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レイジと呼ばれた男  作者: 三木小鉄
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11/25

第11話 レイジ デート?

待ちに待った日曜日。まるで地上から浮いているくらいの気持ちで駅前のコーヒーショップへ向かう。少し早かったかな...心を落ち着かせてドアを開ける。


ジャジャジャジャーン はい、いました。天使降臨!!


俺に気が付くと、エルは微笑んで軽く手を振る。俺はスッと歩いて行き同じ席に着いた。


「待たせてしまってすみません」

「いえいえ、楽しみで約束の時間より早く来てしまいました」


恥ずかしそうに笑う顔がこの世のものとは思えない。

うわ~ これってデートじゃんね、絶対そうじゃんね。


「均さん、なんか雰囲気が変わった気がします」

「え?そうですか。俺も楽しみにしていたからかな?」


なんて胡麻化したけど、表情や歩き方、先輩の(さま)を盗んで日々練習していたんだ。それに、一念発起して会社の近くのスポーツジムへも通い始めた。少しは効果が出たんだろうか。それにしても、そんな細かいことに気が付くエルってすごいな。



軽く会話して、早速映画館へ向かう。


二人で並んで歩いていると、通り過ぎる男たちの態度が気になる。

エルのことをチラ見したり舐めるようにガン見したり、俺に聞こえるように舌打ちしたり。そりゃそうさ。そんな男たちの気持ちは十分にわかる。彼らから見て、俺たち二人はどういう関係に見えるんだろうか。


悔しいが、それが世間の評価。


映画のチケットはスマホで事前決済してあったので問題なかったのだが、それを聞いたエルが申し訳ないほど恐縮する。どうしてもチケット代を払うと言うが、それを押しとどめ、エルにはポップコーン&ジュースのペアセットを払ってもらった。



これってデートだよね、絶対デートだよね!!




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