですが……今回は無理ですわ……ですから大まかな作戦しか立てられませんの……『失礼しました……皆の者! 準備を始めるぞ!』よろしく頼みますわ!」

 前村長の指示の元に村人達は動きだす。ラビも可能な限りの聖水の精製を始め、他のチームメンバーもその補助や村人達と物資の移動を行う。



 そして準備や移動が終わると村の中心に陣取り始めるラビ達。夕日が沈みそうな頃合いとなっていた。村の要所要所にかがり火が焚かれ、交代しながら各自が休息を取る。子供達は不安そうに年配者達に抱きつき、それを周囲の大人達が慰め力づけていた。最初は戦う事をごねていた村長一味もそれぞれの家族とラビにボコボコにされたことで事態を受け入れ、家族を守る為に戦う覚悟を決めた。

 


 夕日が完全に沈む。円陣の中心にいる者らが自分達のエリアに聖水をばらまいて地中からの強襲対策を取る。警戒を強めるラビ達、暗い視界での戦闘は昼も夜も関係無い霊達のほうが有利となる。少しでも有利な状況を作り出すために懸命に村人達と協力しながら警戒を続けた。



 周囲が完全に暗くなる。各自が警戒を強めながら周囲を見渡すが異変は無い。幽霊は不意打ちが常套手段と伝えていたため誰も油断した様子は無い。

 周囲を見渡しながらティラとリュースケを心配するラビ。ティラの脚力とリュースケのスキルなら振り切れると判断して送り出したが不安が拭えない。

「(二人は大丈夫か?……ティラはともかくリュースケはどうだぁ? 落っこちて無きゃいいが……いや、リュースケはビビりだけどやるときゃはやるしな……)なんだか心配ですわ……はっ! とにかく集中!」

 心配するラビ、しかし二人を信じることにして警戒に気持ちを切り替える。



 更にそれから三十分が経過する。

 突然にそれは起こった。


「ぬおっ?! 敵襲!」

 ボブの叫びが響き渡る。骸骨兵が地面からボブの両足を掴んで森の中に引きずり込もうとしていた。全員に干渉魔法を付与するラビ、それを確認したボブはハンマーを骸骨に叩き付けようとするが霊は地面に引っ込み逃亡する。

 ラビが周囲に叫んだ。

「敵襲です! すでに皆様に魔法は付与しています! 全力で生き残りますわよ!」

 周囲の森から大量の骸骨兵が現れ、森の奥からは竜の雄叫びも聞こえてきた。

 戦闘態勢に入るラビ達、村長一味も拘束を解かれるが逃げ出さず戦う気満々だった。それぞれ違う位置に配置されたチームメンバーがその場の地竜達に戦いの指示を出す。


 そして骸骨兵達は一斉に駆け出してラビ達に飛びかかり、更に森の木々をなぎ倒しながらレックが戦いに乱入してくる。

 生前の恨みもあって先に骸骨兵達に襲い掛かるレック、ラビが叫んだ。

「皆様! 後ろを守りつつ骸骨兵を攻めますわよ! レックさんに気をつけて!」

 骸骨達は戦力の七割をレックに、残りをラビ達に割いて攻め込んでくる。レックはラビ達に構わずに骸骨達に攻撃してくるので巻き添いに注意してラビ達は戦い続けた。


 ラビは前線で戦いつつ魔法の効果が切れた村人達に再付与する為に移動したりと慌ただしく動き続ける。ライガー、ユミル、ボブ、チャールズはそれぞれが竜達の援護を受けつつ攻撃を行う。グレイは攻撃を竜達に任せて自身は妨害や牽制といった補助に徹した。リョウコは後方から魔法攻撃を行い竜達に守りを任せていた。各自それぞれの配置で竜達を率いて骸骨達に攻撃を行っていく。

