ベルンディッシュという名のバカと、ぬこ親衛隊。
案外簡単に書けた気がする。
「さて、帰ってきたのはいいんだが、エルンストのヤツは何処に居るんだ?」
帰ってきた魔族の名前は(ベルンディッシュ)位置的には十六夜さんの同僚だった人です。
都合、ベルさんと呼ばせて貰います
何故、元同僚なのかと言うと、十六夜さんは第2夫人になった時、エルンストさんに(辞めていい?)(いいよー)と簡単に辞めたからです。
それでいいのか魔界の役職。
「あれ?ここは通ったような?ここは...あれ?こんな所通ったか?」
ベルさんが何故か魔王城で迷っていますが、これには訳があります。
実はエルンストさんが居る(魔王城)は、いつもは侵入者を迷わせる幻覚や罠で、なかなか進めないようになっているのですが、今回はそれが動いています。
え?幹部専用の入り口とか、裏口が有るんじゃないかって?
有りますが、この方は使わずに真正面から入ってきました。
...ハイ、頭が疎かな人です。
よくこんなのが幹部やってるなあと思いますが、まあ、魔族クオリティなんでしょう。
「ここじゃねぇし...うお!」
いきなり床に穴が開きました。
落とし穴です。基本ですね。
「こなくそぉ!」
背中の剣を壁に突き刺し、落下を阻止し登ってきました。
ガシャン!
今度は大きなシャンデリアが落ちてきましたが、ベルさん慌ててません。
「烈風の太刀!」
そう言いながら鋭い斬激を放ってシャンデリアを破壊します。
何かこの人の周りには、戦闘空間でも発生しているんでしょうか?
作品の主旨に関係無い事やってます(笑)
ーーーーーーーーーー
そんな迷子をさて置き、エルンストさをはと言うと......
「エル、口を開けてあーーーん」
そう言いながら十六夜さんが朝食のベーコンを刺したフォークを、エルンストさんの口に近付けます。
それをパクっと食べるエルンストさん。
すると反対側からも
「エルさま、私の方もあーーーんです」
十六夜さんに対抗してか、プチトマトをフォークに刺してエルンストさんの口に近付けて、それをエルンストさんが食べる。
彼等の朝食は、そんな風に進んでいます。
ちなみに、書いてる作者が口から砂糖を吐きそうでしたが(笑)、まあ、だだ甘な日々を彼等は過ごしていました。
ちなみに、その足元では大量のぬこさん達が、各々ご飯を食べていました。
ぶち、白、茶色、黒、色々居ますが、部屋の中にかなりいるので見てて壮観です。
ちなみに、その辺の影から、ぬこの写真を撮ったり、(ぬこ命)と書いたハッピと、ハチマキをした人達が、エルンストさんを羨ましそうにハンカチを噛みながら、「キィーーー!」とか言ってますが、エルンストさん達は、華麗にスルーしています。
ぬーこ、ぬーこ
何かの合唱が始まりました。
ぬーこぬーこぬーこぬーこぬーこぬーこぬ...バキャ!ギャー!
合唱が止まったのは、彼等が止めたのではなく、エルンストさんが余りに煩いので、予備の椅子を投げつけて止めたからです。
「朝から煩いわ!」
「でしたら、我々の要求を呑んでいただけたら」
「どんなだ?一応聞いてやる」
すると代表らしき人物が一人前に出てきて、すぅー...と息を吸い込み、息を止め少し大きめの声で話します。
「我々にもぉーーー、ぬこ様をスリスリする......おふん!モフモフする...おほん、肉球をプニプニする権力お!!」
「やけに力強い言い方だね君も!と言うか、本音がだだ漏れだろうが!建前は無いのか!建前は!」
「「ありません!我々は、ぬこ様が触りたいのです!エルンスト様だけプニプニは狡いのです!」」
「(したいけど)してないだろ!ただ食事与えて、放置してるだけだろ?」
「それでも、我等はぬこ様を触りたいのです!」
「...触ればいいじゃん?」
十六夜が不思議そうに首を傾げます。
「ダメなんですよ、例えば......」
そう言って見た目は美人っぽい女魔族が、ぬこに近付いていきます。
両手をワキワキと構えて、鼻息は荒く、目も見開いて血走っています。
ジリッ...
