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読む ショート動画  作者: 藤村^キャレット


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13/16

13 ロジハラ一休

「一休、この屏風《びょうぶ》のトラを退治してほしい」


「では、将軍さま。その屛風のトラを追い出してください」


「よし、それでは……」


「……と言うと思うでしょう?」


「なんと……!?」


「私がそう言えば、本物のトラを出すおつもりでしょう? その手は喰いませんよ」


「ほう。しかし一休、ワシが本当にトラを出すとは限らんぞ?」


「……と申されますと?」


「お前が出せと言わぬ限り、トラが出るかどうかは確定せんのじゃ」


「いいえ、将軍さま。事前にトラを用意しているかどうかは、もう確定しているのでしょう?」


「いや、確定しておらん。これはシュレディンガーのトラなのじゃ」


「そうですか。では降参いたします」


「え、そんな簡単に負けを認めるの? もっと、こう、ポクポクチーンとかしないの?」


「いいえ、私の負けです」


「いいのか? みんなに、わしが一休に勝ったと言いふらすぞ?」


「どうぞご自由に。問答は修行の1つですが、勝った負けたは問題ではありませんので」


「参った、一休。わしの負けじゃ。降参降参」


「勝ち負けにこだわるのは、将軍さまが俗物ですからね。仕方ありませんね」


「ぐぐ……ロジハラやめろ! 一休」


「また、私の勝ちのようですね、将軍さま……(ニヤリ)」


(おわり)


とんちって、へ理屈というか、ロジハラ?

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