幕間 『後悔と解放』
ノゾム。
私の選択は本当に『正解』だったのかな?
ノゾムに会いたくて、私はこの選択をしたけど。
いろいろな人に迷惑をかけちゃったよね?
特に志継。
私、あの子にちゃんと謝れなかった。
本当は、私が悪かったのに、ずっと「疫病神」って言って、邪魔者扱いしてさ。
ああ、でも。
ノゾムは……喜んでくれるかな。
私?
私は、すごく嬉しいよ。
でも、きっとノゾムは怒るんだろうね。
あの子は、大事な後輩だもの。
ねぇ、ノゾム?
なんで、こんなやきもち焼きで我儘で、一人では何も出来ない私を選んでくれたの?
嬉しいよ。
でもね、もしかしたら、あの子を選んだほうがノゾムは幸せになれたんじゃないかって。
そう、思うんだ。
初めに、声をかけたのは私だったけど、『傍にいてくれ』って言ってくれたのは、ノゾムだったよね。
確かに、ノゾムは仮面優等生で、みんなと一緒にいても、ときどき寂しそうな表情をしていたけど、だけど。
ノゾムには、『大切な人』がたくさんいたよね。
みんながノゾムを大切に想っていた。
志継も。
だから、不安だったんだよ。
いつか、私からノゾムが離れて行ってしまうんじゃないかってさ。
ならばいっそ、私を拒絶してくれた方が良かった。
そんな不安がずっとグルグル、頭の中で反芻しててさ。
でも……でもね……
ねぇ?
私、寂しがりだけど、強がりばかり言う人間だから、今まで素直に言えなかったけど、今度はちゃんと伝えるね。
ずっと………………そばにいてね。




