急展開!?ルーニャ強襲──王太子視点──
誤字脱字などのご指摘を頂きましたら順次直していきたいと思います。
(ルーニャがさらわれた・・・これで2度目だ・・・・・・前回は未遂だったが、今回は違う。俺はもう、耐えられそうにない・・・ルーニャは俺を好いてない、それは分かっている。だが・・・・・・俺はもうあいつを、手放せてやれないんだ。ごめんな、ルーニャ)
本人が居ないところで監禁される事が決定した瞬間だった。
レイルは監禁場所は王族のみが知る隠し部屋にしようと思いその部屋に下見に来たのだが・・・・・・そこには既にエルルーニャが鎖で繋がれ暢気に本を読んでいた。
「はぁ!?」
「お久しぶりです、レイル様」
「お久しぶりです。じゃないだろ!?俺がどれだけ心配したと思ってるんだ!?」
「レイル様、素が出てますわよ」
「当たり前だ!どれだけ・・・どれだけ心配したと思ってる。もう、お願いだから俺の前から居なくならないでくれ」
レイルはエルルーニャのお腹の辺りに抱きつき、頭をグリグリと押し付けた。そんなレイルの頭をエルルーニャは読んでた本を置いて優しく撫でてあげるのだった。
「・・・では、見つかりましたし、ここから逃げましょうか」
「逃げれるのか?鎖とか枷とかあるのに?」
「あら?私、枷抜け出来ますわよ?」
「・・・・・・じゃあ、早く逃げろよ」
「いえ、本を読む時間が欲しかったので。最近のレイル様は嫉妬のあまり時間をくれなかったではありませんか」
「その通りだが・・・・・・」
レイルは腑に落ちないという顔をしながらも枷抜けしたエルルーニャの手をしっかりと握って隠し部屋から出ていった。
(・・・・・・枷抜けできるって呆気なく言っていたが、それじゃあ俺も監禁出来ないってことか?いや、首に枷をつけたら大丈夫・・・だよな?)
エルルーニャがレイルに見つかり、連れていかれてから数時間が経っていたが、エルルーニャは未だにレイルに抱きつかれていた。
余談だが、現在学園は夏休み、学校自体は全寮制で寮の管理者にも外泊ということで届けを出していたのでエルルーニャ誘拐事件はないものとして扱われることが決まったそうだ。
その事実を利用してか、今度はレイルの部屋に閉じ込められることになったエルルーニャだが、ケロリとしていて何も心配している様子はなかった。
「レイル様、いつまで抱きつくつもりですの?」
「夏休みの間、ずっとだ。離してやらないから覚悟しろよ」
「別にいいですけど・・・・・・本は読ませてくださいまし?」
「それで俺の傍にいてくれるなら」
(もうルーニャと離れるのは嫌だ・・・俺はルーニャなしじゃ生きていけない位に好きになってしまったのに・・・ルーニャは俺の事を微塵も好きじゃない・・・分かっていたけど、辛いな・・・)
「・・・・・・そんなに心配しなくても、離れませんわ。だって私もレイル様の事を好いてはいるんですもの」
「はぁ??????い、今なんて言ったんだ???」
「恥ずかしいので、2度も言いませんわ」
(え?え???今ルーニャは好いている・・・と言ったのか???いつからだ?いつからなんだ???)
「いつから・・・なんだ?」
「ハッキリとは分かりませんわ。ですが今回監禁されて自覚した・・・という感じでしょうか?レイル様が私のこと見つけてくださって、嬉しく感じましたの・・・・・・もしかしたら、出会った時から多少の好意はあったのかもしれませんわ」
エルルーニャは最初こそ照れていたがすぐに開き直り今ではコロコロと鈴を転がしたように上品に笑いながらレイルの頭を撫でている。
この数年で、エルルーニャに淑女の態度が染み付いたようだった。
そんなエルルーニャの態度と言葉にレイルは腑に落ちないながらも、嬉しさを噛み締めていた。
今まで一切好意がないと思っていたが、多少なりとも好かれていたと知れたのはレイルにとって大きな一歩だったのだ。
エルルーニャ誘拐事件はこうして幕を閉じた。
ライリーは完全なる当て馬だったがレイルとエルルーニャの変化に新しいおもちゃを見つけた満更でもない気持ちだった。
そして、エルルーニャの「好いている」発言により、レイルによる監禁は夏休みの間で終わったのだった。
Rushian「私の脳内ではレイルとルーニャは死ぬ間際まで引っ付かなかったのでここで強制的に両思いにしました。細部(主にルーニャの心の変化)は次の話で詰めていきます」
レイル「ありがたい(*'∀'人)」
ルーニャ「(・д・)チッ・・・本が読めないじゃん!私の伴侶は永遠に本だけと決まってるのよ!」
レイル「許さないぞ( *´꒳`* )」
ルーニャ「\( 'ω')/イヤアアァァァァアアアァァァァアアア!!!!」