一歩近づくと、ぬこ達がビクッ!と怯えました。
ジリッ、ジリッ...
更に近付いていくと、ぬこ達はフゥーー!とかキシャーー!とか言って牽制と言うか威嚇してます。
更には......
「ハァ...ハァ...ハァ...ハァ...ぬこたん...ぬこたん...ハァ...」
興奮しているのか、嬉しそうな顔して鼻血を流しています。
最早変態女魔族です。
残念すぎます。
そんな女魔族から、フギャー!とか言いながら逃げ出していくぬこ達。
「こんな感じで......」
ズッッパパパーーーン!!
エルンストさん達は、何処からか取り出したハリセンで、勢いよく三人同時に彼等を叩きました。
見事に音がハモりました。
「「「「「いったーーーい!」」」」」
「逃げられて当たり前(です)(よ)!」
あんな変態に近寄られたら、そりゃぬこさんも身の危険を感じるでしょう。
何かコイツらアキバとかに居る怪しいやつとか、アイドルの追っかけみたくなってます(笑)
「普通に優しく触らんか!優しく!」
「「「無理です!」」」
「そこは力強く言うところじゃ無いでしょ!」
朝からこんな感じの彼等ですが、一応人類種族から怖れられている魔族です。
え?他の作者の魔族はもっとカッコいい?
知りません。
この作品では、こんな感じの魔族がデフォです(笑)
「そんなんじゃ、一生ぬこに触れないぞお前達」
「「「「「ガーン」」」」」
この世の終わりのような顔や、手と膝を地面について大泣きしてる魔族とか居ます。
まあ、今後もぬこに嫌われるかどうかは、彼ら次第なので、温かく見守っているエルンストさんです。
そんな時です。
何か音がして、目の前に小型の魔王城が現れました。
若干透けている気がします。
「こんな時に侵入者?誰だ?」
城にある赤い点を指で押すと、そこが拡大されました。
何だか未来的です。
「罠に掛かりながら進んでるな...ってベルンディッシュじゃないか!何で専用の入口から入ってこないんだよ!」
そこに顔を艶々(ツヤツヤ)とさせた宰相さんが現れました。多分、今までぬこと戯れていたのでしょう
「おそらくは、魔王さまの言っていた事をまるで聞いていなかったか、完全に忘れたからと思われます」
「あの脳筋は......」
「げっ!ベル?アタシあいつ嫌い」
「あら、珍しいわね?十六夜ちゃんが嫌がるなんて?」
十六夜さんは滅多な事では相手を嫌わないのを、アイリさんは知っているからです。
「......アイツと一緒に行くと、敵味方構わず吹き飛ばすから嫌い」
「吹き飛ばされたの?」
「二、三十回ぐらいかな?任務で行く度に」
「おかしいですな?彼には副官が付いていた気がしますが...魔王さま、魔王剣を持ってどちらに?」
「ちょっとベルンディッシュを腹ごなしに、吹き飛ばしに行ってくる」
十六夜さんの事は知らなかったのでしょうが、かなりご立腹のようですエルンストさん。
「迎えに行くんですか?」
「行かん。声で誘導してやる。ちゃんと入ってこないやつが悪い」
「凶悪な罠もありますが、まあ、ベルンディッシュ様ならある程度怪我をしても大丈夫でしょう」
「ああ、ベルンディッシュだからな」
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「えっくしゅ!...何だ?誰か噂話でもしてんのか?」
そう言いながらベルさんは辺りを見渡します。
辺りは破壊された罠や、落とし穴、粉々になった装飾品等が散乱しています。
「実際に正面から入ると、かなり嫌らしい城だなここ」
「やかましい、脳筋」
「誰だ!ってその声はエルンストか?」
「俺以外に誰がいる。まあいい、案内してやるからとっとと来い」
そう言いながら案内するエルンストさんですが......
「おい!罠が増えてないか?」
「知らん、案内するとは言ったが、そこに罠が無いとは言っていないからな」
「この性悪魔王!!」
こうしてベルさんの魔王城攻略が始まりました。
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