子供が消えた
アフェリアに知られては色々面倒なので、いずなに聞くと、スピン教団でも使った、潜入、のマジックで充分感知されない、という。
「魔王様ともなると、その辺のチンケなセンサーになんか引っ掛からないんだよ」
僕は正直、不安だったけど、潜入、を発動させて、一番近いピラミッドの中に入った。
マイラと比べ、人が一杯だ。
特に、子供が多い。
一人のお母さんが三人ぐらいの子供を連れている、など当たり前で、そこから更に、大きな子が下の子の手を引いたりして、四人、五人の子供がゾロゾロと楽しそうに歩いていた。
子供用の公園とか遊園地等も多くて、マンション的な住居が林立し、凄い活気だ。
僕の入った第一のピラミッドは、子育てファミリー専用のようで、どこもかしこも子供と、その親の、幸せそうな笑顔で溢れていた。
「うわぁ。
これは、とってもマイラじゃ歯が立たないね…」
「ウラガスミ。
全てを見るまでは、何も判らないよ」
マリンが諭した。
僕は第二のピラミッドに行った。
そこは、学校区か何かのようだ。
少し大きくなった子供たちが、しっかりと学習している。
マイラにも、もしかしたら学校はあったのかもしれないが、マクルたちは冒険者として自立していた。
ピラミッド内には、中学校、高校、大学、風に学校があるのだが…。
「大学は、あれしかないの?
少なくない?」
「上空から調べると、中学校八五二一人に対し、高校生三二六八人、大学生は七二四人のようです」
ツグミが教えてくれた。
高校進学は、ほぼ半分で、大学は一/五ぐらいか…。
「成績の悪い子は、冒険者って事なのかな?」
「冒険者の数は、マイラとあまり変わりません。
マイラはおよそ七千人、ここは八二百人くらいのようです」
「へ?
じゃあ、子供はどこに行ったの?」




