リバ
スパダリは攻めでも受けでも好きだ。
そして本日は、そんなどちらも兼ね備えたスパダリが登場する。
私の職場に在籍している課長の四人の中の一人。やんちゃ系スパルタの彼がは、先日“受け”として登場していてだいた。
だが今回、そんな彼が攻めに転じることとなる。
四人の中の三人目。ちょい怖の兄さん。攻めっぽい受け。
優しい攻め課長はお休みだったようで、なんとスパルタ課長の隣にはちょい怖課長が。
お二人はとてつもなく楽しそうに話をしていた。
そう、“とてつもなく楽しそうに”だ。
笑い声なんか聞いてしまった。
これはもう、妄想するしかあるまい。
定時はとっくにすぎているのに、照明を半分おとしたオフィスにはまだ残っている職員がいた。
スパルタ課長と、ちょい怖課長の二人だ。
長く同じ部署で働いてきた二人は、すでに相手の行動パターンなど把握済み。
直接話をしなくても、スムーズに業務をこなせる間柄だ。
そんな二人は互いを助け合うため、二人残って残業の毎日。
今日も部下の尻拭いで遅くまで居残りだった。
ちょい怖のくせに、影では部下を優しくフォローするちょい怖課長に、スパルタ課長は嫉妬する。
誰もいないオフィス。
少し暗くて、聞こえるのは相手の微かな息づかい。
スパルタ課長は、ついにちょい怖課長へ手を出して……!
私はいつものように定時で帰る。
お二人のお陰で、気分はすこぶるいい。
オフィスには残業する男性職員が、半数以上も残っていた。
お二人が二人きりになることは、とても難しいようだった。




