表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/89

#89:蛙の子は蛙。そう理科の問題に書いたら✕にされますので注意してください

ある日のこと


麗羽「キーッ!! 遅刻しそうですわ!?」


ドタバタッ!


麗羽が一人ドタバタしていた。


麗羽「全く! 斗詩も猪々子も真直も何でわたくしを起こさずに先に行ってますの! 帰ったらお仕置きですわ!」


と麗羽は言うが


実際三人は起こそうとしたものの、それでも麗羽は起きなかったため置いてかれた麗羽だった。


麗羽「あーもうっ! 今日遅刻したら桔梗先生からお仕置きとして公衆の面前で尻叩きを食らってしまいますというのに~!!」


それから数分後、教室では


斗詩「う~ん。起きるのを待ってたんじゃ私達も遅刻しちゃうから置いてきちゃったけど、これでよかったのかな?」


真直「従者としては失格ですね」


さすがに反省する斗詩と真直に対し


猪々子「なぁなぁ、それより麗羽様が間に合うかどうかお昼のおかずを賭けないか? あたしはお仕置きを受けるに賭けるぜ!」


斗詩「文ちゃん┅」


いくらなんでも主君を賭けの対象にしていいのだろうか?


真直「それにそれじゃ賭けになりませんよ」


猪々子「そっか、誰だって麗羽様が遅刻するに賭けるに決まって┅」


と思ったその時!


がらっ!


麗羽「はぁはぁっ!? 間に合いましたわ!?」


麗羽は間に合った。


斗詩「麗羽様!?」


猪々子「あちゃーっ! 間に合ってしまったか、おかず損したぜ」


真直「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ」


斗詩「それより間に合ってよかったで┅」


確かに麗羽は間に合ったのだが


ぼろっ!


その姿は髪が完全に縦ロールになっておらず、制服もシワだらけでリボンも曲がっている上に┅


バァンッ!


スカートを履き忘れてパンツ丸見えになっていた。


斗詩「れ┅麗羽様!?」


麗羽「どうかしましたの? とにかくこれでお仕置きは阻止しましたわ! おーほっほっほっ!」


結局麗羽は寮に帰るまでパンツ丸見えなことに気付かず、斗詩達も指摘できないためそのままにするのだった。


そして翌朝、フランチェスカ学園の学級新聞にて┅


『袁 麗羽、パンツ一枚で登校!』


という見出しが写真付きで一面を飾っていた。


それにより┅


麗羽「うぅっ!? こんなの恥ですわ!?」


麗羽は朝から布団に引きこもってしまった。


斗詩「麗羽様┅」


真直「さすがに今回はショックだったらしいですね」


猪々子「まぁまぁ麗羽様、パンツ見られたくらいがなんですか。麗羽様なんてこの小説内じゃ何度かおっぱい見せてるんすよ。それに比べりゃパンツなんて┅」


猪々子は麗羽にフォローになってない言葉をかけるが


麗羽「お黙りなさい! パンツ姿なんてどうでもいいですの! むしろ問題は┅」


麗羽は写真を指差すと


麗羽「わたくしの自慢であるヘアスタイルが乱れたまま登校したことですわ! あぁっ、もうわたくしったらお嫁に行けませんわ!」


斗詩「そこなんですか!?」


真直「パンツ姿よりヘアスタイルを重視するだなんて!?」


猪々子「大丈夫ですって、麗羽様が嫁に行くなんてあり得ないっすから」


麗羽「お黙りなさい!」


麗羽が斗詩達に対して怒鳴ったその時


パカカッ!


斗詩「馬の足音?」


猪々子「馬術部の馬でも走っているのかな?」


馬の足音が聞こえ、外を見てみると


バァンッ!!


そこにはまるで西洋に出てきそうな馬車がいた。


猪々子「何でこの現代日本に馬車があるんだ!?」


真直「それにあの馬車にあるマークは!?」


真直が馬車にあるマークに注目した直後


ガチャッ!


馬車の中から現れたのは┅


?「ここに麗羽さんがいるのね」


麗羽の縦ロールと胸を1.5倍大きくしたような女性が現れた。


真直「あの人って!?」


斗詩「麗華(れいか)様!?」


その人物こそ袁 麗華


麗羽の母であり、袁グループの会長でもある。


そして


ピンポーンッ!


