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魔王様が恋をしました  作者: 藍哀 蒼碧
III : 魔王城にて…
7/13

魔王様。俺様卒業

俺様(笑)

「何浮かない顔してんだ兄貴。」


いつもの玉座に腰掛ける俺様に弟が歩み寄ってくる。

珍しい、心配してくれてるのだろうか。と少し暖かい気持ちになると弟はため息をついた。


「部屋が陰気になるから、やめろ」


今の気持ちを是非とも返して欲しい。弟の口から放たれた言葉は氷のように俺様に突き刺さる。


「またあの僧侶か」


なんだかんだいって、いつも相談にのってくれるのが俺様の弟のいいところだ。


「…まぁ、な。よく分からなくてだな…どうすればいいんだ。俺様は」

「…」


一つため息をつく。こんな弟だが、自然と話すことが出来る。いい弟を持ったな。

ふと弟のほうに目をやると、なんだか凄く嫌そうな顔を此方に向けていた。


「な、なんだ。」

「いやぁ…なんというか、はじめにその一人称を直してみては?魔王様」


弟は小馬鹿にしたように言う。いつもそうだ、こいつが“魔王様”と言う時は俺様を馬鹿にしてる時だ。

でもまぁ、アドバイスをくれているようだし受け取ってやらんこともない。決してこいつのためでは……

「その。俺様(・・)って一人称、ダサいよ」

「えっ……」


弟が無表情に投げた言葉に俺様は固まる。


「いかにも魔王らしくて格好いいとか思ってるのか?」


弟は首を傾げる。悪意のない、寧ろ俺様の為を思って言っているという表情だ。


「ま、魔王は俺様(・・)と言うものではないのか……?」


少し震えた声で問う。弟は呆れたように溜息をついた。


「さぁ。知らないけど、俺様(・・)はダサいよ、変えな」


ああ…弟に否定されるのは慣れてしまっていたけれど、一人称すら否定されるとは、屈辱というか素直に悲しい。そして、その一人称(おれさま)をずっと使ってきた事を思うと恥ずかしくなってくる。


「な、何にすればいいんだ…」


力のない小さな声で問うと、弟は驚いた顔をした。


「ま、まぁ、ここは普通に()だろ。」

「俺……か……。」


考えるような仕草で唸る。


「意外に素直だな」

「…っ‼︎あ、いや、これは、別に、」


顔を赤くし手を左右に激しく降る。その様子を見て弟がぷっと吹き出す。


「なっ、わ、笑うなっ!!」


()は頬を抑え若干涙目になりながら自室に駆け込んだ。


(なんでいつも兄貴の相談にのってんだ)

「まあ、応援してないわけじゃないんだがな…」


小さく呟き、弟も自室に戻っていった。

弟も大概ツンデレ


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