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記録を残す (300字SS)
「今日も色々とあったな……!」
俺は書くのをやめて、大きく伸びをした。凝り固まっていた筋肉が解されていく。
さらに腕を回したり、肩を軽くもんだりしてから、再びペンを手に持った。
文字を見ると軽く頭痛がしてくるが、何とか我慢して、書きだす。
未来のために、記憶ではなく、記録として残すために、俺は今日知り得た情報を手帳に書いていく。
この記録はきっと橋渡しの後輩が、妹に届けてくれるはずだ。
それを期待して、ひたすら書き進めた。
「直接言えれば、こんなの必要ないが……。まだ伝えられる時期ではないんだよな」
明日も同じように書き綴れるだろうか。
それとも書くことは叶わないのか。
未来は決して、現在からではわからない。
2020年5月、第64回Twitter 300ss参加作品。お題『書く』。
本編よりも前、ギルベール視点のお話。




