10 朝、起きたら戦場だった
「後ろだ! マサオ……気を付けろ!」
──パパパパパ
「ふう、敵は片付いたな」
「なあ、ユウジ。俺たちなんで戦ってるのかな?」
「何言ってんだ、マサオ。敵国に勝つためだ。愛国心だろ」
「……でもさあ、俺たち、いつ愛国心を持ったんだ? 覚えてないぞ」
「お気づきになられましたか」
「おじさん、誰?」
「あなた方は、愛国心の記憶を植え付けられ、少年兵として戦っているのです」
「なんだって? 俺の愛国心は本物だぞ」
「そう思っている……いや、そう思わされているだけなのです」
「あっ、おじさん、危ない!」
──パパパッ。タタタッ。
「ふうっ、敵は倒したけど、おじさんが死んじゃったよ」
「いいえ、私はここにいますよ」
「おじさん! 死んだんじゃ?」
「記憶は植え付けられますので。もとの個体をコピペすればいいのです」
「じゃあ本当なんだ。俺たちの記憶も書き換えられたものなんだ!?」
「その通りです。戦争が終われば、復興のために別の記憶を植え付けます」
「冗談じゃない! そんなのごめんだ!」
「おいマサオ、手りゅう弾なんかどうするんだよ!?」
「あ、危ない! やめなさ……」
──ドカーン
「……あ~あ、死んじゃった。またコピペしなきゃあ」
(おわり)
これは同名の過去作を10分の1に縮めました。
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