13.城門
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今は22話の戦闘が終わったところまで修正してあります。
ワクワクな俺は、軽やかな足取りで城門付近に辿り着く。
「おまえ、もっとしっかりしろよな!」
「この間はありがとう。これはお礼よ」
冒険者と思われる女性と農民風の女性の声が届いた。残りの人々は村人風の2人。全体で世間話をしている様子だ。
「賑わってるな」
平穏な俺は、微笑ましく呟いた。視線を右側の城壁に移す。
「よし! まずは、あっちから見るか!」
奮起な俺は、察して表情を明るくしながら強く呟いた。城壁に向けて道から外れて草原の中を移動する。
「迫力あるな~」
感激な俺は、思わず頬を緩めながら呟いていた。視線を更に右側に移す。城壁が威風堂堂と緩やかな弧を描きつつ奥へと続く。
「何キロあるんだ?」
唖然な俺は、思わず目を丸くしながら疑問に呟いていた。城壁の間近に近寄りつつ視線を前方に移す。日差しを受ける城壁の構造の岩を目の当たりにする。
「でっかい石だ」
感嘆な俺は、思わず石と呼ぶ岩を右の手の平でぺちぺちと叩きながら呟いていた。手の平に仄かな暖かさを覚える。岩を目測する。岩は、横幅が1メートルほど、高さが60センチメートルほどある。視線を落とし、城壁を岩を数えながら見上げる。
「10段か。6メートルぐらいあるのか」
感心な俺は、立派と呟いたあとに思わず唖然と口を開いていた。視線をそれとなく右側に移す。監視塔を発見する。監視塔内に弓兵と思われる人物2人も発見する。
「凄いな~。やっぱり壁っていいよな~」
感動な俺は、思わず頬を緩めながら城壁を見渡しつつ呟いていた。視線を前方に戻す。
「ぶち破りたくなるな!」
果敢な俺は、頬を引き締めて強く呟いた。両拳をそれぞれ城壁に軽く突き当てる。両拳に堅固を覚える。微笑みながら後方に下がり、城壁全体を見渡せる位置で腕組すると同時に仁王立ちする。
「うんうん。立派なもんだ」
得意な俺は、惚れたと二度頷いて自分の所有物を自慢するかのように呟いた。
「次は、城門だな~」
平穏な俺は、腕組したままで道に戻りながら呟いた。再びの仁王立ちで城門を眺める。左側の城壁上部を歩く弓兵が、城門上部を通過して右側の城壁上部に移動する。
「おおっ? 上は繋がってるのか!」
感激な俺は、繋がっているのならこちらも自分の所有物と強く呟いた。城門を改めて確認する。城門は、構造が城壁と類似な岩造りで高さが同様に6メートルほど、出入り口となる開口部の上部がアーチ状で横幅が5メートルほどある。
「うんうん。アーチは最高だな」
貪欲な俺は、再び惚れたと二度頷いて自分の所有物を自慢するかのように呟いた。冒険者と思われる女性と人々が城門内部に移動し始める。
「そろそろ行くか。一応、声を掛けた方がいいよな?」
満足な俺は、城門の左右から互いに言葉を交している門番を観察しながら疑問に呟いた。城門の右側に立つ門番の下に向かいつつ通過手順を推測する。門番の下に辿り着き、兜から覗く横顔を窺う。横顔から初々しさを覚える。
(けっこう若いな)
「すまない。初めてここに来たんだが?」
「ん? ああ、旅人か」
程好く緊張な俺は、心構えを思考したあとに門番に疑問に尋ねた。顔をこちらに向ける門番は、気付いたように返事を戻した。
「んんっ? おまえ、1人で来たのか?」
「ああ」
少し前のめりな門番は視線をこちらの身なりを確認するように動かしながら疑問に尋ね、悪意な俺は語尾に被せて返事を戻した。
「そんな恰好で…、ってまさか!? 犯罪者ではないだろうな!?」
「違うさ。離れたの山の中に住んでいて金がなくなったからギルドで稼ぎたいと思って出て来ただけさ。ポツンと一軒家ってやつでさ。自給自足で暮らしてたから殆どの人は気付いてないよ」
「やっ、山の中? ポツンと? そっ、そんな話、聞いたことないぞ」
姿勢を戻す門番は、呆れるように呟きながら徐々に目を丸くして突如と形相を変化させて疑問に声を上げた。陰湿な俺は、再び語尾に被せてさらりと返事を戻した。言葉を詰まらせる門番は、視線を逸らして不満に呟いた。俺も視線を逸らす。
「んん~怪しいか~?」
(んん~情報料を多くして混乱させる作戦は失敗か~? 冒険者の詮索はしない事が異世界の大抵の決まり事だから、これからそれになろうとするやつも詮索されないと思ったが、これは次の手を打たないと…)
「「う~~~ん………」」
首を捻る門番はこちらを数回瞥見しながら新人のように疑問に声を漏らし、ベテランな俺は門番を瞥見のタイミングを外して数回確認しつつ冷静に思考した。互いに体を横に向けて顎に手を当てながら唸るように声を漏らした。
(これじゃあ団栗の背比べだな…。そうだ! 女神みたいな泣き寝入りにするか?)
「ふう~。ギルドに登録するならいいよ。それで、問題はなくなるからな」
(おおっ! 上手くいった!)
向上な俺は、程度が低いと恥じて直ちに新たな作戦を思考した。息を漏らす門番は、こちらに振り向いて穏やかな表情で話した。歓喜な俺は、思わず目を見開いて視線を門番に移しながら勝利宣言のように思考していた。
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