↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読む ショート動画  作者: 藤村^キャレット


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/16

09 作家の罪、読者の罪

「ごめんください。作家です。おたくで起きた殺人事件を取材させてください。それを元ネタにして小説を書きますんで」


「なに言ってるんですか、ダメですよ」


「あと、実名を出してもいいですか?」


「話、聞いてます? ダメですったら!」



「……あーあ、断られた。どうしよう、ネタがないよう」


「先生、大変です」


「なに?」


「奥さんが事故死しました!」


「な、なんだって!? 私が売れないころから支えてくれた妻が? なんということだ」


「お気の毒ですね。お察しします」


「……でも、これでネタができたな」


「……え?」


「いや、妻が死んだのは、マジで悲しいけど、これで次の小説のネタができたよ、君」


「でも先生、それってどうなんですかね」


「なに言ってんの、そのほうが編集の君も助かるだろ?」


「……確かに」


 ◇ ◇ ◇


「今度の小説、ヒットしたな。でも、葛藤があるよ。ほんとうにこれでいいのかってね」


「何がですか? 先生」


「他人のみならず身内の不幸までネタにして、しかもヒット(・・・)するわけだからなあ」


「自責の念を感じるのですか?」


「うん……。あ、そうだ!」


「なんです?」


「今度はその自責の念をネタにしよう!」


「……」


(おわり)


※この作品はフィクションです。実在の人物・事件などには一切関係ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。