↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
3/119

第0話 傾国の美女の普通(普通じゃない)1日〜午前の部からお昼の部

ウチの家系の女性陣は、最愛の人がいる男性以外を全員狂わせる『呪いじみた魅了の美貌』を持っている。


だから私たちの日常は、法律も常識も通用しない変態とのまさにディストピア戦争─────。


そんな私の1日を紹介しよう。



英弘20年(2038年)某日。




AM6:00


目覚ましとともに、目を開けると気持ち悪い呼吸をしながら、私を覗き込む見知らぬ変態と、間髪入れず、激しくドアを開き、飛び蹴りで変態を吹き飛ばす祥ちゃん。

それをBGMにノソノソと起き出す。


隣の部屋や、下の両親の部屋からも似たような音がしたけど、気にしない。


AM6:30


眠気で目が開いてない私に説教を垂れながら、髪をアイロンで伸ばして、寝癖を取り、自分に目隠しして私を制服を着替えさせる、幼馴染の祥ちゃん。


いつも思うんだけど目隠しして、身体にも触れずに、どうやって着替えさせることができるんだろ。

紳士な祥ちゃんは身体に触ったりしないし。

そんな祥ちゃんと違って、私の下着姿をみようと窓に張り付く、変態に目隠ししたまま、何処からか取り出した、竹刀で、急所に上段突きをする祥ちゃん。


………ひょっとして、第三の目でもついてる?


AM7:00


広いダイニングテーブルに、両親、祖父母、そして、四つ子のお姉ちゃん(大学生)、私の一卵性の六つ子の姉妹たち(私は十人姉妹だ)、そして祥ちゃん含めた神藤兄弟十人とともに、みんなで食事を取る。


庭に積み重なる変態にはみんな触れない。


…………ふむ…今日は、4番目の姉ちゃんが5人と大量だな。

4番姉ちゃんに惚(ほ)の字の仁平さん(祥ちゃんの兄ちゃん)も大変だ。




8:00


みんなで登校。

上四人は大学生なので、駅では別れるけど、途中までは一緒だ。

その時点でも、道を埋め尽くす変態、変態、変態。

もはや誰目当ての変態だ?

二番姉ちゃんに行ったかと思ったら、私に来たんだが、ウチの家系の顔なら誰でもいいのか…?

いくら、ウチの家系の女性陣が同じ顔でも、それはないだろう。


あ。変態が祥ちゃんと二番姉ちゃんにベタ惚れの広満さんの蹴りで打ち上がった。


AM8:45


学校到着。

変態を分散するために、あえて、姉妹全員違う高校に通ってるので、私と祥ちゃんの2人だけ。

グラウンドには目を血走らせた、変態予備軍。


襲いかかる変態予備軍をちぎっては投げ、ちぎっては投げする祥ちゃん。

あ。ストレートパンチ入った。

ジャーマンスープレックスって、あんなに飛ぶんだなぁ。


まぁ、変態予備軍は校長先生(親戚のおじさん。奥様(私と同じ顔。不老かってくらい老けない)溺愛。まあ、ウチの家系に奥さんがいない男性でも、最愛の女性がいる人にはこの顔効かないからねー。それは幸いだよねー。)に絞めてもらおう。

懲りないよね毎朝。


AM8:50


5分で100人沈めた、祥ちゃんって化け物じみてると思う。

本人曰く、兄弟も同じこと出来るし、なんなら上4人だったら、二分半で行けるっていうけど、それ、最早化け物じゃない?



と思いながら、下駄箱に行こうとすると、けたたましい女の子の悲鳴が。


あー…という顔をしながら、祥ちゃんと顔を見合わせ、悲鳴のした方に向かう。


案の定、私の下駄箱の前で、震える3人の女子。


恐らく、私がただモテてると思って、やっかみで嫌がらせしようとしたんだろう。


そんないいもんじゃないけど。


震える彼女たちを無視して下駄箱を覗き込めば、

………うん、良い子に見せちゃダメな白い液体があるね。

キショいわぁー。

うん。

普通に死んだ目をして、溜息を吐く私を信じられない目で見る女子たち、般若の顔になる祥ちゃん。


そして、遠くからニヤニヤしてこちらを見つめる教師……………いや、あんたはやっちゃダメだろ。


即刻ラリアットを食らわす、祥ちゃん。

青筋を立てて引きずっていく、校長先生(親戚のおじさんの姿)。


懲戒免職&豚箱でお願いしまーす。


AM9:00


授業開始。


返却されるプリントに混ざるカミソリレター。

あっ、手ぇ切っちゃった。


騒然とする教室。

嘲りを含んだ笑みを浮かべる、教科担任(女)。

ガチギレの祥ちゃん。

祥ちゃんのブリザードで凍る教室。

青ざめる教科担任。

青ざめるくらいなら、しなきゃいいのに。


そのまま、保健室に連れて行かれる私。

祥ちゃんとともにガチギレる保健医(ウチの従姉妹が婚約者。)


校長に通報。

警察にドナドナされる教科担任。


女だから殴らないけど、弟で同い年で、現役高校生なのに、弁護士資格のある真司にチクってくれたって。

真司と祥ちゃんは経営する会社の弁護士とともに潰すって言ってた。


ちなみに、なんで教科担任がそんなことしたかっていうと、彼女の婚約者が私に惚れて、婚約破棄したかららしい。

どれだ?って思ったけど、警察に捕まったって話とロケットペンダントの写真でピンと来た。


…………あのネクロフィリア野郎じゃん。

私、殺されかけたんだが?

それでなんで、私が悪いってなるんや。


AM10:30


体育って面倒くさいよね。


あ。窓にチラホラ男子の制服(上下左右4枚)みたいなものが。

それに、目隠ししたまま飛び蹴りする祥ちゃんが。


………やっぱり第三の目でもあるの?

ここ1階で良かったね。

もしかして、こうなることを見越して、女子更衣室、1階にあるのか…?


PM12:00


お昼ご飯。

至福の時なんだけど、同時に面倒くさい時間でもある。


私とご飯食べようと血走った目でにじり寄る野郎ども。

私を不憫に思い、追い払ってくれる優しい女子のクラスメイト(たまにトチ狂う生徒あり。)と最愛の彼女持ちの数少ない男子生徒。


そして、私の隣を譲らない祥ちゃん。


ありがとう。

みんなのおかげで、お昼が食べられてるよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。