 陣の中心では村の女性達が怪我人の手当てを行いつつ、包囲を突破してきそうな骸骨に攻撃したりと後方支援に徹していた。



 戦闘から少し時間が経過した。

 ラビ達の奮闘とレックの凶暴さに骸骨達は数を少し減らす。骸骨達は先に厄介なレックを退治しようと戦力を更に集中させ始めた。

 それ確認したラビは次の指示を周囲に出す。

「皆様! 今のうちに体勢を立て直しますわよ! 骸骨達に気を付けて!」

 レックへの集中攻撃に便乗して交代しながら補給や治療を始めるラビ達。骸骨達の少数がラビ達に襲い掛かるが抜けた穴は残りの者達で懸命に対処していた。



 それから数分経過する。

 骸骨達とレックそれぞれにかなり消耗の色が見える。だが戦力を立て直しているラビ達の様子に気付いた二勢力がラビ達に矛先を向けた。

 ラビが周囲に警告する。

「皆様! 両勢力が一気に攻めます! 気張りますわよ!」

 ラビの声に雄叫びを上げることで答える一同。

 両勢力が同時に攻めかかってきた。数を減らしているとは言え骸骨兵達一体一体の実力は中々に高く、それにレックの攻撃も合わさり苦戦を強いられるラビ達。とはいえ両勢力は連携はしてないので時に互いの攻撃を食らうこともあり、敵同士が組む心配だけは無かった。

 一人また一人と負傷し後ろに下がる。動ける位に回復した村人が戦線復帰してくるが村で一番強かったレックには敵わず、複数でどうにか動きを牽制するのでやっとだった。村長一味含む地竜達の大半がレックに掛かりきりとなり、残りの者らとラビ達だけで骸骨兵達を相手取らなければならなくなった。レックの方と同じく骸骨達を押さえ込むことで精一杯となり数が減らせない。それでも村長一味は意地で、村人達は家族を守る為、ラビチームは村を守る為に必死に相手に立ち向かう。



 戦闘開始から更に時間が経った。戦いが長引いたこともあり各自に疲労の色が見える。回復した者が戦線復帰するペースよりも負傷者が後退するペースが上回り始める。段々と両勢力に押され始めるラビ達。

 更にそこで事態が悪化する出来事が発生する。

「くうっ!」

「ガアアアアァァァァッッ!!」

 疲労がたまり隙を見せてしまう村長、それを見逃さなかったレックが口を大きく開けて彼の足に噛みついた。

「あああああぁぁぁぁぁっっっ!」

 足に重傷を負い倒れ込みながら人型になる村長、慌てて周囲の村人が彼の開けてしまった穴を埋めるためにレックに立ち向かう。更に近くに居た者らで村長を後ろに搬送しようとする。

「もういやだぁぁぁっっ!!!!」

 救助してくれた者らを押しのけた村長は足を引きずりながら村から逃げ出そうとする。

「あんのクソ野郎っ!」

 ティーレや村長一味の者らが悪態をつきながら必死に敵を押さえ続ける。しかし村長が逃げ出したことで辛うじて保てていた陣形に隙間が発生してしまう。骸骨兵達はそれを見逃さず攻め込んでくる。まずは足を負傷し直ぐにでも倒せそうな村長に狙いを定めた。

「ひいいいいいっ! 来るなぁっ!」

 村長は兵達を追い払おうとするが攻撃は兵達に躱されてしまう。倒れ込み這いつくばりながら必死に逃げようとする村長。その無様な様子に兵達はあざ笑いながらいたぶるように攻撃を続ける。

 その様子を見たティーレがラビに向かって言う。

「ラビさん! あんなクソ野郎ですけど助けてやって下さい! けじめを付けさせたいんです!」

「分かりましたわ! 頼みます!」

 ラビは村長に向かって走り出した。その後を追おうと骸骨達が迫るもライガーらが立ち塞がり行く手を阻む。


 いたぶることに飽きたのか骸骨達は村長にトドメを刺そうと武器を構える。背後からラビが二体の兵にダブルラリアットを掛けつつ首の骨をへし折る。そのまま村長の前に立って骸骨達と向かい合った。

 駆けつけたは良いが一人でこの数の兵達を相手取ることに少し分が悪く感じるラビ。それでもと自分を奮い立たせる。


 骸骨達が武器を構え出す。


 同じく身構えるラビ、ある程度のダメージを覚悟する。


 兵達が駆け出した。


 ラビも駆け出そうとした瞬間、何かが爆音を鳴り響かせつつ村に急接近してきた。

「デッ○プール&ウ○ヴァリン」の冒頭、○ーガンの〇〇を使ったアクションシーンには驚かされました……


次回は三日後同時刻の予定です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後の執筆の励みになりますので是非とも”☆”や評価をよろしくお願いします。

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