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遊園地とお出掛けで問題発生です5

「よし!あとは、これをこうしてっ・・・と」

詩音は撮られた写真からお気に入りを選ぶと、デコレーションをしていく。

その作業を詩音に任せていると、外の方から何やら歓声が聞こえた。

「ん?なんかあったのか?」

「どうしたの?」

「いや、歓声が聞こえたから何かあったのかな~って」

「もしかしたらゲームのどれかで凄い記録が出たのかもしれないね」

「なるほどな」



岳と詩音は知らなかったが、歓声が上がった理由はゲームセンターに置いてあったパンチングマシンに新記録が出たからであった。

「ふぅ・・・少しスッキリしたわ・・・」

パンチングマシンで新記録を出した霊夢は記録を見ながら呟いていた。

「おぉう~!凄いなぁ~!」

これには魔理沙も素直に感心していた。



「出来た!」

詩音がプリクラから写真を取り出す。

「今ハサミないから学園で写真渡すね」

「わかった・・・ん?」

スマホから着信音が聞こえ俺はスマホを見る。

スマホの画面には入れておいたニュースアプリからの送信が記載されていた。

スワイプでニュースアプリを開くと、脱獄犯逮捕と言う速報が出ていた。

「どうしたの?」

「さっきのニュースなんだけど、脱獄した犯人が捕まったらしい」

「朝テレビでやってたやつ?捕まったんだね。良かった~」

「ん!?」

スマホの記事を見ていた俺は驚いた。

なんと、捕まった犯人はリアたちがいる遊園地で逮捕されたらしい。

「岳、どうしたの?」

「捕まった犯人なんだけど、リアたちがいる遊園地で捕まったって!リアたち大丈夫かな・・・」

「リアちゃんは携帯持ってるの?」

「いや、持たせてないけど、藍先生もいるから大丈夫だと思う。犯人も逮捕されたからな」

そうは言ったが、やはりリアが心配だった。

「ねぇ、岳、心配だったら私たちも遊園地行ってみる?」

「え?良いのか?」

俺は詩音を見る。

「うん。だって映画は見たし、行きたいところも行ったからね。それに、リアちゃんのことが心配なんでしょ?」

「・・・あぁ」

「じゃあ、今から遊園地行こっか。時間も16時過ぎだから遊園地に着いたら17時になってるよ。早い迎えになるけど、何もなかったら私たちも遊園地で遊んでいこう」

「すまないな、詩音」

「うんん、充分楽しんだから大丈夫!」

俺は詩音と共に遊園地へと向かった。



「岳たち次はどこ行くんだ?なぁ、霊夢、まだ尾行する?」

「当たり前でしょ」

「・・・私帰って良いか?疲れちまったぜ」

魔理沙がため息を吐く。

「・・・わかったわよ。あとは私だけでやるわ」

「尾行は止めないんだな・・・。それじゃまたな、霊夢。ほどほどにしとけよ?」

魔理沙は背を向けると手を振りながら帰って行った。

霊夢は1人で2人の尾行を続けた。



「ん?あれって藍先生じゃないか?」

遊園地に着いた俺は門の所に居た藍に気付いた。

「藍先生~!」

門の所に居た藍は、ギョッとしてこちらを見た。

その顔には何やら焦りが見える。

「こ、古郷君・・・」

俺と詩音は藍の元へ向かう。

「どうしたんですか?そんなに慌てて」

「大変だ、リアちゃんが居なくなった・・・!」

「・・・は?」

俺は、始めなんて言われたかわからなかった。

「え?今・・・なんて?」

「リアちゃんが居なくなった」

「っ!?どうして・・・!」

俺は藍からリアが居なくなった理由を聞いた。

藍の話によれば、巨大迷路で脱獄犯に襲われたリアだったが、突然消えたらしいと言うこと。

捕まった犯人からの話以外確証がないとのことだった。

俺は藍にどうしてリアを1人にする状況を作ったんだと掴みかかろうとしたが、それを抑える。

リアのことだ、おそらく、自分から1人になると言ったのではないだろうか。

「遊園地内に居ないのですか!?」

「あぁ、どこを探しても居なかった」

「・・・」

リアが1人で遊園地を出ると言うことは考えられないだろう。

だとすると、間違いなく遊園地内に居るはずなのだが、藍が言うにはどこにも居ないとのこと。

いったい、どこに行ってしまったと言うんだ・・・!



