20のカード①
ここからは、20枚のカード達のステータス紹介が続きます。けっこう長いです。
半年後.......
俺はすっかり自分達の住処となってしまった迷宮最奥部を歩いていた。
隣に青年が現れる。
「本日はどのように?」
「みんなも大分仕上がってきたから、そろそろ地上に出ようと思う。」
「おお!ついにですか!ならば、皆を大広間に集めます。」
「ああ。よろしく。」
そういって、青年は消えた。
10分後、大広間には、21名の配下が立っていた。
「ついにいくのね。」
「ああ。長かったが、いよいよ俺達は世界に反逆を開始する。そのために、皆のステータスを知っておきたい。召喚された順番に執務室にこい。」俺は、執務室に入り、待った。
最初にライノが入ってきた。彼女は、ずっと訓練してたから、会うのはひさしぶりだ。
「いよいよですね。」
「ああ。そうだな。お前には助けられた。ありがとう。」
「いえいえ!当然のことです。」
そうだな。こいつには助けられてばかりだな。今度お礼に何かするか。そんな彼女は、Lvが、1500に上がっており、各種ステータスもオール5000000と、規格外に強くなっていた。
「強くなったな!」
「ありがとうございます。」
見た目も半年で、大人っぽさが増した。気になったのは、
「お前、髪伸びるの早すぎん?」
そう彼女の髪はもともと、肩くらいまでしかなかったのだが、今は尻あたりまで伸びていて、前髪で、左目が隠れている。
「ああ!私、髪伸びるのが早い体質だったのと、急激にレベルアップしたから、一気に成長してこうなった。さすがの私も、Lvが1500になった翌朝に髪がいきなり伸びてた時はびっくりしたよ。」そういってけらけら笑っていた。だが、俺は今のライノのほうが好みだということは、あえていわなかった。
「やってきましたよ。」
次はアーサーだ。
「お前のおかげでここまでこれたよ。ありがとう。」
「ここまでって、まだ、地上にすら出てないのに。」
「ハハ!そうだな。」
そういって2人で笑っていた。彼はこの中でもっとも親しい間柄である。(ライノを除く。)そして、彼のステータスは、レベルが、1500で、他もオール5000000だった。護衛としては申し分ない強さだ。これからも仲良くしようと思う。
続いて、キュラメール。彼女はメイドなので、たまに会って話すこともあった。
「ついにタケル様の栄光への一歩が踏み出されるのですね!」
ちょっと大袈裟な気もする。
レベルは前の2人同様、1500で、ステータスも2人とそんなに変わらない。だが、他の2人にはないものが一つあった。
「タケル様、あの、血をいただいても?」
そう彼女は吸血鬼で、血が大好物なのだ。それだけならまだいいのだが、
「ああ~~!タケル様の血!この世の物とは思えぬ、素晴らしい味!ああ~~~!わっ、わらひは、いっ、ひま!至高のかなたにいっ、いりゅ!んっ!チュパチュパ、ハァハァ、うっうひゅ!」と、第三者から見れば、どん引きな光景が広がるのである。しかも、俺の血の時だけこうなるのだ。もう見過ぎて何も感じないが、人前では、絶対にやらせては駄目だと思った。
「ふふふ!我が君がついに、外に出られるのです。こんなに喜ばしいことはない!」
ここからは、新しい仲間達だが、いきなりキャラ濃い奴が来た。
こいつは、アザゼル。さっき俺に予定を聞いて来た青年である。彼のステータスはというと、
誘惑の王アザゼル 570 男 Lv:4500
種族:悪魔
力:10000000 スキル「誘惑」「影魔法」
守:10000000 「操り人形」
速:10000000 称号「誘惑の王」
器:10000000 「魔王の執事」
魔:10000000
装備:バトラースーツ
加護:魔王のファミリー
うん!やはり強いな。ステータスもそうだが、スキルよスキル。何これ。能力、反則だろ。
「誘惑」----発動時、自分の目を見ていたものを己の下僕にする。レジスト不可能。
「影魔法」----影を操り、相手を捕縛したり、操ったりする。夜に真価を発揮する。
「操り人形」----「誘惑」、「影魔法」で操ったものを、自分の思い通りにする。見た目を変えたり、性格などの内面を変えれる。スキルをいじることも可能。しかし一度してしまうと、一生下僕のまま。
何これ。えっ?俺も驚き過ぎて、放心した。
「素晴らしいでしょう!これであなた様のお役にたつことができます!」
俺はびびり過ぎて、「うん。頑張ってね。」としか言えなかった。
よし!気を取り直して、次!
「よっす。お久しぶりです!」
こいつは孫悟空。うちの切り込み隊長だ。
西遊記の破天荒孫悟空 12 男 Lv:2500
種族:妖魔族
力:8000000 スキル「跳躍」「破天荒」
守:5000000 「神速」「神技」
速:9000000 称号「暴れる者」「猿王」
器:8000000 「魔王の切り込み隊長」
魔:7000000
装備:如意棒
加護:魔王のファミリー
こいつはスピード型だな。素早く動いて、相手の体力を削りきった後に、特大の攻撃をお見舞いするタイプ。
「いや~。俺、最近調子いいんで、いつでも行けますよ!」
明るい笑顔で言う。猿と人のハーフみたいな見た目のため、とても愛嬌がある。
「あっ!でも、あの女には手をかけさせられたな~。そいつ次なんで、マスターも気をつけて。」
俺はその人物に心あたりがある。そいつを思い浮かべて、ちょっと憂鬱になった。
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