麗羽「ひぃっ!?」


馬車が止まってすぐに部屋の呼び鈴が鳴り、麗羽が怯えると


麗華「麗羽さん、いるのはわかってますのよ。早く開けなさい」


扉から麗華の声が聞こえ


麗羽「こ┅ここに麗羽さんはいませんわよ!?」


下手な居留守を使う麗羽


そんなものに騙される人なんているはずないのだが


麗華「あらそう。出直しましょうか」


やはり麗華は麗羽の母であるらしく、あっさりと騙された。


斗詩「蛙の子は蛙だね」


猪々子「えっ? 蛙の子はおたまじゃくしだろ?」


蛙の子は蛙┅親子は似るものという意味である


しかし


麗華「ってなわけないでしょ! スマホのGPSがこの部屋にいると教えてくれてますわよ!」


ガチャンッ!


多少は麗羽より頭がいいらしく、すぐ部屋の中に入ってきた。


麗羽「お母様!? 何故ここにいますの!? 今日は家庭訪問でも参観日でもありませんわよ!?」


麗華「そんなことはわかっています! わたくしがやって来たのはこれを見たからです!」


スッ!


麗華は麗羽に学級新聞を見せつけた。


実はこの学級新聞、世間にもスマホで簡単に見れたりする。


麗華「誇り高き袁家出身の令嬢でありながらあなたときたら┅」


この時、斗詩達はパンツ姿に対して怒っているのかと思っていたが


麗華「縦ロールが乱れているではありませんの!」


猪々子「そこっすか!?」


斗詩「やはり親子だねぇ!?」


恥じる点は他にあると思うのだが


麗華「この学級新聞を見せられてわたくしったら社交界で恥をかきましたのよ!」


恐らく見せた人もそんなことに突っ込んでいいのと驚いたに違いない


麗華「おかげで我が袁家は社交界での地位が低くなりましたわ!」


パンツ姿ならともかく髪型だけでそんなに低くなるわけはないだろう


麗華「ですがわたくしったらそんな袁家の地位を上げる策を思い付きましたの」


麗羽「お母様、それは一体!?」


麗華「皆さん、フランスの超一流服飾デザイナーをご存知?」


猪々子「そんな人いましたっけ?」


斗詩「いるよ! 確かこの前、雑誌に大きく書いてあった世界服飾デザイナーのツクルドレス・サイコーって人ですよね」


麗華「そう。その人ですの! 実はわたくし、その人と少々コネがありましてね。特別に新作のドレスのモデルを引き受けましたの」


麗羽「えっ!?」


真直「まさかそんな人とコネがあるだなんて!?」


猪々子「麗華様ってすごいんすね!?」


コネといっても実際は学生時代に同じ学校(学年、クラスは別)で過ごしたほぼ赤の他人である。


麗華「そしてそのファッションショーにわたくしと麗羽さんが出演しますの! おーほっほっほっ! これで社交界の地位は向上しますわ!」


高笑いは確かに親子である。


斗詩「でも出演が二人だけじゃ着替えたりするのに時間がかかるのでは?」


確かに斗詩の言う通りなのだが


麗華「それには心配及びませんことよ」


パチンッ!


そう言って麗華が指を鳴らした直後


シュババッ!!


猪々子「な┅何だ!?」


斗詩「えっ!?」


真直「ひえっ!?」


何かが斗詩達の回りをうろついた直後


パッ!


