漂流29日目 こだわりは注がれず
女神様への御礼参り?も済んだところで、昨年門前払いを食らった「1万円珈琲」を供する喫茶店に赴く。
この店はオーナーの超こだわりティーカップ(1840・ミントン社製・なんと500万!)による「ブルーマウンテンNo.1」を、専用VIPルームでいただける。店内に入ると壁面いっぱいにディスプレイされたコーヒーカップたちが。ここから好きなカップを選んで珈琲をいただくのが通常スタイルらしい。
……それなのに。
「クリームソーダを」
メニューをめくって注文したのが珈琲じゃないことにものすごーく罪悪感を感じる。ほんとに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
しかしイヤな顔一つせず、注文を受けるマスター。プロとは斯くあるべきだろう。ここでなら、昔懐かしのクリームソーダが確実に出てくるはずと、期待に胸が高まる。
せめてもの罪滅ぼしにティーカップのコレクションを見て回り、質問をする。とっても嬉しいそうにお答えなさるマスター。良い笑顔だ。
そうこうしているうちに、できあがった一杯がこちら。
………マスター、怒ってチェリー無しとかしてませんよね?これにチェリーさんがいればカンペキだっただろうに……!
でも「こだわりの1万円クリームソーダ」とかあったら、どんなものになるんだろう?超高級メロンとチェリー使えばできないことはなさそう。
でもなあ。こっちがこだわってるのは昔懐かしの普通な「クリームソーダ」なんだよなあ……。




