X-1.不明領域
「どーしてこうなっちゃったかなあ」
「気にしてもどうにもならンぜ?」
ガフガリオンと共に古代竜として宇宙を舞う。
飛んでくる凝縮光。回避して高熱のブレスをお返しする。
そう、相手は宇宙船だ。
ボクが辿り着いた星は、資源採掘用の星だった。
星表面にはロボットしかおらず、軌道衛生上に宇宙船がいくつか確認できた。
そこでボク達はロボットの情報を強奪し、宇宙へ向かったのである。
うん、ボクが悪いかもしれないね。
「一人でいいから宇宙船の技術情報が欲しい。
だから適度に宇宙船を破壊してね」
死んでもしばらくなら記憶は残っている。
しかし、流石に頭が残っていなければどうしようもない。
そのため、古代竜に手加減をお願いする。
「それくらい余裕だぜ」
頼もしいな。流石最強の男。
相手としても宇宙で竜と戦うなんて予想だにしないだろう。
ファンタジーvs.SFだ。
スペースファンタジーでもサイエンスフィクションでもどっちでもいい。
おっ、手加減ブレスを直撃させた。
ボクも動かないとね。
管制室と予想されるエリアにガブッと噛みつくボク。
お、いくつか反応あるね。ばっちりだ。
こういう技術はいくつあっても困らない。
念のため数回噛みついておく。
いい収穫となった。
そろそろ離脱しよう。
最後にブレスを放ち、証拠を隠滅しておく。
ほら、立つ鳥跡を濁さず、というじゃないか。
綺麗にして帰ることにしよう。
記憶を確認したところ、近くに同様な宇宙船団がいる、という情報を得た。
近くといっても天文学レベルでの”近く”だ。
恒星間移動なんて面倒なことはボクはしたくない。
十分な収穫は得たのだから今回はこれで終わりにしよう。
ボクには関係ないことだけど、この事件をきっかけに宇宙戦争が勃発したらしい。
証拠が一切残ってない上に損害の規模が大きく、大問題になったとか。
いやー、世の中不思議なこともあるもんだね。