斗詩達の服が学生服から戦装束へと変わった。


斗詩「うそっ!?」


猪々子「早着替えかよ!?」


真直「一体何が!?」


三人が驚いていると


麗華「驚きましたか? これぞ我が袁家が所有するお着替え忍者隊の実力でしてよ!」


お着替え忍者隊


服を高速で着替えさせるために麗華が作った現代に生きる忍者の集団であり、どんな服でも周囲に着替えが見られることなく着せ替えることができる。


麗華「彼らを使ってわたくしと麗羽さんの二人によるファッションショーを開きますわよ!」


麗羽「さすがお母様ですわ!」


そして二人は


麗羽・麗華「「おーほっほっほっ!」」


親子で高笑いをするのだった。


猪々子「うわぁ、あの高笑いって一人でもすごいのに!?」


斗詩「二人だとよりすごいですね!?」


二人だけのファッションショーに斗詩達は不安を抱えるが


ファッションショー当日


猪々子「すげぇ!? 今朝の新聞のテレビ欄見たけど、どのチャンネルもこのファッションショーの中継だぜ!?」


さすがは無駄に金持ちな袁グループである。


斗詩「でも大丈夫かなぁ、不安を感じちゃうよ」


真直「まぁ、今までが今までですしね」


今まで麗羽がいろんな企みを行ってきたが全て成功したためしがなかった。


猪々子「なぁに、いくらなんでもファッションショーで失敗なんてするわけねぇよ。あたいらは楽屋で見てようぜ」


こういう時、能天気な猪々子が羨ましいと思う斗詩達であった。


そしてファッションショーが開始され


パッ!


一刀「あれ? テレビの電源は切っておいたのに勝手についてる」


強制的に全世界のテレビの電源が入った直後


司会者「ではこれより緊急特番!袁親子によるファッションショーを開始したいと思います!」


無理矢理ファッションショーの中継が開始され


麗華「うふっ!」


麗羽「おーほっほっほっ!」


様々な衣装を着た袁親子が登場した。


しかしこの親子、性格こそ悪いが


ぷるんっ♪


スタイルはいいため露出の高いドレスとの相性は抜群であった。


猪々子「すげぇな!?」


斗詩「まさかあの二人がここまで輝くだなんて!?」


真直「これなら本当に汚名返上できそうですね」


その後、ファッションショーは進んでいき


最後はゆっくり階段を降りるシーンであった。


麗羽「さすがですわお母様!」


麗華「おーほっほっほっ! 麗羽さん、折角ですからパンツを投げるシーンを追加しましょうか」


麗羽「それはいいアイデアですわ!」


そして二人が階段を降りていき


シュバッ!!


お着替え忍者隊の脱衣係りが去ったすぐ後に着衣係りが着せ変えようとするのだが


ゴンッ!☆ミ


脱衣係り「いててっ!?」


着衣係り「いた~!?」


階段で着せ替えという高いレベルの着脱だからなのか脱衣係りと着衣係りがぶつかってしまった。


これにより┅


バァンッ!!


ぷるんっ♪


袁親子はパンツ一枚で階段を降りていった。


猪々子「あぁっ!? ヤバい!?」


斗詩「この展開ってもしかして!?」


そして袁親子はパンツ一枚なことに気付かず


麗華「いきますわよ麗羽さん!」


麗羽「えぇお母様!」


ガシッ!


パンツを掴み


ぽいっ!


自ら客席へと投げた!


つまり┅


バァンッ!!


ステージには全裸の袁親子が誕生したのだ。


観客達「「「うおおぉーーっ!!」」」


パシャシャッ!


会場は熱狂し、シャッターの音が鳴りまくるなか


麗羽「おーほっほっほっ! 見なさいお母様、愚民達がわたくし達を撮りまくってますわよ」


麗華「何て愉快なのかしら」


麗羽・麗華「「おーほっほっほっ!」」


自分達が目立っていると思う二人であったが実際は世界中に全裸を披露したことに二人は気付いていなかった。


猪々子「あちゃ~! やっぱりこうなったか!?」


斗詩「世界中に恥をかいちゃったね」


真直「もう部下をやめたいです┅」


そして後日


『袁親子、世界中に全裸姿を晒す!』


という記事が新聞の一面を飾り


麗華「箝口令を出しますわ! 誰か一人でもあの時のことを言ったら死刑にしますわよ!」


さすがに羞恥を感じた麗華は箝口令を出し、社交界での地位再生のため海外へと向かい


麗羽「あんな姿を世界中に見せるだなんて、もうお嫁に行けませんわ~!!」


麗羽は布団の中に引きこもってしまった。


猪々子「大丈夫ですって、麗羽様を嫁にもらう男なんているはずが┅」


麗羽「お黙りなさい! その時はあなた達の誰かに性転換手術を受けてもらいますわ!」


真直「えっ!?」


斗詩「何で私達まで!?」


猪々子「なら斗詩がいいなぁ、そうすりゃあたいと斗詩が結婚できる!」


斗詩「文ちゃんっ!」


今日も麗羽陣営は騒がしかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