岳と詩音を尾行していた霊夢の前に見えたのは遊園地だった。

「・・・何よ、まだ遊び足りないって言うの?」

霊夢は呟きながらも2人を見ている。

霊夢が見ている先で岳と詩音は遊園地の門の所に居た藍と話していた。

しかし、岳の慌てように霊夢も何かが起こったと思ったのか、3人の元へ向かった。




「岳、どうしたの?」

その声に俺は振り返る。

振り返った先には霊夢が居た。

「霊夢!大変なんだ!リアが居なくなった!」

「何それ?迷子ってこと?」

「違うんだよ!・・・なんて言ったら良いんだ、突然消えたらしい!」

「突然消えるってどういうことよ?」

「多分だが、空間的な類のものかもしれない」

藍が霊夢に説明する。

「空間?てか、リアってそんなもの使えるの?」

「いや、俺は知らなかった。そもそも、リアが魔族ってことはリアから聞いて初めて知ったくらいだからな」

「うん、リアちゃんって異国の人って感じはするけど、人外って言うのは私も本人から聞いて初めて知ったくらいだし」

詩音の言う通り、リアは見た目は人間である。

霊夢は微かな妖力からリアが人外であるのに気付いていたが岳や詩音から見れば人間と思うのは仕方ないのかもしれない。

「・・・もし、空間類のものだったらその痕跡があるはずよ。どうして先生がわからないのよ?」

霊夢が藍を見た。

藍は妖怪の中でも大妖怪に位置するほどの妖怪だ。

それほどの妖怪なら別の空間に居ても見つけられそうなものだが・・・

「それが、全くわからなかった。私でも察知できないとなると、リアちゃんの力はかなりのものかもしれない」

「リアが?」

あの幼いリアに藍でも見つけられないような力があるというのか?

「とにかく探しましょ。ここで話していても見つからないわ」

霊夢に俺たちは頷いた。

「神城さん、出来れば君は橙たちと居てくれないか?今はおそらく近くのベンチで休憩しているはずだ」

「わかりました」

詩音は頷くと、藍が3人分の入場料を払い、俺たちは遊園地へと入って行動した。

俺はリアを探すためにとにかくすれ違う客たちに目を向ける。

「岳、そんなことをしても見つからないわ。別の空間にいるなら空間の痕跡を探さないと」

一緒に探している霊夢に言われるが、焦りは消えない。

「岳!アンタが焦っても状況は変わらないの!しっかりしなさい!」

「・・・すまん」

霊夢の言う通り、俺が焦ったところで状況は変わらない。

「霊夢、お前ならどう見つける?」

この手の分野は俺にはさっぱりだ。

霊夢はそのようなことに詳しいようなので、詳しい者の意見を聞こう。

「普通空間を作るにしろ、目的があるはず。おそらくリアは襲われた時の防衛本能が働いたのだと思うけど、襲った犯人も捕まった今、出てきてもおかしくない。でも、戻ってこないと言うことは自分でもわからないまま無意識に自分の空間を作った。その場合を考えると、リアが襲われた場所、そこに行けば何かわかるかもしれないわ」

「じゃあ巨大迷路内を探していればわかるってことだな?」

「えぇ、でも、先生も探していただろうからここからは根気が大事よ。リアが入ったところからゴールまで少しも見逃さずに探していくことになるわ」

「リアを見つけられるなら何日でもぶっ続けで探してやるさ」

俺に霊夢は頷くと、2人で巨大迷路の方へと向かった。

巨大迷路を探すと言うこともあり、藍も合流した。

「リアちゃんはここの入り口から入ったはずだ」

リアの探索が出来やすいように、巨大迷路は担当員が客を入れないように考慮してくれていた。

俺たちは迷路に入ると、まず、藍が男を捕まえた所へと向かう。

「この辺りだ」

見た感じ、普通の通路のようだが・・・

「どうだ?霊夢」

「・・・」

霊夢は首を横に振る。

「先生が言うのもわかるわね。空間を開いた痕跡を全く感じないわ」

霊夢でも見つけることが出来ないのか・・・

「・・・リア!リアぁ!!」

「岳、そんな声を出しても意味ないわよ」

霊夢が止めるが俺は我慢出来なかった。

「リアぁ!リアぁ!!」

「リアちゃ~ん!リアちゃ~ん!」

藍もリアを呼ぶ。

「・・・先生もするのか。岳、私はとりあえず迷路を確認してみるわ」

「わかった」

俺は頷くと、霊夢は先の通路へと向かった。

「古郷君、私も別の通路を探してみよう」

藍も先の通路へと向かった。

「リアぁ!リアぁ!」

俺はリアを呼びかけ続けた。

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